公務員の給料を減らせと主張する輩はすきではない。人のねたみを誘って人気とりをするのは最低だと思っていたからだ。自分のブログで市の職員の給料をすべて公開した鹿児島県阿久根市の市長もそうした一人だと思っていた。しかし、このブログ市長の問題提起には、真摯に受け止めるべき部分があると思うようになった。そうであればこそ、真摯な地方議員やNPOの活動家の何人もがこの人物を支持しているのだろう。
地方公務員の給与は国家公務員給与を基準に算定される。国家公務員の給与を大きく上回る自治体は、国からも批判を受けてきた。阿久根市の給与は国家公務員の平均を上回ってはいないはずである。しかし阿久根市民の平均所得は東京の半分程度ではないか。現行の給与が高すぎるという批判は根拠のあるものだと思う。すべて東京を基準とすればよいというものではない。
では低い所得で阿久根市民の生活は貧しいのか。そんなことはないだろう。贅沢はできないだろうが、農業や水産業を営んでいる人が多いから、食べるものはほぼ自給できる可能性が高い。親から受け継いだ家があれば住居費がかからない。市役所の職員になる人は、地元に根づいているからそうした人が多いはずだ。食べるものはすべてお金を出して買い、高い家賃やローンを払っている都会の人とは大違いである。同じ年収でもその意味するところは東京のそれとはまったく違う。
ただ公務員の給料を下げろとまでしかいわないのがブログ市長の限界だと思う。公務員給与を減らすだけでは地域の消費が減って、経済が落ち込む可能性が大きい。公務員の給与とその定数を削減して、そのかわり市民に公務員の担ってきた仕事をある程度肩代わりしてもらい、その分の所得保障を行う。ある種の参加型の所得保障を阿久根でやることはむりなのだろうか。所得の再配分という観点から問題を考えてもらいたいものである。
地方公務員の給与は国家公務員給与を基準に算定される。国家公務員の給与を大きく上回る自治体は、国からも批判を受けてきた。阿久根市の給与は国家公務員の平均を上回ってはいないはずである。しかし阿久根市民の平均所得は東京の半分程度ではないか。現行の給与が高すぎるという批判は根拠のあるものだと思う。すべて東京を基準とすればよいというものではない。
では低い所得で阿久根市民の生活は貧しいのか。そんなことはないだろう。贅沢はできないだろうが、農業や水産業を営んでいる人が多いから、食べるものはほぼ自給できる可能性が高い。親から受け継いだ家があれば住居費がかからない。市役所の職員になる人は、地元に根づいているからそうした人が多いはずだ。食べるものはすべてお金を出して買い、高い家賃やローンを払っている都会の人とは大違いである。同じ年収でもその意味するところは東京のそれとはまったく違う。
ただ公務員の給料を下げろとまでしかいわないのがブログ市長の限界だと思う。公務員給与を減らすだけでは地域の消費が減って、経済が落ち込む可能性が大きい。公務員の給与とその定数を削減して、そのかわり市民に公務員の担ってきた仕事をある程度肩代わりしてもらい、その分の所得保障を行う。ある種の参加型の所得保障を阿久根でやることはむりなのだろうか。所得の再配分という観点から問題を考えてもらいたいものである。