いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

ゆれながら咲く花 15

2016年09月21日 | ゆれながら咲く花
秋の長雨で毎日毎日嫌になりますな。
洗濯物は乾かないし、部屋中湿気でもわもわしてるし、
しっとりした布団になんか寝たくないっ!
外にも出たくないしなー。こんな時は配信サービスがほんとに便利ですね。
久々にドラマ観るぞ!

《あらすじ》

警察へ連行されてしまったフンスだったが、彼が犯人のわけがない。
インジェもセチャンもそう信じていたし、警察も証拠不十分ですぐに解放してくれた。
では、いったい誰が犯人なのか?

セチャンは、ケ・ナリの相談を受けて驚いた。
携帯を盗んだのは彼女だったのだ。親友に冷たくされて、ちょっとした仕返しのつもりだったのに。
後悔しているケ・ナリを見て、セチャンはこの話を自分だけの胸にしまっておくと約束した。
落とし物箱に返しておけばいい。
そのかわり、反省文を書いて罰も自分で考えてしっかり償うこと。
ケ・ナリはホッと安心した。

警察から帰ってきたフンスを待っていたのはナムスンだった。
渋るフンスを家に連れて行き、一緒にラーメンを作ろうと誘う。
そして、鍋からラーメンをすすりながら、フンスにたずねた。
なぜ前科がつくような羽目になったのか?
「お前に似た奴を探していた」
「なぜ?殴ってやりたくてか?」
フンスの目から涙がこぼれる。
「友達になりたくて」
「……バカヤロウ。懲りない奴だ」
「お前だって。ひとりで苦しんでいたんだろ。お互い様だ。
だからもう、謝るな」
ふたりは泣きながら、のびたラーメンをすすった。
そして一緒に、眠りについた。

携帯盗難事件の犯人捜しは続いていた。
落とし物箱に入っていたのなら、犯人は2組の生徒だと言うことになる。
ギョンミンは早朝から教室にいたジフンを疑った。

もちろん犯人はジフンではない。
彼は、放課後にバイトをするため、朝早く学校へ来て勉強していたのだ。
バイトはジョンホのためだった。
ジョンホは、学級費の使い込みを補填するために金を用意したが、
それは母の指輪を質に入れて作った金だったのである。
ジフンとイギョンは、ジョンホに内緒で指輪を買い戻すために働くことにしたのだ。

なぜここまでジョンホに尽くすのか、自分たちでもわからない。
でもジョンホには道を踏み外して欲しくない。
対等の友達でいたいから、ジョンホは無理をして金を作った。
借りばかり作りたくない、と大切なものを手放したのだ。
俺たちは、友達だ。

友達ってなんだろう?
ハギョンは、論述大会で1位になったガンジュの成功を心から喜べない。
妬ましいし、悔しい。自分だったら、と思う。
そんな風に思う自分の心が嫌だった。
インジェはその悩みを聞いて、優しくうなずいた。
「嫉妬と申し訳なさとどっちが大きい?」
申し訳ない気持ちが大きいなら、大丈夫。
でも、勉強は自分のためにやるものだとわかってほしい。
人と比べるためのものではないのだから。
「勉強のせいで、全部が大変になっちゃうんです」
彼女の気持ちが理解できるぶんだけに、インジェは複雑な気分だった。

ジフンは熱心に勉強に励んでいた。
ところが、ミンギに借りたノートを盗んだのではないか、とウネに疑われて逆上する。
言い争いになり、ウネはジフンが携帯を盗んだと皆の前で言った。
噂になっていると。
ジョンホは、友達が侮辱されて我慢できなかった。
それに、彼は真犯人を知っていた。
ケ・ナリの書いた反省文の書き損じを偶然見てしまっていたのだ。

しばらくは耐えていたジョンホだったが、ウネに挑発されて我慢ができなくなった。
「犯人はケ・ナリだよ」
顔面蒼白になったケ・ナリはかばんを抱えて教室を出て行った。

終礼の時、クラスの様子がおかしいことにセチャンもインジェも気付いたが、
何があったのか誰も話してくれない。
翌日になって、一騒動がもちあがった。
ジョンホが蹴った机にぶつかってケガをしたハギョンの母が、学校へ文句を言いにきたのだ。
学校は、暴力対策委員会を開くことを要求された。
このままでは、ジョンホが処分を受けて退学になってしまう。

せっかく立ち直りかけているジョンホなのに……。
インジェはウネに協力を求めるが、けんもほろろに断られてしまう。
なぜ、人を思いやれないのか?勉強さえできたらそれでいいのか?
教師たちはウネの態度を見てがっくりと肩を落とす。
しかし、仕方の無いことかもしれない。
そういう生徒を育ててしまった責任は、教師や大人たちにあるのだから。

欠席が続くケ・ナリを心配して、セチャンはメールを打った。
これまでの自分からは考えられない行動だ。
これほど生徒と関わることになるなんて。
そういえば、ジョンホとも話をしなくては……。

廊下に出たセチャンは、ケ・ナリを見つけた。
「先生、先にわたしと話せませんか?今、すごくしんどくて……」
「じゃあ、職員室で待っててくれないか?」
「いえ、すぐにまた来ます……」
去って行くケ・ナリの後ろ姿に、セチャンはかつての教え子の姿を重ねていた。
だが、後を追うことはせず、ジョンホに一言話をしにいった。
「お前の人生には、お前自身が、しがみつかなきゃだめなんだぞ」

職員室へ戻ると、ケ・ナリはいなかった。
教室にも来ていないと言う。
ふと何かを感じたセチャンは、生徒に事情を聞いてみた。
そして、携帯泥棒がケ・ナリだとみんなにバレてしまったことを知った。

セチャンは、自分の携帯に届いたケ・ナリのメッセージを読んで愕然とする。
「先生、すみません」

それは、かつての教え子が自殺した直前に自分にかけた言葉だった。
過去の悲痛な思い出がフラッシュバックする。
教え子ユジンは、トイレで首を吊った。
見つけたセチャンは慌てて彼女を背負い病院へと走ったが、
その背中でどんどん冷たくなっていったユジンはそのまま息絶えた。

校内を必死で探し回るが、彼女はどこにもいない。
ケ・ナリはどこだ?!
動揺し、おかしくなりそうになっているセチャンに、インジェが声をかけた。
彼女は帰宅しており、無事だった、と。

ホッとしたセチャンは一気に力が抜けて、座り込んだ。
心配して寄り添ったインジェに、セチャンは告白した。
涙があふれる。
「最初の教え子だったユジンを、僕が殺したんです……」

(つづく)

わかってた…わかってたよ……カン・セチャン……。

あんたが生徒を死なせてしまったってことはさ……。

気付かなかったんだ、わからなかったんだ、思ってもみなかったんだ、
そう言って自分を誤魔化すこともできたのに、
「彼女を殺したのは僕だ」
ずっとそう言い続けて生きてきたんだね……。

学校へ戻るということは、
あんたにとって、どんなに恐ろしいことだったろう。
死んでしまったあの子の重みを忘れることはできないのだから。

でも、教育の現場から離れることもできなかった。

だから塾の講師をしていたんだね。
生徒の内面に踏み込まなくてもいいように、
彼らからの質問は「受験の技術」だけですむように、
あんたはバリアをはって、でも子どもたちの側に居続けていたんだね。

うう……カン・セチャン……。
薄々わかっていたことだけど、ようやくドラマの中で重荷がおろせてよかった。
うん、厳密にはおろせてないけどさ、
誰かに話すことができるって、いいことだと思うんだ。

ハァ~それにしても緊張感半端ナス!

ケ・ナリの後ろ姿に過去を見た時、

ダメだっ!

って叫んだわマジで。

まっさきに屋上に行かずにトイレ探すって行動も、
すごいトラウマを感じさせてよかったね。
人間ね、虫のしらせとか、第六感とか信じた方がいいよ、ほんとに。
結局あれは非科学的な根拠のないことじゃなくてさ、
自分の中に蓄積された経験のなかから、脳が違和感を感知するわけじゃん。
行動心理学とかさ、そういう学問もあるわけじゃん。

あれ?っと思ったら即行動だよ!

もうケ・ナリの無事がわかるまでわたしも心臓バクバクしてたよ~。
心配したよ~。
ほんとによかった、死ななくて。

ケ・ナリがわりと素直なアホの子だったからよかったですよ。
「秘密にしてって言ったのにセチャン先生がバラした!」なんて絶望した日にゃ、
こんな程度じゃすみませんぜ。
もしかしたらホントに危ないところだったかも。
ケ・ナリはただ単純にね、バレちゃってどうしよう……と困って、
でもセチャン先生からのメールが嬉しくて、っていう子だったから良かった。
たぶんお母さんにも素直に甘えられるタイプなんだろうなぁ。

どっちかってーと優等生のハギョンの方がキツい位置にいるよね。
お母さんにバレたら一発で学校へ抗議だもんな。
誰にも甘えられないってつらいことだと思うよ。

ハギョンの心の葛藤を軽くしてくれたインジェ先生の言葉も良かったよね。
親友への嫉妬と罪悪感、どっちが大きいか比べたら、罪悪感が大きい。
それなら大丈夫っていってくれたでしょ。
悪い感情を持つことは、仕方がないことだし、否定してもしょうがない。
ただ、罪悪感の方が大きいならまだ大丈夫。
インジェ先生は「あなたは怪物なんかじゃないよ、あなたは悪くないよ」って言ってくれているんだと思う。
だって、そう仕向けているのは社会であり、学校そのものなんだもん。

子ども同士を必要以上に競わせてしまう親や、教師の姿勢が子どもたちを追い詰めている。
そんなんでいいわけ?ってのが、
このドラマで繰り返し訴えられているテーマのひとつですね。

チョ先生も嘆いているけどさ、
子どもってすっごく影響されやすいんだよ。
教育によっていくらでも変わっていくんだよ。
だからこそ、ジョンホみたいな子だって変わる可能性がある。
それは希望の光でもあるんだけど、
よくない教育によっては、いくらでも子どもは歪んでいくんだよ。

だから、子どもは社会で、みんなで手をかけて育てなきゃいけないんだよ。
いろんな価値観の中で学んでいけるようにしないとさ。

ジョンホは変わったよね。
いや、もともとはいい奴なんだろうな。
ただ親に虐待されて、そんな親を捨てられなくて、
勉強ができなくて貧しいから世間からバカにされて、ふてくされてしまったんだね。
あとはもうちょっと感情の爆発を抑えないとな~。
ケ・ナリの名前をすぐ言わなかったのは感心した。
我慢しきれなかったけどね。

彼は寂しがりだから、友達のありがたさを一番よくわかってる。
きっとまともになるのも時間の問題だよ。
ハギョンのケガのせいで暴力対策委員会が開かれるらしいけど、
なんとか踏ん張ってほしいなぁ。
お父さんとの関係も改善できるかもしれないしね。

ああ、そして今回も涙しか出ないフンス&ナムスンの友情よ……。
だってお家に呼んじゃうんだよ~。
一緒にラーメン作ってさ、お家に泊まってさ~。


即席ラーメン、韓国ドラマには欠かせないですね。日本のドラマならなんだろ?

しかも、前科がついちゃった原因はよその学校の番町とのケンカで、
そのケンカの原因はフンスがナムスンみたいな奴を探していたからなんですよ!
なんでかっていうと、ナムスンみたいな奴を見つけて友達になりたかったからなんですよ!

アイゴー---------!

ってか素直にナムスン探せよ。

キラッキラの涙にもらい泣きしちゃったけどさぁ。
ふたりの世界に入り込んでんじゃねぇよまったくチクショウメが。
何を言うにも「セッキヤ」って語尾に憎まれ口をくっつけてやがって
お前たちはラブラブの高校生カップルかっつーんだよバカヤロウめ。

はいはい、いつもここからの人みたいになっちゃうのでもうやめましょうね。

一緒に教室へかけ込んできたふたりで妄想してる腐女子がクラスにひとりはいそうだけど、
そんな香りを払拭すべく挟み込まれる学園ドキドキシチュエーションもまたいいんですよね。

踊り場で、論述大会一位を自慢するガンジュと、ガンジュを祝ってやって
親しげにしているナムスン。
ケガしたハギョンを支えて保健室に連れて行こうとしているフンス。
このふたりが階段で出会うシーンは、
ストーリーには直接関係ないはずなのにさー。


これはこれでお似合いのふたり。しかし色気のない支え方だね。

ハギョンとフンスはナムスンの視線を感じてパッと手を放しちゃうんだよねー。
別にやましいことは何にもないのにっ。
ハギョンもナムスンと目を合わせないようにしてガンジュを頼っていくというね。


モヤッとしているんでしょうか、ナムスン

その後別に気まずくもなく、どうしたんだ?ってナムスンが聞いて、
またジョンホか……って空気になるんだけど、
あの一瞬がなんとも言えず甘酸っぱくて好きだ!
親友同士が同じ女の子を好きになる、という少女漫画的な状況がいい!
(本当にそうかどうかはわかりませんが、確実にそれをにおわせてる気がする)
それがそこはかとなく描かれていて、しかも本筋にはまっっっったく関係ないのもいい!
サービスカットでしょ、これ。
もうめちゃくちゃハギョンがかわいい。
全然空気がわかってないガンジュもかわいい。
なぜかこういうことに敏感な思春期男子って感じのナムスンとフンスもかわいい。
こいつら絶対モテ組なので、敏感なんですよ。

次回でとうとう最終回ですけど、
ジョンホのことはどう解決するのか、って話でしょうな。
んーでも韓国ドラマって1時間あるからねー。
それだけで持つかなぁ?
フンス&ナムスンの仲直りは盤石だし……。
セチャン先生もケ・ナリが無事なら落ち着きそうだし……。
旦那さんにするならやっぱ優しいミンギだなー、マザコンだけどなー、などと
いろいろ考えつつ、次回最終回へつづく!


最新の画像もっと見る

コメントを投稿