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SAYURI (05)  主演:チャン・ツィ・イー

2010年03月07日 | 映画・ドラマ
 こないだ京都に行ってから京都への興味が持続しています。そんな京都というか、日本文化の象徴のひとつ、芸者を題材に作品です。制作はスピルバーグ、監督は、ロブ・マーシャル。アカデミー賞でも6部門のノミネートされ、撮影、美術、衣装デザインの3部門を受賞。物語としての評価より、芸術面での評価が高かったようです。
 たしかに趣のある美しい作品です。何よりも興味深いのが、芸者や京都を舞台にしてるから、日本でロケをしたと思ったらメインのセットはUSAでつくり、そこで撮影したそうです。見てて、京都っぽいんだけどなんか微妙に違うタッチなんです。そこが逆によいTasteを出してていいと思いました。会話は英語です。日本の役者も出ていますが英語です。そこも不思議な感じがするかも。
 基本的に、すごい日本的な文化、芸者オタク的な人の美学と願望を映像化した感じもある。
 
 主演は、チャン・ツィ・イーです。これまたFav女優の一人です。共演はミシェル・ヨー、コン・リーなどアジアを代表する女優がこのハリウッド作品に集います。彼女らが芸者を演じます。日本人の女優がメインで起用されていないですが、それはそれでありかなとも。桃井かおりは最初わからなかったくらい違和感もなく存在感もありました。英語も流暢で驚きました。男優は、日本を代表する渡辺謙と役所広司が出演しています。これがアジア系の俳優だったら、かなり日本的なものが薄れたかもしれません。
 やはりチャン・ツィ・イーがいいですね。彼女の凛とした美しさと意思の強さを感じるとこが好きです。彼女が一人の男性を思いつつも一流のGEISHAへと成長していく姿を描きます。
 一般の日本人の私も芸者文化はよくわかりません。舞妓さんって芸者の卵なの?とか違いもよくわかってないし。海外では芸者って身を売るイメージもあると思う。外人さんはたぶんホステスさんが、着物着たら芸者って思うんじゃない。おれも本当の芸者文化を感じてみたいです。花街って“一見さんお断り”っていうのがあるじゃないですかぁ。現在は、そういうしきたりも大分減ってるそうですが、やはりまだあるとこはあるそうです。そこに通う人に連れてってもらえれば一見さんでなくなるのかな。
映画の中でも「芸者は娼婦じゃない。かといって妻でもない。芸者は体ではなく芸を売って秘めた別世界を創り上げる。美に彩られた世界を。」と、チャン・ツィー・イー演じるさゆりに師匠の豆葉(ミシェル・ヨー)が言います。
 “動く芸術作品”それが芸者。芸といっても、芸だけでは魅了されないと思う。やはりそこには艶やかさがある。この美しさは、日本人にしかだせないんだと思う。外人が着物着ても実際ぜんぜん似合わないもん。
 芸といわれても、女を武器にしてるのは間違いなく、映画の中でもいやらしいおっさん的な男ばっかりでてきます。“水揚げ”っていうのも今でもあるんですかね。結局、お金でその娘の処女を奪うって感じなんですが。渡辺謙が演じるような高潔な男ってあまりいないだろうな~。
 さて、芸者さんへの興味が益々わいたので次は、阿部サダヲ主演の『舞妓Haaaan!』を見たいと思います。

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