いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

善徳女王 第24話

2013年03月30日 | 善徳女王
《あらすじ》

トンマンたちが潜伏している狩り小屋を偵察しようとしたテナムボは、
小屋から出てくるチョンミョンとアルチョンに出くわした。
互いに無難な言い訳をしたが、王女は眉をひそめる。
と、山腹からのろしがあがった。
トンマンを探していた花郎徒たちは、急いでのろしの場所に急ぐのだが、
実はこれは、追っ手をごまかすためのチョンミョンらの作戦だった。

別の場所に移動した王女たちをつけていったテナムボは、
ある小屋に入り、再び出てきたふたりを目撃する。
しかし、彼らがわざわざ小屋に入ったわけは?
不審に思ったテナムボが小屋の戸を開くと、
そこには着替えをしたアルチョンとチョンミョンがいた。
では、先ほどのふたりは?
彼らは変装したユシンとトンマンだった。
テナムボはふたりに気付いて矢を射ようとするが、アルチョンに邪魔される。
格闘するアルチョンとテナムボ。
すんでのところで、テナムボは逃げおおせた。

心配するチョンミョンは、必死でトンマンたちを探し、合流する。
川にはピダムが船を用意して待っていた。
最後の別れを惜しむチョンミョンと、トンマン。
「行きなさい、はやく。
新羅のことは忘れなさい。ユシン郎と、幸せに生きるのよ」
トンマンは心の中で、(姉上……)とつぶやいた。

船に乗ろうとするトンマンとユシン。
そこへ、傷を負いながら追いかけてきたテナムボが物陰に迫る。
(トンマンは、王女様の服を着ていた……)
変装がばれたトンマンはすでに郎徒の服に着替えていたが、彼には知るよしもない。
テナムボが毒矢で狙ったのは、チョンミョン王女その人だった。

毒矢に倒れたチョンミョンは船に乗せられ、
ピダムの攻撃で、テナムボもまた深い矢傷を負う。
ソラボルでは、王妃が不吉な夢を見てうろたえ、
ミシルたちは届かぬ吉報に苛立ちを隠せない。

洞窟に戻ったチョンミョンは、苦しい息を吐き、額には玉の汗が。
矢尻を確かめたピダムが、「草烏だ。じき体中にまわる」と告げる。
医者にみせるため動かせば、もっとはやく毒がまわってしまう。
助けるための薬草を手に入れようと、トンマンはピダムとともに走る。
「側にいてわたしの話を聞いて」というチョンミョンを振り切って。
「話は姉上を……王女様を助けてから聞くから!」

アルチョンは、ピダムに言われた薬草を採りに山へ入り、
ユシンはチョンミョンの側に請われ、つきそう。
チョンミョンは死の予感に震え、ユシンに手を握ってほしいと頼んだ。
「王宮で、そなたと私の、婚姻話が持ち上がった……
もちろん政治が、からんでいる……
伽耶勢力と王室の連帯……政略的なものに過ぎぬ……
だけど、わたしは嬉しかった……」
「王女様……」
「そなたを慕う気持ちに、自分でも気付かなかった……
今さら気付いても、遅いわね……」

チョンミョンは、苦しい息の下、ユシンにトンマンを頼んだ。
トンマンが人として、女性として幸せに暮らせるように、
二人とも新羅やミシルのことは忘れて、遠い土地で人間らしく生きて欲しい。
チョンミョンの最後の願いに、「はい、そうします」と、ユシンは答えるしかなかった。

チョンミョンは、形見として自分の櫛をトンマンに渡すよう、ユシンに託す。
死の間際、心残りは息子のチュンチュだ。
体も弱いし、気も強くない。取り柄のない息子を、みなが利用しようとするだろう。
チョンミョンは、母として、心配しながら、
最後の息でトンマンの姿を探す。
「トンマン……会いたいわ……」

トンマンとピダムは、必死で薬草を持って帰ってきた。
しかし、間に合わなかった。
チョンミョンは、死んだのだ。

姉の遺体を前に、慟哭するトンマン。
悲しみに暮れる、ユシンとアルチョン。
さすがのピダムも神妙な顔で、彼らを見つめていた。

チョンミョンを殺した張本人、テナムボは、ソルォンにつかまっていた。
「お前はいったい何をした!」
刀を突きつけられ、すべてを告白したテナムボ。
現場は混乱し、ソルォンはトンマンが死んだと思う。

チョンミョンの遺体は、アルチョンが都へ運ぶことになった。
ユシンとトンマンは、船に乗せられていく王女を見送るしかない。
「ユシン郎、王女様のご遺志を必ず守れ、いいな」
「ソラボルへ帰ったらどうする?」
「王室へ引き渡し、花郎として最後の務めを果たす。もう、会えないな」
「おそらく、そうだろう」
チョンミョンの死をいまだ信じられないような表情のユシンとアルチョンは
抱き合って別れの挨拶を交わす。
王女を乗せた船は、静かに川を下ってゆく。

翌朝、トンマンの遺体を確保するため出発しようとするソルォンを、
ソヒョン一行が止めた。
「これ以上なさるなら、何が起こるかわかりませんぞ」
一触即発、にらみ合う双方の向こうから、アルチョンが荷車を引いて現れた。
「アルチョン、お前も来ていたのか」
「お亡くなりになりました」
テナムボは、任務を果たしたことを知って密かにほほえむ。
ソルォンは、予想されたことに、顔色ひとつ変えずにアルチョンに尋ねた。
「誰が亡くなったのだ」
「王女様です。王女様が、ご逝去された」
驚いたソルォンは棺の中をあらため、思わずつぶやく。
「チョ、チョンミョン王女……」

早馬が山を駆け、その日のうちにソラボルに伝令がとんだ。
「王女様は亡くなられました……」
王は、信じられぬ悲報に取り乱し、声を荒げる。
「なぜチョンミョンが死ぬのだ!」
王妃も、伝言を聞くなり気を失ってしまった。

ミシル陣営も、動揺を隠せない。
特に、密かにトンマン暗殺を指示していたミセンは気が気ではない。
「ソルォン公に、作戦中止と帰還を伝えなさい」
「トンマンがまだ見つからないのに?」
「今は動いてはなりません。これまでで最大の危機です」
ミシルは、貝のように口を閉ざし、事態を静観するつもりだ。

ウルチェ大等は、心の中で王女に謝り、責任を取ると誓う。
「随にいるチュンチュを呼び戻しましょう」

ミシルたちも、双子の存在を証明する和白会議を延期すると決めた。
「経緯はどうあれ、私たちも責任を免れません」
そしてチュンチュを呼び戻すため、テナムボを随へやることにする。
ミシルはひとり、苦々しい笑みを浮かべた。
(チョンミョン、お前が王室を救ったわね。今回は、お前の勝ちね)

ユシンとトンマンは洞窟でぼんやりしている。
ピダムはひとり元気で、ふたりに食事をすすめるが、トンマンの様子がおかしい。
おこりにでもかかったように、体が震えている。
「水、水を持ってこい!」
「わ、わかった」
高熱を発し、震えが止まらないトンマンを、
ユシンは抱き留めてやることしかできなかった。

三日三晩がたち、トンマンの熱は下がった。
「トンマン、王女様は最後までお前を心配していた。
とても会いたがっていた」
ユシンは王女に預かった、形見の櫛をトンマンに手渡した。
「女性として人として生きて欲しいと言い残された。
お前は今まで自分の人生を生きてこなかったのだと。
新羅もミシルも忘れて遠い土地で幸せになれといわれた。
遺言を守るように、何度も、念をおされた」
「それはできない」
トンマンのつぶやきが、ユシンには信じられない。
「なんだと?」
「姉上の遺言は、守れない」

「どうして姉上と呼べなかったのか……」
トンマンはにやりと笑って、櫛を折り、水に投げ込んだ。
「遺言は何一つ守れない。いや、守らない」
「トンマン!」

トンマンの目にあらたな光が宿った。

(つづく)

チョンミョン王女が……。

予告編でもそうだったし、
ふたりの王女が出てきちゃったらどうなるのか考えたら、
チョンミョン王女はここでお亡くなりになるのが必然だったでしょうが、誠に無念。

ここまで、気弱な王と罪悪感に苦しむ王妃を支え続けて生きてきたのに……。
「王になれる器ではないわ」とミシルに言われながらも、
気丈に王室を守り抜いた姫君でしたね……。合掌。

最後は、姉としての心遣いと、ひとりの人間としての徳の高さ、
そして母としての思いもみせてくれました。
チュンチュのこと、正直忘れとったわ。
随に留学させてたんだねー。
優しいヨンス公の血をひいて、穏やかな子なのか。
それともはやくから親と離れてひねくれもんに育っているのか……。

どっちにしてもミシルにうまいこと取り込まれたら大変だ。
ウルチェ大等は、責任持って養育にあたって欲しいと思います。
あんたの忠誠心がこんな結果を招いたんだから。

チョンミョンの最後は鬼気迫る演技でしたね~。
もう彼女の首から目が離せない。
すごく力が入っていて、ああ、断末魔……といった感じでした。

対するトンマンの泣きのシーンも、悲痛。
目の前の現実を受け入れられない心と、
にぎりしめた冷たい手の感触が教える現実のむごさ。
本当に悲しいとき、人はどうやって泣くのか、
はたまた涙はでないのか、よくわかりませんけども、
胸打たれるトンマンの泣き声でした。

いくらなんでもピダムだって神妙な顔しかできんやろ。
この人、いくらかでも人間らしい感情を学んでくれてたらいいんだけど。
師匠ムンノ、すっかり隠れちゃって出てきませんしねぇ。

私、ひそかに心配なのがアルチョン郎ですよ。
花郎としての最後の務めって何?
おそばについていながら王女を死なせてしまった責任をとって、
殉教するんじゃないでしょうね……。
日本でいえば切腹?
それならユシンがもっと心配するかな?

チョンミョン王女は、ミシルと最後の戦いをする、と
覚悟を決めていたようですが、どんな計画だったのでしょうね?
まさか自分の死が、彼女に大打撃を与えるとわかっていたのでしょうか?
「責任は免れない」ってミシルは言ってますけど、どのくらいなんだろう。

いまいちミシル側の失点がいくつくらいなのか、ピンとこないです。
「最大の危機」らしいが……。

ミシルは悪女かもしれませんが、その分、名分や大義にこだわります。
「それっておかしいんじゃね?」って突っ込まれないように、
そのへんぬかりないですね。
だから、王室のやつら全部毒殺しちゃえ、とか乱暴な手は使えない。
いくら実力があっても、高貴な方々へ向けらているような尊敬は、
簡単には勝ち取れないから。
ミシルたちが本気で王になろうとしたら、
そもそも高貴なお家柄の人々が反発しそうですよね。
自分たちの既得利権を侵されてしまいそうで、ミシルたちをおそれ、排斥するでしょ。
ミシルは実力者だけど、結構気を使って情勢を見ながらことを進めてるんだな。

三日三晩熱を出し、トンマンは覚醒した!とみていいんでしょうか?
せっかくの形見を折って捨てるなんて、彼女らしくないですけど……。
にやり、がまだまだ板についていませんね。
悪ぶっちゃって、トンマンったら。
きりっと口を結ぶ、くらいでいいんじゃないですか?
まさか黒トンマンになっちゃったのか?



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3 コメント

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王女様…( ; _ ; ) (しーま)
2015-11-30 09:35:33
いつかは、とわかっていたけど、
やはり悲しいです( ; _ ; )

全てを忘れて幸せになんか
なれるはずないやろー!>_<

でもいちばんびっくりしたのは、
テナポムがミセンの息子だったことです!
!(◎_◎;)!!!

どんだけ美形の奥方もらったんだ( º言º` )
金にモノ言わせたんだねw


それにしても、ムンノは何やってるんだよ!
あえて目を背けているの?
時にはそれも罪だよ~!
サッサと出て来て、ソルウォンと決着つけなさーい!
返信する
間違いました! (しーま)
2015-11-30 13:16:31
最近年のせいか、カタカナが苦手で…(;^_^A

テナポムじゃなくて、テナムポでした!
すみません!m(_ _)m
返信する
いやいや大丈夫ですよ (ビスコ)
2015-12-01 00:34:02
しーまさん、こんばんわ~。
大丈夫ですよ、フツーにテナムポって読んでましたよ。
ちょこっと違ってても、脳みそが補完してくれます。すでに善徳脳。

ほんとにミセンの浅知恵には歯ぎしりするほど腹立ちますわ。
小物のくせにっ。
とはいえ、終盤もいい感じに出てくる方ではあります。

チョンミョンの死はつらかったなー。
でもそこで終わらないのが韓ドラのすごさ。
最後はトンマンの不敵な笑いでつづく……ってとこが、善徳ならではの引きの強さ。
ええっ?次回どうなるの?ってワクワクしますよね。

ムンノ……ムンノは総合評価としてどうなんだ、という気がしますが、
彼がいなければトンマンは今頃生きていないわけで。
やっぱり恩人には違いありません。
ちょっと厭世的なところがある人だからね……。

まだまだ物語は3分の1に来たところですな。
毎回劇的で、ほんとに面白いドラマです。
たくさんの人に観てほしいですね~。
しーまさんもぜひ最後まで楽しんでくださいね。

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