Cafe & Magazine 「旅遊亭」 of エセ男爵

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はたまた車寅次郎先生を師に地球を迷走?
気儘な旅人の「三文オペラ」創作ノート

「日本の美」草津温泉湯畑 先輩からの贈り物(2/3)

2005-12-08 00:03:03 | つれずれ紀行
晩秋の夕暮れ時、シャッター速度は、1/60-sec.にて、普通素人ならば、手ブレを起こす限界のスローシャッター。しかも、絞りは全開。

時は晩秋、山里の温泉宿、気温下がり空気乾燥し、中に立ち込める湯煙、全体を包む空気感がよく表現されているではないか!

この画像とくと拝見すれば、「侘び寂」の世界が見えてくる。

並みの写真ではない。

先日の榛名山とも見比べていただきたい。湖と榛名山の間には、落葉した木の枝が立ちはだかる。しかも(おそらく)太陽の傾きかかった「2時の方角」から晩秋の午後の逆光線を旨く捉え、表現! 異なる風景写真に相通ずるものあり。
之すなわち、先輩OT氏の類稀なる豊かな感性にて侘び寂を的確に捕らえられ、さらに(我輩に向かって)ひしひし迫る。
審美眼あり!審美の心あり!と看た。
(・・・ったく、恐れ入りました! まいった、参りました・・・)

    <第1章>
 
 趣味にて「俳句」をなさる。と、聞いたのは一年前。

我輩、俳諧の世界に疎い。

五・七・五・・・
以上の日本語の「音」にて、まず季節を織り込み、情景を描写し、かくして作者の「意思」と「感性」を織り込む・・・
何か、ルールがあるらしい。外してはいけない「約束事」多くある(らしい)。
俳句など尋常ではないぞ。

我輩をして、学生時代に何を血迷わせたか?二年生の後期に入ってからESS(English Speaking Society:英会話クラブ)に入部した。当時英語はしゃべれない。劣等感にさいなまれつつ映画館ジャス喫茶に入り浸る鈍足迷走の日々。
先輩OT氏は我輩より二年先輩。
すでに英語はペラペラ、英字新聞を斜めに読みこなされ、決して先輩には近寄るべからず、絶えず2~3メーターの距離を置かねばならぬ近寄りがたき「雲の上の存在」たる人物であった。
しかし時の経過は早い。
こうして云十年経過した今日、同輩US氏の取持ちにより、ようやく交信可能な位置に近づける。
そして今、俳句。
また驚いた。今尚現役時代並み(たいへん失礼!)の専門分野的英語を駆使されつつ加えて「近づき難き趣味」をお持ちであることを。
 思い出した。
司馬遼太郎先生の大作「坂の上の雲」の第一巻に、「七変人」と題する章がある。
明治初期の時代背景、若き人物集まり、将来を熱く想い語る「くだり」である。が、ここに正岡子規が登場している。
この長編小説、すでに3回読んでいる。が3回目にして、ようやく正岡子規の存在が理解できた。司馬先生にして軍人・秋山兄弟を描くに際し、どうしても外せない人物が正岡子規であった。1~2回の通読では我輩の読解力と感性の中、如何にしても理解不可能であった「小説に於ける『子規』の登用」が如何なるものか?3回目の通読にて理解の入り口に入れるようになった。俳句世界を、近代芸術にまで高めた「人物」は子規、との事。秋山真之(日露戦争の勝因を確実にした日本海海戦にて作戦参謀の大任を見事に果たす、歴史に名を刻む旧日本海軍第一級の軍人)と対比しつつ、子規が描かれる。この対比の加減が理解できなかった。大作の粗筋からは、いかにも不必要、あってもなくても問題のないような人物が正岡子規、と心得えていた。
今、少し解りかけてきた。
遅ればせながら数年前、ようやく日本文芸の侘び寂の理解に勤めようと試行錯誤的精進をする日々、決して黙視できない世界は「日本の古典文芸」である。と、認識するに至った。
が、近寄りがたい・・・
その近寄りがたい得体の知れない「モノ」にOT先輩は挑戦され、極めようと修練を積み重ねられていると聞き及ぶ。
我輩、ようやくOT先輩に対し「近寄り難さ」は乗り越えた今尚、一歩先を進まれる近寄り易き尊敬する大先輩、ますますのご指導ご鞭撻を賜りつつ、より深きご友誼を願いたいものである。
そんな先輩に「寄せて」・・・
本日、上述「七変人」を抜粋(無断無許可にて掲載する我輩の迷走放埓酔狂なる振る舞い、何卒お許しを・・・)



    <第2章>

「画像を寄贈頂いたOT先輩のコメント紹介・・・」
タイトル: 湯畑-3(11月10日)

「晩秋の夕刻に撮影した1200mの標高にある日本有数の草津温泉の湯畑です。毎分3万7千リットルもの湯量を誇っています。周囲に見える柵は訪れた著名人の名前が書き込まれていました」

<撮影データ>
サイズ: 960×720ピクセル
ファイルサイズ: 621KB
撮影日時: 2005/11/10 16:36:22
カメラ機種名: Canon IXY DIGITAL 700
Tv(シャッター速度): 1/60
Av(絞り数値): 2.8
露出補正: 0
レンズ: 7.7 - 23.1 mm
焦点距離: 7.7 mm
ストロボ: 非発光
ホワイトバランス: オート

 (続く・・)


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2 Comments

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Unknown (TS@捻くれ者TSの暗黒世界で生きぬくために)
2005-12-07 14:09:20
うわ~~っ。

草津の湯。

いまにも温泉の香りがしてきそうで最高です^^



私明日明後日と羽田空港で早朝から現場仕事のため明日は記事夜更新となります^^
返信する
TSさん、お気をつけて行ってらっしゃいまし・・・ (エセ男爵)
2005-12-07 16:13:23
仕事で、早朝から羽田へ・・・

現場!

となれば、まずは危機管理!

くれぐれもご注意下さい。

こちら、TSさんのご自宅には定期巡回で(午前1時まで?頃?)にお伺いします。

ま、

お帰りになったら是非、当ブログにお越しいただき、ご遠慮なく「草津の湯」を使って下さいまし、、、。

では、また・・・
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