来週の火曜日に日本を出国し、カナダに向かう。一部報道でも明らかになっているが、1845年に129人全員が忽然と行方を絶ったフランクリン隊の足跡をたどる予定だ。
ルートはレゾリュートから45~50日ほど氷上を歩き、キングウイリアム島のジョアヘブンへ。ジョアヘブンから東に北米大陸本土に渡り、ツンドラ地帯を40日ほどかけて、これまた歩いて南下。無事、計画通りことが進んだあかつきには、6月中旬あたりに目的地であるベイカーレイクにたどりついているはずである。なぜ、目的地をベイカーレイクにしたのか。それを書くと、本のネタばれになるので、今は明かせない。
とまあ、それはどうでもいいのだが、数カ月も前から、ルート中で最も懸念していたのが、後半のツンドラ地帯をはたして歩けるのだろうか、ということだった。ツンドラ地帯では池や水路が網の目のように絡み合っていて、出発から35日目、ついに私たちは渡渉不可能な大河に出くわし進退が窮まった……などということになったらシャレにならない。しっかりと歩けるルートを見つけ出すためにも、精緻な衛星画像が必要だという認識にいたり、昨年末あたりから、各種専門機関や大学に、そのような衛星画像がないか問い合わせてきた。その結果、多くの研究者の方から、グーグルアースが一番いいよ、無料だし、とのご意見を頂戴し、よって昨日と今日の二日間をかけて、グーグルアースで公開されている踏破予定ルートのあたりの画像を高級マット紙にプリントアウトし、セブンイレブンで購入したのりでつなぎ合わせた。
二日間かけた作業で分かったことは、グーグルアースの画像で判明した池や水路の位置は、わたしの手元にある50万分の1の地図のそれと、まったく一致するということだった。よく考えたら、グーグルアースの画像はランドサットが撮影した画像で、地図のほうの確か、ランドサットが元データになっているはずだ。出元が同じなんだから、一致するのは当たり前だ。くそ、まったくの無駄骨じゃないか。でも、せっかくプリントアウトしたから持って行こう。色もついていて、見やすいし。いらなくなったら、たき火の焚きつけにすればいいし。
「かくはたさん、北極へ行く」みたいな新聞記事を読んだ人が、このブログを見て幻滅するといけないので、一応、北極関連のことを書いみた。鍵穴にボンドつめこまれたとか、タワシをなくしたとか、アホみたいな話ばかりだったので。
それにしても、1600キロを歩くのか……。なんでこんな計画を思いついてしまったんだろう。
成功をお祈りしています。
相棒は北極のベテラン!大丈夫よ!
みんなができることじゃないんだから、
素晴らしい事だと思う!
新聞記事は知らないんだけど、6月に帰国かな?
気をつけていってらっしゃい(@^▽^)/~~~
ただの(?)読者です
鍵穴ボンドも切なくおもしろかったですけど<スミマセン>旅のお話楽しみにしています。
今までの分、ラッキーなことがたくさんありますように。:)
タイヤの成果と次の著作を楽しみに待っています。
荒川河川敷で訓練されていた状況。
このサイト内で話されていた北極圏歩行走行。
うぅんッ? 明後日出発するデスってェエエエエエ!
もう計画は開始されていた事に、貴殿の前向きな取り組みと実行性に驚き、角幡さんの、おとこ、を再認識しました。
無事に踏破され、元気なお姿が観れますように、
そして、
新しい文面にも会える事を、
願っています。
元気に帰って来てくださいよ!
そうそう、
変な雌に遭遇しないように、祈ってます。
追伸 sono1
アップされた写真で、右後のダンボール箱から、張り合わせられたその大きさにビックリ!
暴風が想像される北極圏で、あんな大きな紙を広げることが出来るんだろうか???
追伸 sono2
あるシュミットは、ブリンとペイジに別れを告げたらしい。
あの二人には、結局ついていけなかったようです。
この情報ご存知とは思いますが、
気になるおふたりさん。です、
北極を堪能して、謎もときあかして、無事帰ってきて、執筆された本を読めるのを楽しみにしています。
いよいよご出発か~とドキドキして、ついに書き込みしてしまいました。
北極を満喫して、ご無事に帰って来てくださいね!!
また一回り逞しくなった角幡さんを、楽しみにしています。
永谷園の煮込みラーメン、ウチの近くで売っています。
お送りしようかな~と思って裏を見たら、賞味期限2011.06。
それでもよろしければ、お帰りに合わせて買いだめしときます(笑)
充実した北極行となりますように。
そして元気に帰ってきてください。
ヒリヒリするような角さんらしい冒険譚を、また読める日を楽しみにしています。