ハイジィさまよい記

徘徊老人が後期高齢者になりハイジィ(徘徊爺(じじい)を省略して徘爺)にパワーアップ(?)

釧路川

2014年08月30日 19時27分49秒 | インポート

2014830日(土)晴

富士駅:標茶~細岡~達古武(たっこぶ):達古武オートキャンプ場 48km/3359km

午前8時にカヌーで富士駅を出発。釧路川は川幅がかなり広くなっており、両岸は土と草と灌木で覆われている。土と草のせいで、水は茶緑色になっている。流れはかなり速いが、一様に流れている感じである。昨日のようなスリルは全くなく、のんびりした川下りである。その中を水の流れを利用しながら漕ぎ進む。小さな変化はあるものの、ほとんど状況は変わらない。3時間半で塘路湖からの川との合流点二股に着く。ゴムボート2艘と出会う。ここからが、釧路湿原の核心部なのだが、釧路川の周りの状況は変わらない。土と草と灌木である。動物を特に多く見るわけでもなく1240分に細岡(ほそおか)のカヌーポートに到着。ここは、駅に近いことと、これから少し行くと自然の釧路川が終わることから、ここが実質的な終点となっている。

鉄道で標茶に戻る。釧路湿原効果で旅行者が多い。途中鶴を一匹見たほかは、これといったものはない。標茶から富士駅に行って車に戻り、カヌーを回収に行く。カヌーを回収後、近くの細岡展望台に行く。釧路湿原と、そこを流れる釧路川がよく見える。遠くには阿寒岳も見える。近くの達古武オートキャンプ場で泊まることにする。ここは人気のキャンプ場で、設備が新しく、子供たちも多く賑やかである。

写真:釧路湿原と釧路川

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2014年08月29日 19時21分44秒 | インポート

2014829日(金)晴

和琴半島湖畔キャンプ場:屈斜路湖~標茶:富士駅(車中泊) 52km/3311km

午前7時半にカヌーで出発して、遠回りながら中島によってからちょうこ橋を目指す。ちょうこ橋が釧路川の始まりである。午前10時にちょうこ橋に到着。ここはカヌーを水におろしたり、水からあげたりするカヌーポートになっている。ここにカヌーをあげて、ここまで車を持ってくることにする。キャンプ場に歩いて戻るのに1時間半かかった。テントを撤収して、昼食をとってからちょうこ橋に戻る。12時半、いよいよ川下りの始まりである。ちょうこ橋をくぐる。流れが速い。水がきれいだが、倒木や水の上に張り出した木の枝が多い。写真を撮ったりしながら快調に進んでいると、水の中に倒木があり、それを左によけたら、今度は木の枝が低く張り出していた。それを後ろ身体をそらしてかわそうとしたとき、体が左に傾いてそのまま沈(ちん)。一瞬の判断ミス。水の中でカヌーから這い出して、カヌーを岸辺に寄せる。背の立つところで、カヌーを起こして、水を抜く。また、カヌーに乗って漕ぎ出す。防水袋は使っているがカヌー用ではないので十分ではなく、さいふ等が少し濡れるが問題なし。だが、首から下げていたカメラは完全に故障。どうにか、目的地のみどり橋に着く。濡れたものを乾かすとともに、ちょうこ橋に車を取りに行く。痛い沈だが、犠牲はカメラだけで済んだ。

車で標茶(しべちゃ)に向かう。標茶の釧路川の川岸に「富士駅」という場所がある。道の駅ならぬ川の駅といったようなものである。河川敷が大きな公園になっており、その一画から、川にカヌーを下せるようになっている。釧路川のちょうど中間地点である。ここから釧路湿原に向けて第2のカヌー旅行が始まる。カメラは釧路に着いてから買い換えようと思う。携帯電話やタブレットにカメラはついているが、持って行くのは怖すぎるので、残念ながらカメラは携帯しないことにする。

写真:釧路川

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屈斜路湖

2014年08月28日 20時24分59秒 | インポート

2014828日(木)晴

和琴半島湖畔キャンプ場:屈斜路湖~美幌峠~弟子屈~屈斜路湖:和琴半島湖畔キャンプ場 66km/3259km

キャンプ場でたまたま隣にテントを張っていた札幌から来た夫婦が、カヌーの愛好家で、釧路川の情報を入手できた。その夫婦はカヌーを持ってきているのだが、どういうわけかカヌーをしているところを見たことがない。

朝、和琴半島を一周する。火山活動が盛んなところで、露天風呂と共同浴場と水辺の直ぐ近くから蒸気が噴き出しているところがある。露天風呂はいいのかもしれないが、身体を洗うところがないのが困りものである。

その後、屈斜路湖から釧路川が流れ出すところを、カヌーで見に行く。釧路川が流れ出すところは浅く、流れが速いようである。キャンプ場に戻るのは午後になり、風が出て波がうねった。

屈斜路湖を見るビューポイントと言えば、美幌峠である。峠に道の駅ができ、美空ひばりの「美幌峠」の歌碑と、実際の歌が大声で流れていた。美幌峠からの屈斜路湖は大きく素晴らしいのだが、写真を撮ると、半分しか入らないので困る。北海道の歌と言えば、私にとっては、「函館の女(ひと)」「知床旅情」「霧の摩周湖」「襟裳岬」なのだが、それらの歌碑も歌も聞かない(知床旅情の歌碑はあるのだが、今では行きにくいところにある)。それに対して、宗谷岬(これは有名か)、若者たち(黄金岬にあったが、どうしてかはよくわからない)、ここに幸あれ(作曲家が根室出身)など多数見た。

写真:美幌峠からの屈斜路湖

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霧の摩周岳

2014年08月27日 20時12分21秒 | インポート

2014827日(水)晴

 筑紫恋キャンプ場:厚岸~弟子屈~摩周湖~屈斜路湖:和琴(わこと)半島湖畔キャンプ場 123km/3193km

ラジオ体操をしてから午前640分に出発して、午前8時には道の駅摩周温泉に着いた。近くに温泉があるし、道の駅の周りに公園等が作られているので、車中泊者が多いようである。駐車場にテーブルを出して朝食をとっているカップルもいる。

道の駅の周りを散歩してから摩周湖第一展望台に向かう。摩周湖は晴れていたが、摩周岳の上には雲があるようだ。摩周岳への道は、低木の中をときどき左方向に摩周湖を右方向に山麓を見ながら歩き、登りもゆるく快適な道である。その道も大体晴れていたが、摩周岳への最後の登りを登ると、頂上は霧の中であった。風があり、上昇気流が雲を作っているようである。摩周岳の山頂から降るとまた晴れてくる。

摩周湖第三展望台を通って硫黄山に行く。硫黄山の蒸気の吹き出しと、鮮やかな黄色の堆積が見事である。

川湯温泉を抜けて、屈斜路湖湖畔に出る。キャンプ場には午後3時過ぎに着いた。1時間ほどカヌーを楽しむ。

写真:摩周岳は晴れず(晴れているように見えるが実際は霧が出ている)

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鹿のキャンプ場

2014年08月26日 18時28分16秒 | インポート

2014826日(火)雨/晴

民宿たかの:根室~霧多布~厚岸:筑紫恋(ちくしこい)キャンプ場 141km/3070km

自転車を修理するよりは廃棄しようと思い、宿の主人に相談すると、100円くらいで市がもっていってくれるだろうというので、1000円払って処分してもらうことにした。おかげで、車の中が広くなった。昼頃非常に眠くなったので、駐車場公園(ドライバが駐車して休めるところ)にとめて、昼寝をしたが寝やすくなった。

根室市内で洗濯をして、9時過ぎに走り出し、車石という変わった形の柱状節理を見て、さんまが本格的に水揚げされた花咲港に寄り、さかいつつじの自生地の落石岬、えぞかんぞうが多い霧多布岬、あやめの群生地のあやめが原(いずれも花の季節ではない)などを見て厚岸(あっけし)に入ると、野原が黄に染まっていた。オオハンゴソウという菊科の植物で、明治中期に観賞用として日本に輸入されたのが野生化し、現在は特定外来生物に指定され、飼育、栽培、販売等が禁止されているそうである。観賞用として輸入されたくらいで、観光資源になりそうなのに残念。

霧多布と厚岸を結ぶ道路のそばの民家の前の空き地の草を、大きな角を持った鹿が食べていた。キャンプ場には、管理人は居たが、他の客はいないようである。夏休みが終わって学校が始まった。これからは、観光客も減ってゆくのだろう。ところで、このキャンプ場には鹿がいついているそうで、6匹の鹿が草を食んでいる。

写真:今日は鹿とキャンプするようだ

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風連湖

2014年08月25日 20時20分09秒 | インポート

 

2014825日(月)晴

ネイチャーセンター:野付半島~風連湖~納沙布岬~根室:民宿たかの 179km/2929km

本当の意味での初めての車中泊は順調に明け、朝には雨も上がっていた。野付半島は堆積した土砂によって形成されるとともに、海面の上昇または地面の沈下によって、以前繁殖していた木々が枯れたりする。トドマツが枯れた一帯がトドワラといって、観光名所になり、遊歩道ができている。砂嘴(さし)の先まで原生花園の中を進むと、朽ち果てたトドマツがあった。

野付半島のもっと先に行くサイクリングロードもあったので、自転車を組み立てようとしたが、ペダルがうまく取り付けられない。運搬中にペダルのねじ山が潰れてしまったようだ。諦めて、車で行けるとこまで行く。海岸に大量の海鳥がいた。

野付半島から国後まで16kmで、ここが国後に一番近いようだ。江戸時代は、ここから国後に渡っていた。また、ニシンも取れたので、反映していた時期もあったようだ。晴れてはいるのだが、国後の上に雲がかかっている。肉眼では、国後がはっきり分かるが、写真だとコントラストが弱い。これ以上晴れるのを待つのは諦めて出発する。野付湾の反対の陸地側に道の駅「おだいとう」がある。道の駅というより、北方領土の返還を訴える施設という感じである。道路で狐を見かける。

風連湖に向かう。風連湖の近くの湿地で鶴の親子3羽を見かける。遠くには5羽いた。そこから、風連湖の反対側の位置に春国岱(しゅんくにたい)という野鳥や動物の多きるところがあり、自然観察路を歩く。鶴や(たぶん)サギ、それと鹿を見かける。いるにはいるのだが、観察路から出るわけにはゆかず、場所が大きいから写真は撮りづらい。

根室を通って納沙布岬に行く2843kmで給油、31l 5260。根室を通るあたりから、「北方領土を返せ」の看板がいっぱい建っている。納沙布岬から数キロ先の歯舞群島がソ連の支配下にあるので、ここは特に返還運動が激しい。根室に戻って、市内を歩く。きれいな街である。駅の近くのインフォメーションセンタで宿を探してもらい、民宿に泊まることにする。

写真:今日は一杯写真を撮ったが、やはりこれでしょう 

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野付半島

2014年08月25日 06時06分38秒 | インポート

2014824日(日)晴/雨

高島屋:羅臼~羅臼湖~野付半島:ネイチャーセンター 105km/2750km

知床峠の近くから、5つの沼を通って羅臼湖に行くトレッキングルートがあることが判ったので、行くことにする。午前820分出発。宿の近くの羅臼展望台に寄って行く。国後は見えない。羅臼湖入口に駐車できなかったので、知床峠に駐車して、羅臼湖入口まで戻る。道は悪いが、羅臼岳も見えていて、沼に映っているので気持ちがよい。羅臼湖まで行って戻る。

車で羅臼に戻り、標津に向かっていると強い雨になりだした。根室地方に大雨雷注意報が出ているという。標津を過ぎると根室へ行く道から分岐して、海の中に野付半島に延びる道が続く。26kmにも及ぶ日本でも最大級の砂嘴(さし)で、潮が運んだ砂が堆積して砂嘴になったという。ネイチャーセンターにはいろいろな展示があって面白かった。今日はキャンプ場に行くことにしていたが、雨も強いので断念して、ネイチャーセンターの駐車場で泊まることにする。

写真:三の沼と羅臼岳

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逆巻く斜里岳

2014年08月24日 01時24分01秒 | インポート

2014823日(土)曇

清岳荘:斜里岳登山口~知床峠~羅臼:高島屋 96km/2645km

目覚めると雨になっていた。その中を八王子から来た60代前半の男性は、午前5時前に出発した。彼は百名山に挑戦中という。6時頃には、他の宿泊者も出発した。私は仕事があったので、それを済ましてから午前7時に出発。私の出発するころには、雨はほとんど上がっていた。

清岳荘を出て間もなく下二段になる。ここから川を渡りながら登る。大きな石が多いので、その上を跳び越しながら川を渡る。これを何回も何回も繰り返す。こんなに多く川を渡ったのは初めてだ。やがて、川沿いの旧道と峠を越えて行く新道の分岐点に差し掛かる。登りは旧道を行くこととする。また川を渡るが、水かさが増え、流れも急になる。やがて幾つもの滝のそばを通りながら進む。一歩間違えば、水の中に落ちて、滝を流れ落ちそうである。どうにか通り抜けて上二段に至る。ここで、先ほど別れた新道と合流する。滝を抜け、別の退避ルートもできたので一安心である。しかし、今度は水かさが少なくなった川の中を進み、やがては水のない谷沿いを登って行く。谷が終わると馬の背である。谷筋から出た風の通り道なので、強風が吹いている。強風の中、ここから稜線を進む。霧が濃いので遠くは見えない。しかし、近くを見るのには問題ない。しっかりした道を進むうち、午前1030分頂上に到達。ちょうど3時間半である。風が舞い、霧が飛ぶ。頂上の写真だけを撮って、直ぐに下山開始。馬の背を抜け、谷筋の中に入ると、風は上を通り抜けるので、静かである。上二段からは今度は新道を通る。この道は途中峠を越える、かなりな迂回路である。熊見峠の頂上で20分ほどの昼食を取り、分岐点から、再び川を何度も跳び越して下山する。午後140分下山。

下山したころには青空も見え始め、車で斜里に向かう途中では、晴れ渡った斜里岳が見えた。ウトロを過ぎて知床峠に至る。国後島が眼前に見えるはずだが、雲が多い。雲と雲の間に確かに陸が見える。国後島である。羅臼の町に入って、道の駅で宿を聞くと、すぐ隣の古い宿を紹介してくれた。小さい昔ながらの宿などで、カルキ臭のない硫黄の匂うお風呂である。

写真:下山後の斜里岳

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老人天国羅臼岳

2014年08月22日 19時42分57秒 | インポート

2014822日(金)晴

知床野営場:ウトロ~羅臼登山口~ウトロ~斜里登山口:清岳荘 116km/2549km

知床野営場を午前520分頃出て、羅臼登山口に行く。午前6時登山開始。ダケカンバなどの雑木林を通って進む。ダケカンバがねじ曲がっている。雪や風の影響なのだろう。2時間半誰にも会わないで低木の中を進む。

大沢で展望が開ける。そこで初めて初老の男性に会う。谷筋を登っている人の姿が見える。やがて追い抜く。ガイド付きの老夫婦。そしてまた老夫婦を追い抜く。谷筋を抜けた鞍部の羅臼平に約20名の老人のグループが休んでいた。ここから羅臼岳の山頂に向かって登りだす。登るにつれて傾斜が急になり、岩が大きくなってくる。2組の老夫婦を抜いて登頂。午前1045分。コースタイムぎりぎりで、思ったより時間がかかった。若い人はほとんどいなくて老人ばかり。もちろん私を含めてです。

朝方は雲があったが、今は完全に晴れて、知床連山や海がよく見える。40分くらい休んでから下山。下山はコースタイムを過ぎている(参考:登り6:10、降り2:20)。別にいいけど。午後115分。

斜里岳は羅臼を通ってから行くつもりであったが、登山コースを調べたら斜里町側から登るようなので、斜里町清里の山小屋清岳荘を予約して、斜里町に戻って山小屋を目指す。斜里岳が綺麗に晴れている。でも、明日は雨になりそうだ。清岳荘には私を含めて老人男性4人。

写真:羅臼岳山頂の老人

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知床五湖

2014年08月21日 20時32分37秒 | インポート

2014821日(木)曇/晴

SLの宿:サロマ湖~網走~斜里~ウトロ~知床五湖~ウトロ:知床野営場 187km/2433km

昨日泊まったSLの宿は、ライダーハウスであった。主にバイク旅行者用の宿である。私の外には、男女のバイクのカップルと、若いサイクリスト3人組と、若いバイクの2人組であった。若いバイクの2人組は夜遅く来て、朝5時前には出て行ってしまった。バイカーは走行距離を重視しているようである。サイクリスト3人組はまだ寝ていたので、私も出発することにする。午前6時出発。出発すると直ぐに雨になった(雨の地域を通った)。サロマ湖、能取湖、網走湖と湖が3つつながっている。3湖を結ぶサイクリングロードもあるようだ。8時には網走に到着(2311kmで給油。33l,¥5610)。雨ももう上がっている。網走での目標は洗濯なので、ランドリを探して洗濯。網走監獄と流氷が網走観光の目玉のようだが、監獄には興味ないし、夏流氷の話をする気もないので、少し市内を散歩してから出発。

とうふつ湖、小清水原生花園、知床のおしんこしん滝を見る。さすがに知床は観光客で賑わっている。知床のウトロに到着。キャンプ場にテントを張って、さらに奥にある知床五湖に向かう。知床五湖は静かで、明るくて、緑に囲まれていてよかった。最初のうちは曇っていて見えなかった知床連山も夕方には晴れてきて、山頂が見えた。

写真:知床五湖

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