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アジア最終予選5戦目、首位サウジアラビア戦、本田、香川、岡崎が控え、そして大迫が流れを変えた

2016年11月19日 | 日本代表(サッカー)
 9月1日から始まったアジア最終予選。初戦、ホームでUAEに敗れるという波乱のスタート。
 W杯予選の長い歴史の中でも、最終予選の初戦を落とした国がアジアの代表として本大会に出場したケースは一度もないというデータがあります
 浅野のシュートがゴールラインを割っているだろう等、全体的なジャッジも変な試合でハリルホジッチも大激怒の試合だったけど負けは負け。
 そこからギリギリの戦いをし、勝点7で、1stレグの最終戦、首位のサウジアラビア戦をホームで迎える事となります。
 なんとかここまで踏ん張ってきた。今日のサウジ戦に勝利しなければこれまでの戦いの意味もなくなる。WCの道も遠のく。それほど重要な試合でした。
 スタメンです。



 事前情報通り、本田がスタメンを外れます。そこに岡崎ではなく久保が入ったのは衝撃だったけど。最終予選初戦のUAE戦でボランチという重要ポジションで大島を抜擢した大胆起用は支持しないけど、攻撃陣の思い切った起用はいいと思う。
 そして1トップに大迫。トップ下は香川でなく清武。当然でしょう。
 左サイドに長友。長友の復帰は心強い。そして今日、長友の存在も勝利につながった。
 後は、不動のスタメンです。
 これまで代表を牽引してきた本田、香川、岡崎のスタメン外れは衝撃のように書かれていますが、当然といえば当然。
 傍から見ても、プレイの質も良くなくミスも連発し結果も出ない岡崎、司令塔として機能していない香川をスタメンで起用するバカ監督はいないでしょう。
 ただチームのエース的な本田をスタメンで使わなかったのは大きな決断だったかもしれません。

 前半、日本代表の動きはいい。
 とにかく前線の大迫に球が収まる。最近の日本代表、このタメが失われていた。それにより攻撃のリズムがいい。
 さらに右FWに本田がいた場合、本田が自分のリズムに塗り替えるので右サイドのリズムが失われる傾向はあった。もちろん良い形に変わることもあるのだけど。本田に代わって入った久保はシンプルなplayを心がけてた印象。やっぱシュートも放つし身体能力の高さも感じるけど、まだ日本代表チームになじんていない部分はもろ感じた。 
 とにかく大迫に球が収まると、攻撃スイッチが日本代表に入る。
 大迫自身、これまで球際のプレイが得意ではなかったと。しかし球際に強くないとドイツでやっていけないと痛感し、この辺を相当鍛えている。
 天才肌の大迫が、ある意味泥臭さも兼ね備えた。フィジカルが強化された。今日も、相手DFを背負ってもシュートをうつ。こういうシュート打てるFWそういない。大迫が球をキープすると、相手DFも激しくいかざるをえない。それでファールをさそうし、FKも増える。この辺の要素もすごく大きい。
 ただ大迫、相当削られるので体が心配ではある。
 前半の20分までは日本代表のパスワークと攻撃リズムがめちゃよかった。この辺で1点欲しかったところではあるけど、サウジもハイプレス全開でチェックがはやい。
 清武は今日も日本代表の攻撃の起点となってる。大迫のもたらすリズムにうまくのれてる。
 出だしいきなりのいい感じのミドルがあったけど、キーパー正面。ああいうのをさくっと決めたらまた違うんだけど。
 
 落ち着いてくるとサウジの攻撃も出てくる。けっこうサウジチームもミスがあり決定機は作れないけど、サウジ攻守に強い。
 サウジアラビアは、アジアカップでも3回の優勝を誇り、かつて中東最強のチームと言われ、日本代表は格下でした。オレの中で、2011年のアジアカップの予選で日本代表に5-0で敗れたやる気あるのかと思うくらいのダメダメサウジが印象が強く残っていた。ブラジルWCでも最終予選にも進めず。2015年のアジアカップでもまた決勝トーナメントいけてないし。
 サウジたいした事ないと思ってたの今日の試合で完全方向転換。
 昨年の8月から、南アフリカWCでオランダ代表を準優勝に導いたファンマルウェイク監督も就任し、完全にチームを建て直している。さらにチーム力が増してる印象。
 当時岡田監督が率いた日本代表とも南アフリカWCで対戦し、1-0で勝利している。
 サウジは、パスとドリブルを組み合わせた攻め。パスandムーブで人とボールが連動して動いている。フィジカルの強さも感じた。
 
 日本代表がおしているものの、点が入らず前半終わるかと思ったら、前半43分、清武のシュートが相手DFの手に当たったという判定で日本がPKを得る。
 このPKのプレッシャーはかなりのものだと思うけど。清武冷静に決める。よかった~。
 ただペラルティエリア内のファールでのPKならまだしも、微妙なハンドでのPKは遺恨が残る。
 なんとか1点入れて前半終わるけど、PKでの1点で勝っても仕方ないという思いもある。

 後半、出だしからジョーカー・本田が登場。本田も期するものがあるでしょう。
 これまでもサウジは、後半、終盤にかけて猛攻をしかけてきます。後半開始からサウジが主導権を握る。日本代表もプレスをかけるも、サウジのパスandムーブが見事でなかなかボール奪取ができない。ボール試合率も、後半開始から30分位まで7割近く握られている。
 大迫は、守備でも前線からもどってくるし、さらに体の入れ方がうまいので、強いフィジカルも加わりボール奪取もできる。厳しい局面で守備でも救ってる。
 日本は攻め込まれるも奪ってからのカウンター攻撃はできてる。前半攻撃での絡みがうすかった原口も高い位置で奪ってから自分でシュートまでもちこんだり、クロスをあげるもゴールには結びつかず。原口の運動量はすごい。
 後半20分、清武が下がり香川が入る。清武なんで代えたんだろ?



 香川も本田と同じく期するものあったと思うけど、気持ちとplayは別モンで、清武のような司令塔的な動きや、自らシュートにもちこむことはできない。
 守備に追われてるけど、ただボールを持ってる相手に後手後手でつめる感じでボールを奪って攻めるという部分は皆無。
 本田は、ポジショニングがいいし、勝負どころがわかっているのでシュートにからむし、きっちり枠はとらえてるけど、香川はゴールをわる匂いがしない。本田以上に、香川の日本代表の居場所が厳しくなってる。
 左サイドの長友は、攻守のバランスの良さを感じる。長友も勝負ところがわかってていいタイミングで左サイドをあがる。
 後半35分、本田が左サイドにポジションを移しているところ、長友があがり二人のワンツーで左サイドを崩し長友が中央へ、香川がヒールで流しそこにいた原口が正確に右足で決める。貴重な追加点!!!これは大きい。
 それからサウジもさらにゴールへの圧力を強める。終盤になってもがんがんくるこの攻撃力はこわさを感じた。
 それでも日本代表も全員で守る。
 しかし、45分に耐え切れず右サイドを崩されフリーで相手にシュートを放たれ、西川がセーブするもこぼれ球を決められる。長友のクリアも一歩及ばず。
 今日は、中盤の山口蛍、早めのプレスをガンガンかけていたし、奪いもしてたけど、危ないパスもあったし、このシーンでもかわされてしまった。ちょっとプラマイ0的な活躍。
 最後、大迫に代わり岡崎も入り、最初から意図していたのか、本田、香川、岡崎が交代枠ですべて入る。
 残りサウジの猛攻にあうけど西川とDF陣で耐え抜き2-1で試合終了。
 必勝のサウジ戦、なんとか勝利。終わってみたらよく勝ち切ったという印象。サウジ、攻守に全然強い。

 今回で全チームがあたり1stレグが終わった。ホームのタイが豪と2-2で引き分けるという波乱もある。



 日本はWC出場権の2位につけるけど、4チームがほぼならんだ状態。
 日本代表が初戦のUAEに勝っていたら勝点13で抜き出てたのにという思いはあるけど「最終予選の初戦を落とした国がアジアの代表として本大会に出場したケースは一度もない」というデータはチャラにはなってる。
 パワーアップした大迫が戻ってきたのが大きい。
 ハリルホジッチは世代交代を図るというより、就任時に言っていたように選手を公平に評価するという所を実行しているのだと思う。
 コンディションが悪く、プレイの質も上がらず、結果も出ない選手を過去の栄光で起用し続ける事をしなかった。これは相当勇気がいる事だと思うけど、ハリルは実行した。
 みんな忘れてる感じだけど、宇佐美もいるからね。
 さて、長くなりそうなので、ここで切って次回、最終予選前半戦の振り返りと後半戦の展望をしたいと思います。
 

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