JOYを世話してもらったブリーダーのサランさんから血統書が送られてきました。
JAPAN KENNEL CLUB(ジャパン ケネル クラブ)が発行するものです。
国際公認血統証明書とは、何やらすごく権威があるもののように感じられます。
犬名をみるとJOY OF HAMAKITA SCAREET JPとあります。JOYの本当の名は
ジョイ オブ ハマキタ スカーレット ジェイピーという由緒ある名前だったのですね。
落語の『寿限無』(じゅげむ)を思い出します。
ここには、JOYの父方と母方双方の曽祖父までの情報が記されています。
よく見ると、父方にはINT.CH(インターナショナルビューティーチャンピオン)
だとかCH(チャンピオン)などの記述が見られます。JOYは素晴らしい血筋
だったのですね。
この血統書の裏面を見ると次のような記述がみられます。
交配月齢:早期繁殖を避けるため、交配月齢を生後9ヶ月以上としております。
極近親繁殖:本登録犬の父犬と母犬が同じ両親犬の兄弟または親子関係に
ある場合です。この登録犬を後輩・繁殖に使用する場合は、優良犬繁殖の観点
から、より近親繁殖にならないように、注意してください。
また、同封された資料には、JOYの所有者の変更を勧める文面がありました。
お手元の血統証明書の「所有者」のランには繁殖した方の名前が記載されています
ので、愛犬を正式なご家族の一員とするため、名義変更の手続きをされ、あたなた様
のお名前に変更をお済ませください。
「名義変更?? 車じゃあるまいし、そんな言い方はないでしょう。」と思いながら電話で
手続きを確認すると、「名義変更の手続きに1100円かかります」。まあ、しかたないか・・
と思っていると、「その前にジャパンケネルクラブに入会する必要があります。入会金2000円。
年会費は4000円ですので、合計7100円です。」 「入会すると会報が毎月1回送られます」
私は、将来、JOYの去勢を考えています。JOYを繁殖として利用する意思は全くありません。
ただ、家族としてJOYを迎えたことを表したいという気持ちから、ジャパンケネルクラブのいう
名義変更の手続きをしたいと思ったのですが、7100円も払う気持ちはさらさらありません。
そもそも人間は、繁殖という行為を通して、自分たちの目的にあった犬を作り上げ
てきました。ドーベルマンは、まさにその象徴のような犬種です。血統書とは、まさに
その歴史の一部を端的に表していると感じました。