白夜の炎

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東電病院は慶応医学部関連病院

2011-07-21 18:09:25 | 原発
 東電病院が、慶応大学医学部の関連病院であることが、慶応大学のHPで確認できる。

 http://www.sanshikai.jp/kanren-byouin/kaiin/list-a_ex.html

 医療施設は必ず有力な大学医学部と密接なつながりをもつものだが、東電の場合は慶応のようである。

 実際病院自体が信濃町の慶応病院に隣接して所在している。

 電力会社がなぜ病院を持つのか、と言えば通常は福利厚生の一環だ、と答えるだろう。

 しかし話はそれだけで済まなさそうなのである。

 「このろくでもない、素晴らしき世界」さん(http://blogs.yahoo.co.jp/jidaiokure2000/51710439.html)によれば、「実は電力会社の病院は、膨大で深刻な被ばく労働者の実態を外部に出さないための「隠れ蓑」にしているのではないか・・・。

 被ばく労働者の労災認定が非常に困難を極めるのも、実はこういった企業内病院の存在が大きく影響していると考えるのが自然である。

(浜岡原発で作業していた嶋橋伸之さんが白血病で亡くなった件での労災認定は有名だが、今も中部電力は因果関係を認めない姿勢を変えようとはしていない」。

 なるほどとうなずける話ではないだろうか。

 そして放射能被害に関して、例によって「専門家」なる人たちが無責任な発言を繰り返しているが、何年かのち子供達の甲状腺がんをめぐる訴訟が起こされたとき、このような医者たちのネットワークが威力を発揮して、市民に泣き寝入りを強いるのであろうか。

 慶應義塾創立者の福沢諭吉は「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」と書いたが、その後継者は人には上下があるものだということを、仁術たる医学の力で「下々」に思い知らせる役割を果たすことになりそうである。


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