ΓΝΩΘΙ ΣΑΥΤΟΝ-購書&購盤日記-

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《読書》黒木登志夫『落下傘学長奮闘記-大学法人化の現場から-』中公新書ラクレ

2009-07-31 10:34:32 | 読書
●〔42〕黒木登志夫『落下傘学長奮闘記-大学法人化の現場から-』中公新書ラクレ 2009(2009.05.30読了)〈2009027〉

○内容紹介
40年間研究だけをしてきた基礎医学者が、突然、地方国立大学の学長に。法人化の混乱、抵抗する教員、文科省の圧力、予算削減のなかで奮闘する落下傘学長。データを駆使した現場報告。法人化の現場で7年。想像を絶する「壁」に対して「素人指揮官」が行った奮闘の数々を描き、解決すべきアクチュアルな課題を示す。

黒木登志夫[クロキトシオ]
1936年東京都生まれ。60年東北大学医学部卒。東北大学助教授、東京大学医科学研究所助教授を経て、同教授(84~96年)。この間、米国ウィスコンシン大学留学、WHO国際がん研究機関(フランス・リヨン市)勤務。96~2001年昭和大学教授。01~08年岐阜大学長。08年4月から日本学術振興会(独立行政法人)・学術システム研究センター副所長、世界トップレベル研究拠点プログラム・ディレクター。東京大学名誉教授、岐阜大学名誉教授、日本癌学会会長(2000年)。

 面白く読めました。
 サラリと書いてありましたが、結構ドロドロしたところもあったのでは。私としてはむしろそっちの方に興味があります。
 国立大学の独立法人化は、天下の愚策だったのか。
 研究者として一流の人は、マネジメント能力も高いということなのか、たまたまこの人が両方兼ね備えていたのか。
 一流大学の研究一筋の人が、そうではない大学で奮闘するという点で、杉山幸丸『崖っぷち弱小大学物語』中公新書ラクレ(2004)を連想しました。

※朝日新聞掲載の書評

《お知らせ》フルートの肖像~無伴奏フルートによる演奏とお話~

2009-07-30 06:11:22 | Weblog
前田りり子・フルートの肖像~無伴奏フルートによる演奏とお話~

■会場:日本キリスト教団福山延広教会(福山市本町1-6)

■日時:2009年11月29日(日) 18:00 開演

■曲目:
 J.ファン・エイク(1590-1657) 涙のパヴァーヌ
 J.ファン・エイク(1590-1657) イギリスのナイチンゲール
 F.クープラン(1668-1733) 恋の鶯
 J.M.オトテール エコー
 J.S.バッハ(1685-1750) 無伴奏フルートのための組曲 イ短調
 G.P.テレマン ファンタジー 第8番 ホ短調 
 ブロックヴィッツ・M.ブラヴェ・J.クヴァンツ 組曲 ホ短調
 C.P.E.バッハ(1714-1788) 無伴奏フルートのためのソナタ イ短調
 F.クーラウ ディヴェルティメント 第2番より 
 J.ドンジョン(1839-1912) サロンエチュードよりエレジー

■演奏:前田りり子(フルート)

■チケット:一般 3,000円   生徒 1,000円
 お求めは、スガナミ楽器、リーデンローズ、延広教会、市内のお洒落なカフェ、ギャラリー等で。

■問い合わせ先:ジャズ大衆舎
 TEL.084-951-4823 (夜) E-mail: chopin-in-salsa@kba.biglobe.ne.jp

■公式ホームページ「りりこの部屋」

 知人がプロデュースするリサイタルです。

《寄席》 2009.05.30 新宿末広亭

2009-07-29 05:19:30 | ライブ
新宿末広亭

◎5月30日・昼の部
 ・春風亭 昇也    「子ほめ」
 ・柳家 小蝠     「猫と金魚」
 ・春風亭 美由紀   俗曲
 ・古今亭 今輔    「ワルの条件」
 ・三笑亭 笑三    「息子の結婚」
 ・北見伸・ここあ   マジック
 ・桂 幸丸      漫談
 ・桂 平治      「肥瓶」
 ・翁家 喜楽     太神楽
 ・三遊亭 栄馬    「替り目」
 ・三遊亭 遊之介   「真田小僧」
 ・Wモアモア     漫才
 ・滝川 鯉昇     「粗忽の釘」
  (お仲入り)
 ・桂 小南治     「いかけ屋」
 ・宮田 章司     江戸売り声
 ・桂 歌春      漫談
 ・桂 伸治      「ちりとてちん」
 ・ボンボンブラザース 曲芸
 ・古今亭 寿輔    「文七元結」


 東京寄席行脚第3弾です。
 新宿末広亭は、Wikipediaによると「東京の定席としては唯一木造の建物。寄席の伝統を残した、趣のある造りである。」ということですが、悪く言えばボロい建物でした。
 今回は芸協。トリもメジャーな人ではないので、空いているかなと思ったのですが、満員でした。
 トリネタは「文七元結」。意外なネタなので驚きましたが、良かったです。堪能いたしました。後で調べてみると、結構やっているみたいですね。

《読書》森正久『暗黒のシステムインテグレーション〈2〉【コンピュータ文化の夜明けのために】』IDG

2009-07-27 04:39:05 | 読書
●〔41〕森正久『暗黒のシステムインテグレーション〈2〉【コンピュータ文化の夜明けのために】』IDG 2005(2009.05.28読了)〈2009037〉

○内容紹介

数多くのシステム構築案件に携わってきた著者による雑誌連載をまとめた本の第2弾。IT業界の問題点を体験に基づき、エッセイ風にまとめた。取引先から理不尽な仕様変更を求められたり、プロジェクト・マネジャに無理なスケジュールを押しつけられ、右往左往する現場の姿を生々しく描く。系列取引やバーター取引など業界慣行の裏側も分かる。SEやプロジェクト・マネジャだけでなく、プロジェクトにかかわる営業職や管理職にも一読してほしい。

 前作を読んで面白かったので読みました。システム構築の仕事については、よくわからない部分がありましたが、著者の嘆きは伝わってきました。どんな組織にも共通するところがあると思いました。

《読書》濱嘉之『警視庁情報官』講談社

2009-07-26 05:17:08 | 読書
●〔40〕濱嘉之『警視庁情報官』講談社 2007(2009.05.22読了)〈2008120〉

○内容紹介
追尾・秘聴・協力者作り…。本物だから書けたヤバすぎる公安捜査。

 これは小説なのか? 読んでみて唖然としました。長大なあらすじを読まされているようでした。キャラにまったく深みがありませんでした。

《寄席》 2009.05.16 池袋演芸場

2009-07-25 05:09:40 | ライブ
池袋演芸場

◎5月16日・昼の部
 ・三遊亭 歌る美   「初天神」
 ・川柳 つくし    「歌のおねえさん」
 ・花島 世津子    奇術
 ・三遊亭 歌奴    「宮戸川」
 ・入船亭 扇橋    「つる」
 ・ロケット団     漫才
 ・柳家 喜多八    「主従の粗忽」
 ・古今亭 志ん駒   漫談
 ・柳家 小菊     俗曲
 ・柳亭 市馬     「猫の災難」
  (お仲入り)
 ・春風亭 百栄    「生徒の作文」
 ・古今亭 志ん五   「たらちね」
 ・大瀬ゆめじ・うたじ 漫才
 ・川柳 川柳     「ガーコン」


 生涯2度めの寄席です(笑)。
 場末というイメージの強い池袋演芸場で、トリも川柳師匠ということで、閑散としているかと思いきや、場内満員でした。
 川柳つくしは、小谷野敦がブログで「美人」と紹介していたような記憶があります(検索してみましたが見つかりませんでした。削除したのか?)。たしかに美しいとは思いましたが、年齢がアラフォーぐらいなので……。落語はなかなか面白かったです。
 扇橋の衰えは痛々しいくらいでした。
 川柳は、当然ながら「ガーコン」。生で聴けて満足です。

《購書》 2009.05.12 ジュンク堂池袋本店(その2)

2009-07-24 06:01:02 | 購書
ジュンク堂池袋本店

◎業田良家『独裁君』 小学館(ビッグコミックススペシャル) 2008 ¥1,200
 やっと手に入れることができました。
 ずいぶん前の作品になるのですが、『シアターアッパレ』が面白かったので、期待して読みましたが、救いようがない、後味の悪い読後感が残りました。
 小林よしのりが責任編集をつとめた季刊誌「わしズム」に連載の作品ということですが、イデオロギッシュな立場からパロディーをやってもシャレにならんと思いました。

《購書》 2009.05.12 ジュンク堂池袋本店(その1)

2009-07-23 05:53:09 | 購書
ジュンク堂池袋本店
国内最大の売り場面積2,000坪ということで、是非一度行ってみたいと思っていました。

●2009046,オタク論! 2,唐沢俊一・岡田斗司夫,,創出版,,2009,¥1,575
 唐沢俊一・岡田斗司夫なので。

◎『東京かわら版増刊 寄席演芸年鑑2009年版』¥1,680
 毎年買っているのですが、2008年版¥630、2007年版¥630、2006年版¥1,600、2005年版¥600、と値段はマチマチ。法則性はあるのか?

《読書》読売新聞京都総局『京都 影の権力者たち』講談社+α文庫

2009-07-22 05:48:59 | 読書
●〔39〕読売新聞京都総局『京都 影の権力者たち』講談社+α文庫 2004(2009.05.16読了)〈2009041〉

○内容紹介
古都京都をとりしきる闇の権力構造に鋭く迫る!!得体の知れない街、京都。オモテからみても決してわからない異質、かつ奇怪な街。行政、司法権力がオモテとすればウラは? 影の権力者「白足袋」の実体とは?京都は得体の知れない街である。この街には昔から「白足袋に逆らうな」という警句がある。つまり、お公家さん、茶人、花街関係者、僧侶、室町の商人たちである。これらの人たちに逆らうとひどい目にあうという意味であり、今も滅多なことで事を荒立てることはない。それぞれの分野には、おやっと思うような力を持った人物が息をひそめている。ものを決める時、事を運ぶ時、影の権力者たちは、いかなる力を発揮するのか! 闇の権力構造の実体に鋭く迫る!

 テーマ自体が興味深いものなので、面白く読むことができました。新聞連載がもとになっているので、読みやすい分、突っ込み不足のところも。
 個人的には京都にはあまり住みたいとは思いません。