晴海「酒のつまみにならぬのは、ワシは好まぬのぉ。」
海野「まぁ、薬にはなりそうだよねぇ。飲むとザビー教の信者になるとか。はたまた、同じ性格に陥るとかぁ~。」
十蔵「うわぁ・・・最悪ですね。」
甚八「ほんと、最あ――――っぐは!」
望月「だめよ、そっちの佐助ちゃん。止めるときは力づくじゃないと。」
才蔵「腹黒というより、性質が悪い。」
小助「失礼ですね。性質が悪いのは私ではなくて、佐助ですよ。」
佐助「いきなり爆弾発言しないで。俺が嫌いか、あんた!」
海野「どちらにしろ~、相手にしたくないんだよねぇ~。」
十蔵「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
鎌之助「俺たちがさ、見てないうちに、何が起こったんだと思う?」
甚八「聞いたらいけないんだろう。聞いたら、恐らく俺たち、生きて変えれない的感じだ。」
望月「あの笑顔の裏に何が隠されてるのかしらねぇ~・・・。それもまた神秘的で格好いいわよねぇ~(パアー)」
佐助「望月、格好いい人見つけたら何でもかんでも悦るのやめようや・・・・。」
望月「美形は見ても飽きないのよ。」
伊三「というより、気にならないんでしょうかね・・・望月様。」
晴海「気になると思うか?アイツ自体がわしらの中であれくらいに怖いんじゃから。望月が本気で怒ってみろ。全員が土下座どころか地の底までひれ伏す羽目になるぞ。」
才蔵「というより、間違いなく地に陥没する。」
晴海「つまり、同属じゃ。」
小助「(・・・。私も、同じなんですよね・・・きっと・・・。自重した方がいいのかしら・・・。)はぁ・・。」
甚八「絵的なら、そちらの晴海殿。当然、俺がいるから絵的に美しくなるんですよ!!」
鎌之助「病気か。」
十蔵「そうですよ。面白いんであって美しいじゃないんです。そもそもですよ?三人で町に出かけても、何度もいいますけど、甚八だけフラレてるじゃないですか。」
鎌之助「まぁ、俺らは誘ったりしねぇけどな。甚八が茶屋に誘って間違いなくフラレル様をみるだけだし。」
十蔵「それに、そちらの鎌之助さん。苛めてるんじゃないんですよ?真実を突きつけてるだけなんです!」
甚八「胸張っていうことか、それ!?傷つくぞ、それ!!」
晴海「おおう、そっちの望月。そんなこといったら、真顔で見るぞ。むしろ、凝視し始めるぞ。」
望月「失敬な。私、そこまで破廉恥野郎じゃないわよ。」
晴海「何言っておるんじゃ。伊達の小童が遊びに来たとき風呂覗いたの何処のどいつじゃ。気付かれんかったからよかったがのぉ。」
望月「気付かれたわよ?」
佐助「えええええ!?」
望月「でも、そのあともマジマジ見てやったらあっちが耐え切れなくなって、逃げちゃったもの。つまらないわよねぇ。」
佐助「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・申し訳ねぇ・・・」
望月「あらいやだ、こんな良い男から可愛い女の子達から褒められたら、望月お姉さん照れちゃうじゃない★」
晴海「じゃから・・・お姉さんじゃなくておばはんじゃろうが・・・。」
望月「うふふ~、晴海ちゃん如きからいわれた言葉なんてもうどうでもいいわ~!」
佐助「早いねぇ、相変わらず・・・・。」
才蔵「でも、あれぐらい言えるのは仲がいい証拠なんだろう。」
佐助「まぁねぇ・・・。望月と晴海は仲が良いからあれくらい言い合ってもいいんじゃないかなぁ・・・なんて・・・。」
望月「でも、帰ったらあと、覚えてろよ、この生草坊主が。」
才蔵「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
小助「あの時は必死でしたからね・・・。まぁ、女の子は申し訳ないですが帰ってもらいましたが・・・。」
十蔵「そもそも、幸村様の顔を使って女子を誘うっていうのがすでに駄目なんですよ!!」
鎌之助「だから、まぁ。そのあと、再び小助姉さんからぼこぼこにされてたけどなぁ・・・。」
海野「通行人にも大道芸ってことでごまかしてやったしねぇ~。あれは流石に骨折れたよ~。」
鎌之助「そうですねぇ。そのあと海の兄さんが薬の実験とか言って凄いことしてましたけど。」
佐助「やったときよりも、その後が命懸けだな。切実に。物凄く。」
小助「入れ替わったりはあんまりしないですよね?」
甚八「入れ替わったらまたぼこられますしね。」
十蔵「それは自業自得。」
才蔵「というか、佐助と小助がやるとやたら真面目になってつまらん。」
佐助「ちょっと、才蔵さん?旦那のことどう見てるのさ!!」
才蔵「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ボケ?」
佐助「それは貴様だろうがぁあああああっ!!!」
海野「卵酢美味しいよねぇ。でも、唐辛子も美味しいねぇ。でも、砂糖まぶしとか餡子まぶしも美味しいよねぇ。」
鎌之助「・・・そういや、悪食って。」
十蔵「でも、砂糖まぶしは僕もしますよ。お団子に。」
佐助「でもね。お願いだから、旦那みたいに俺の飯に勝手に砂糖を振りまいたりするのやめて。勿体無い。」
佐助「たぶん、言いたいことはなんとなくわかるけど、聞いたらいけない。聞いたら間違いなく血の海になりそうだから。」
十蔵「そうですね、掃除が大変です!!」
伊三「そこですか・・・。」
小助「それよりも、だんだん、甚八の意識が遠のいてますよ。」
望月「ありゃー。晴海ちゃん強すぎなんじゃない?」
晴海「いや、どうせなら眠らせておいた方が良いのかと思ったんじゃが。」
佐助「止めて。程よく止めて。」
十蔵「それとも、僕がやるとかでも良いですけどね。短銃二丁ですし。」
鎌之助「でも、甚八勝負だろ?」
小助「なら、やっぱり甚八にやらせるべきですけど・・・。」
佐助「信用ゼロってくらいに不安が過ぎってるのは、俺だけじゃねぇよな・・・。」
望月「まぁ、へんなことしようとしたら間髪入れずに潰すから、いいんじゃない?」
晴海「では、離すぞ。」
甚八「ぜーはーぜはー・・・。俺を殺す気か・・・っ。」
鎌之助「やれたらやっとくつもりだったけど、手合わせがあったからな。あっちの甚八に感謝しろよ。」
十蔵「じゃあ、こっちもゴムで。どうしましょ?武器は得意分野のでいいですかね?」
小助「長銃ですけど、銃剣ですから・・・剣は外しますけどね。」
佐助「うちは大将が呆気らかんだからなぁ。勝手にやれっていう指示を旦那に出しちゃってるらしいから。
俺は大将の任務もこなすけど、こいつらはそこまでだしな。」
才蔵「勝手気ままのほうが楽だがな。俺は。」
佐助「伊賀はでしょ。」
海野「むしろ~、忍術率のほうが低いかもねぇ。俺たちは一端のじゃないからぁ。」
望月「んふふー。うちは里の御頭首なのよ、これでも。ま、勝手気ままにさせてるからそれほどじゃないし、里のほうも上しか私が御頭首ってことは知らないから。」
鎌之助「でも、俺は山育ちっていうか、元は村落だったけど、そのあとは山篭りっていうか・・・。」
才蔵「俺も里だな。」
佐助「おれも里、ていうか、爺さん家だからなぁ・・・。」
伊三「われわれは寺育ちですし・・・。」
望月「でも、他は武家族よね?」
小助「ええ、そのおかげで私は幸村様の影武者になりましたし。」
海野「俺は、元々昌幸様付だったからねぇ。一応武家なのかなぁ?大層偉くないとは思うけど・・・。」
甚八「俺もそうだな。まぁ、それが堅苦しいから家出て水軍に所属したけど。」
十蔵「僕もそうですね。うちは小さかったんで一般出ですけど。そのとき、僕は忍について勉強したんですよねー。」
望月「半々ね・・・。」
小助「私達の場合、忍、って言い切れませんからね。どちらかというと;」
佐助「ほっといた方が良いよ。ていうか、見ない方が良いよ。」
伊三「なんていうか、見たら相当・・・。」
十蔵「見るだけで怪我します。大丈夫ですよ、晴海さん丈夫ですから・・・・」
鎌之助「自信なさげにいうな。俺たちまで耐え切れなくなってきた。」
小助「まぁ、時期に止まりますよ。」
佐助「そのとき、晴海の顔がちょっと歪んでても何時ものことだから。」
小助「よかったぁ・・・。最近、幸村様に似てないんじゃないかって自信がなくなっていたので・・・。少しでもそう見てもらったのならあり難いことですね。」
佐助「小助、小助、そういうことじゃないから。ね?あっちの才蔵首絞められてるよ?」
海野「ちょっと幸村様が真面目になったていうか・・・どちらかというと信之様の雰囲気よりなんだよねぇ、小助のって。」
十蔵「そうですね。僕らのとこの信之様は落ち着いてるっていうか・・・。」
鎌之助「幸の兄さんが動なら信之様は静だよな。」
佐助「いやさ、冷静に分析してるとこ悪いけど、向こうの才蔵、かなり絞まってるよ?」
才蔵「それだけ、似てたということだ。」
佐助「だから、アンタはいつもどうでもいいところにしかも遅れて入ってくる理由を聞きたい。」
十蔵「おおおお・・・そ、そちらの幸村様、僕がいつも使ってる鎌之助に殴られたとき用の濡れ手ぬぐい使いますか・・・?」
鎌之助「いや、どうやっていつも常備して・・・って、おい!!その鉢巻かよ!!」
十蔵「いや、前に海野さんが冷静さをって。」
海野「大丈夫、さっき水かけて冷やしたばっかりだから★」
鎌之助「・・・。中途半端に生温いので、普通の使ってください。」
十蔵「えええええ!」
幸村「流石に、あれほど引っ張られると某も泣きそうだな・・・。」
佐助「やる?一生懸命伸ばすけど。」
幸村「断固拒否だ。第一、某の頬をひっぱたって利益がないでござる。」
佐助「いやー、損得勘定無しでただ引っ張りたいだけ。」
幸村「余計性質が悪いでござるな・・・・」
才蔵「・・・む。なかなかの殺気。」
十蔵「こう、あのゆーっくり振り向くあの瞬間が恐怖を誘いますね。」
鎌之助「間髪入れずにぶっ倒れそう。」
晴海「しかも半殺しって言うところが、なかなか生々しいのぉ。」
甚八「怒った甚八さんも素敵!!」
望月「キモイ。」
海野「いやぁ、一味違うねぇ。俺も見習った方がいいよねぇ、ああいうやりかた★」
佐助「・・・あはは。そうだねぇ・・・。喧嘩できるだけ、マシって言うか。旦那は、相変わらず大切にされてるねぇ。」
幸村「某より、あちらの方がされておるだろ。」
佐助「旦那が見てないところで、俺も一生懸命戦ってるわけよ。・・・流石に、あそこまでされたことはないけど。」
幸村「そうなのか?」
佐助「俺の場合、屁理屈無しのど真剣の説教してくる人ばっかりなんでね・・・;」
幸村「へぇ・・・。」
佐助「・・・・って、俺も入ってる!?俺も佐助だけど、俺も狙われてる!?」
薬事件>
鎌之助「・・・うわぁ・・・殺気ばりばり・・・。」
望月「んー、私の鋼糸じゃ、すぐに引っ張られて切れそうね。幻術も、効き目悪そう。」
海野「速さも、駄目だね。力押しでも晴海、倒れてるし。」
十蔵「やばいですねぇ。」
佐助「ちょ、冷静に分析してる場合か!!流石に、あれは俺たちじゃ限界があるぞ!!」
甚八「さっきのゴム弾、ってのも明らかに駄目・・・って!!!」
小助「甚八、ボサっとしない!!!!」(甚八に足蹴り)
(カックン)
甚八「ほげ!!!」
(どかぁあぁああああああああああん)
十蔵「おお、小助さんのおかげでいい感じに膝が折れて、甚八の真上を鎌之助さんの攻撃が目の前で過ぎ去りましたね。」
鎌之助「まさに紙一重。もし、膝をけらなかったら、明らかにあたってたな。」
望月「ていうか、壁が破損してるわよ?凄いわねぇ・・・。」
伊三「あたってたら、骨が砕けてますね。」
才蔵「やるな。」
佐助「いや、だから、あんた等手伝う気さらさらねぇだろうぉぉおおお!!!」
※び、微妙に進ませてしまいましたが、いいんでしょうか。この、戦い(笑