普通の日々

風の向こうで さまざまな想いが霧のようにひそんでる(by/Hiroji Miyamoto)

「脅威の超絶技巧 明治工芸から現代アートへ」

2017-10-01 16:47:26 | キモノ


三井記念美術館で開催中の超絶技巧展へ、着物友のYさんと行ってきました。
美術館前にコレド室町内で軽くランチ。

鶏肉にとろろと梅肉のソースという、未知のお料理でしたが美味しかったです!

美術館や博物館に行くのは大好きですが、工芸展は絵画展とはちょっとテンションが違います。
特に超絶は何度見てもワクワクと心躍ります。
そして今回の展覧会では、明治工芸とそのオマージュともいえる現代作家の作品とが
並んで展示されているのです。
興奮しないわけがない!(笑)


言わずと知れた初代宮川香山の高浮彫の花瓶。


並んで展示されている高橋賢悟さんという現代作家の作品。
これ、アルミニウムを使った金工作品なのです。(この2点は前室にあって撮影可でした。)

明治の名工たちの作品の精緻さやデザイン性はホントにクラクラするほど素晴らしく。
濤川惣助の水彩画のような七宝にうっとりし、本物と見紛うような安藤緑山の牙彫に驚愕。
だまし絵のような柴田是真の作品に感心したり、旭玉山の美しくも堅牢な木彫作品に感嘆。
漆工に金工に陶磁に、そして自在。ホントに凄い!!!

さらに、この名工たちに並んで展示されていた現代作家たち。
もうね、みんな私のはるか年下なの・・・・。
これがまたどれも素晴らしくて!センス良くてユーモアがあって、もちろん超絶!

200のパーツからなる明珍作の自在蛇の横にこの満田さんの骨格蛇の自在が展示されているのですが、
こちらはなんと500のパーツからできていると。技術もセンスも凄いです。
木彫も一刻と言われる一本の角材から削りだす作品たちに驚愕です。
ホントにホンモノみたい。
前に猪苗代の美術館で観て感動した、鈴木翔太さんの金工も展示されてました。
やっぱり素敵!

たっぷり堪能して美術館下の千疋屋のカフェで一休み。

デトックスソーダ、だそうです。冷たいもの、あんまり飲まないんだけど(アルコール以外)
さっぱり美味しかったです。

一休みのあと三越の美術フロアへ。
ここでは超絶展に出展されてる現代作家さんたちの作品が陳列販売されていました。
お値段・・・なるほどーー。なお値段。
そしてほとんどが売約済みのシールが貼られていました。
自在の満田さんの作品は、抽選だったみたいですよ。確かに欲しいですもんね、お金があれば。
三越もさくっと観て、ほどほどに疲れたところで見慣れないマシーンを発見。

ネスカフェのコーヒー自販機でした。なんかとてもスタイリッシュ。
200円は高いよね、とか言いながら初めてのマシーンに興味深々で戸惑いながらコーヒーゲット。
ベンチで一休みして解散となりました。
本当はもうひとつ回りたいところがあったのだけど、かなりの疲労感(笑)
またときをあらためてゆっくり行こうと思いました。

帰りの半蔵門線でクレヨンしんちゃん号に遭遇!なんか嬉しい♪


この日の着物

藍染の琉球絣風の紬単衣。型染の名古屋。柘榴の帯留。
ギリギリ単衣が着られて良かった~。
なんか例年だと10月でも私は単衣を着てたのだけど、この日は天気もまあまあ良くて
気温も上がってたはずなのに、湿度が無いせいかとっても爽やかで快適でした。
むしろ、もう袷でもいけるかも~、と思うほどでした。
疲れたけど、やっぱり着物でお出かけは楽しい~!


色は好きなんだけど、民族調の絣はやっぱり難しいなー。。