書の歴史を臨書する

古今の名磧を臨書、最近は米フツ。
時折、気の向くままに漢詩や詩、俳句などを勝手気侭に書いております。

臨書  米フツ書 蜀素帖(三)

2013-05-05 08:59:27 | Weblog

蜀素帖(しょくそじょう)は、元祐3年(1088年、38歳)の行書。蜀(四川省)で織られた素()の巻物に書いてあるのでこの名がある。烏絲欄(うしらん、縦・横の界線)を織り込んだ絹本。絹目の効果によって潤渇が精彩を放って変化に富む。珍しい材質でしかも織り目が粗いため、かなり書きにくかったことと思われるが、六朝の筆意で米芾の本領を遺憾なく発揮し、中年期における代表作と評される。

本帖は元祐3年(1088年)9月、浙江省湖州の知事であった林希(りんき)に招かれ、湖州の地で林希の求めに応じて揮毫したものである。内容は米芾自作の詩8首を71行に書いている。


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