「祭囃子」

祭囃子の中
あなただけを探している
笛と太鼓と喧騒と
広がるソースの深い香り

きっと
観客の中に誰一人
私のように必死な顔はいないだろう
どことなく楽しそうで
少し嬉しそうで
仕事帰りの背広の背中も
心なしかゆっくりで

祭囃子の中
誰かの背中を潜って
見つけたあなたは
一瞬たりとも私に気づかず
声すらかけられない私は
あなたの横顔だけを
ただ記憶の中に焼き付けた

















かなり、私って根暗だなぁと思います。文章の中でしか幸せになれない女なのに、手放しに幸せなものが書けないという（笑）
妄想はただなのに（笑）

今回のテーマは、「夏祭りのシチュエーションなら、彼とデートより、青春の片思いの方が絵になる」です。いや本当に。
夏祭りに必要な要素は、明るい照明に音、煌びやかな神輿、粉もんの匂いとヨーヨー釣り、テキ屋のおじさんと、一抹のセンチメンタル、だと思います。声もかけられない相手を見つめる、そんなセンチメンタルが。
お祭りは昼間もあるのに夜が好まれる理由は、ここにあるんでしょうね。ちょっとだけ寂しいような、悲しいような、先のない片思いの似合う、そんな雰囲気が好きです。
きっと彼女は、気持ちを伝えることなく終わるんでしょうね。仕方ないやって諦めて。そんな暗さが出ていたら嬉しいなと思います。
何故なら、夜の恋は叶わない方が綺麗だからです。ヒロインごめん（笑）
無声映画にでもしたい、この一瞬の映像‼
映像制作の腕がないのが本当に悔しいです‼
もしくは、歌にしてPV作りたい‼
腕がないのが以下同文‼（笑）