蟷螂の独白

世に背を向けた蟷螂です。喜怒哀楽を綴って7月で18年、モットーは是々非々の団塊世代です。

台東区の殺人

2016-05-09 00:34:08 | 徒然
台東区で2月に殺人事件があったそうだ。犯人は高校生の娘と見られているが、黙秘しているそうだ。この高校生は1年なので入学したばかりだ。有名私立中学を卒業し、高校へ進学したとなると親は相当教育熱心だったと思われる。いいたいことは、いくら教育熱心に育てても、子供は全く別人格だということだ。『私の言いたいことは言わなくても分かっているはずだ』などという勝手な解釈は、事件を起こしやすい。また、『私の言いたいことはわかっているな!』と決めつけて叱るのはもってのほかだ。蟷螂家のバカ息子は、公立の小学校を卒業し、私立の中高一貫高校へ進学した。かつて、蟷螂はメチャクチャ厳しい中高へ通っていた。ボタンひとつ取れていたらビンタ、挨拶をしなくてもビンタ、遅刻でビンタ、勿論喫煙や飲酒は論外で、徹底していた。人から比較的字がうまいと言われていたので、クラブ活動は書道部に入部したが、夏の合宿先で廊下を駈けたら、書道の教師に思いっきり殴られてクラブを辞めた。普段はにこやかだった教師の豹変ぶりに、小学校を卒業したばかりの蟷螂は驚き、書道部をやめた。蟷螂の父親も手の早い方で、よく殴られていたから、家でも学校でも殴られてはかなわないと、辞めた。ところが大学の付属校で中高一貫の学校だったため、高校一年生の書道の時間に、くだんの教師が後ろに立ち、『君、字がうまいね。書道部に入らない?』といわれて唖然とした。幼かった蟷螂の、その教師への嫌悪感は半端なく、学生時代にはクラブ活動にはあまり積極的になれなかった。他の教師にも、よく殴られたが、特別悪いことをしておらず、ちょっとした仕草で殴られるのは、理不尽さを感じた。だから、バカ息子はそういうことのないように、校則のない学校を選んで行かせた。ところが子供というものは一度タガが外れると、勉強をしなくなるものだと思い知らされた。学校に寝泊まりしたりするのはあたりまえ、挙げ句の果ては屋上から机を投げる生徒までいて、屋上は出入り禁止になったそうだし、教室には窓から出入りする。まるで自由学園だ。但し、教師がくどく言い聞かせたのは、大学受験は体力勝負だから、スポーツをしたほうがいいと言われ、バカ息子は洋弓を6年間続けた。高校生の時、親子喧嘩をしたら肩を掴まれ、腕が上がらなくなり整形へ行ったら『いつまでも子供が相手だと甘い考えでいないほうがいい』とたしなめられた。台東区の殺人事件も、一緒に暮らしている子供が、親とは別人格の、ひとりの大人だと思って接していたら、悲劇は起きなかったと思う。小学校を卒業したら子供はもう大人。節度を持って接したほうが無難だ。親が万一のことがあれば、その家にとっては悲劇は二倍になる。
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