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《person》阿部謹也

2006-09-12 06:05:12 | person
訃報 阿部謹也さん71歳=一橋大元学長
 ドイツ中世史、西洋社会史研究の第一人者で、「世間」をキーワードに独自の日本人論を展開した一橋大元学長の阿部謹也(あべ・きんや)さんが4日、急性心不全のため東京都新宿区の病院で亡くなった。71歳。葬儀は近親者で行った。後日、お別れの会を開く。自宅は非公表。喪主は妻晨子(あさこ)さん。
 東京都生まれ。一橋大大学院博士課程修了。小樽商科大教授、東京経済大教授を経て、79年、一橋大教授に。92~98年に同大学長。99~02年、共立女子大学長を務めた。一橋大名誉教授。
 中学時代のカトリック修道院での生活をきっかけに西欧中世社会史に関心を持ち、69年から2年間ドイツに留学。グリム童話で有名なハーメルンの笛吹き男の伝承の研究を通じて下層市民の生活と社会的差別に視野を広げ、西洋市民社会の深奥に迫った74年の「ハーメルンの笛吹き男」は大きな反響を呼んだ。
 主な著書に「中世を旅する人びと」(サントリー学芸賞)「中世の窓から」(大佛次郎賞)「『世間』とは何か」など。
 97~98年国立大学協会会長。97年に紫綬褒章を受章した。
(毎日新聞 2006年9月11日10時8分更)

 阿部謹也氏の講演を聞いたことがあります。1997年3月21日(金)、場所は福山市北部市民センターでした。学区の人権啓発講演会で、演題は「『世間』と差別」。新聞でその記事を見つけて行ったのですが、入場は無料でゴミ袋までくれました(参加賞?)。内容は演題にあるとおり、お得意の「世間」論でしたが、大変に面白いものでした。しかし、たかだか学区の講演会に、当時一橋大学学長であった阿部謹也氏ほどの大物ががなぜ来たのか。今でも謎です。
 阿部謹也氏の著書は何冊か持っているのですが、読了したのは『自分のなかに歴史をよむ』ちくまプリマーブックス(1988)のみ。これを機会に、と思うのですが……。

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