パープルの着ぐるみ

パープルの着ぐるみ男が、実家に侵入しようとしていた。
それもわたしが使っていた部屋の窓から・・・

ぐずぐずしてると、着ぐるみ男が入ってきてしまう。
だれかに知らせなきゃ。大声出さなきゃ。

いち、に、さん、

きゃ～～～！！！

声が出た。出せた。


そこで目が覚めた。
なんだ、夢だったのか・・・

でも絶叫したのは夢ではなかった。
傍らの夫が飛び起きた。

「どうしたぁ？！　大丈夫、大丈夫だからなぁ～！」

「・・・うん、ごめんね、起こしちゃって」


夜中に起こされたのに文句ひとつ言わず、夫はまたコテンと眠った。
「ありがとう。オヤスミナサイ～」

きっと震災の夢でも見たんだろう。
そんなふうに思っているのかもしれない。

震災後、怖い夢を何度も見てうなされたことがあったから。
（今はもうそうした夢は見なくなったけれど）

ドロボーが侵入してくる夢ってときどき見るが。
今回のドロボー、なんでパープルの着ぐるみ姿だったんだろう？

なにか意味があるのかな。

理想的ふたり家族

澁澤龍彦との日々 白水社 このアイテムの詳細を見る

辰年生まれの龍彦さんと龍子さんの18年間が詰まったエッセイです。

まったくの偶然ですが、夫も辰年なんですよ♪
海外旅行に出かけても、ツアコン役は常に奥さんという点もすご～く共感してしまいます。


「降り注ぐような愛で、生涯わたしを抱きしめてくれた人。

わたしの思う理想の結婚をプレゼントしてくれた人。

ですから亡くなったことは悲しいし、

寂しいことですが、今でもずっとわたしは幸せです。」

ウチもけっこう年の差夫婦ですから。
こんなふたり家族になれたらいいな～と思います。

炎のユングフラウ

12年前の夏。スイスのとあるレストランに入ったときのこと。

かなり疲れていた。なにしろ健脚の夫に引っ張りまわされ、午前午後はたっぷり観光。

「メニュー読むのもオーダーするのもしんどい」
「一回くらい自分でやってよ～」

疲労と不満をなんとか抑え、メニューに目を走らせる。
スパゲッティとビュンドナー・フライシュにビール＆ワインをオーダーした。

ユングフラウの見えるレストランはほぼ満席。
料理来るの遅いだろうな～　

ちらっと夫を見ると、空腹プラスイライラ状態のよう。
シェフがわたしだったら、まちがいなく怒鳴っているだろう。
「いつまで待たすんや！」

ようやく料理が運ばれてきたが・・・

なにこれ？　もっと大盛りのスパゲッティが来ると予想していたのに。
これじゃあ、彼の胃袋満足しないよ。

ぶっちょー面で食べ始める夫。やがてボソッとつぶやく。
「なにかもう一品頼もう。ソーセージとか」

「頼もう」ですか～　でも自分では頼まないんだよね。
このあたりから徐々にキレてくるわたし。もちろん夫はまったく気づかない。

平静さを装いつつ、ウェイターをタイミングよく捕まえ、
ソーセージの盛り合わせをオーダーする。

傍らの夫は怒りで顔を紅潮させている。
こっちはせっかくのビュンドナー・フライシュなのに。
まるで薄紙でも食べているカンジ。

ようやくソーセージがテーブルに到着。
一皿ペロリと平らげると、ようやく満足したらしい夫。
さっきのぶっちょー面はどこへやら。現金なヤツである。

「もっと頼む？　このソーセージ、美味しいよ」

「・・・」

目の前に聳えるユングフラウ。
しかしわたしの目に映るユングフラウは・・・燃えていた。

そう、怒りの炎で。（←大げさ）

「ちゃんとオーダーして、そのとおりのモノが出て来てるのに！」
「サービス遅いのはわたしのせいじゃない！」
「腹立つんだったら、日本語でもいいから、ウェイターでもシェフにでも文句言えばいいじゃない！」
「怒りをこっちに向けないでよ！」

食事を終えると無言で支払いをすませ、無言でホテルへ。
いつもなら並んで歩くのに、数歩あとからのろのろ歩く。

ホテルに着いても押し黙ったまま、さっさとベッドに入り、フテ寝した。（笑）

ようやく笑顔が戻ったのは翌朝。
なにしろツアーのメンバーが一緒だから。
そうそうぶっちょー面も見せられないしね～

それにその日はスイスを離れる日。
幸せ気分で旅行締めくくりたかった。

ツアーバスに乗り込み、ブリエンツ経由でチューリヒへ。
ブリエンツで可愛いモーモーさんのぬいぐるみを旅の記念に買った。

あれから12年。カウベルを首から下げたモーモーさんは、我が家の棚に飾られている。

日記は三日坊主

このブログもスタートしてから8ヶ月。
別ブログの更新は月いち怪しいくせに、こちらの更新はわりとスムーズにできてしまっている。

たぶん日記という形にしていないからだろう。
日記は苦手だ。つづいたためしがない。

ネット友でサイトを持っているひとたち。
DIARYをつけているひとが多い。

なかにはほぼ毎日更新しているひともいる。
「今日、・・・しました」

なんで毎日そんなに日記ネタがあるんでしょ？
尊敬してしまうわたし。

独り言、つぶやき、ボヤキ。
これらであとどのくらい、この「ものろーぐ」つづくだろうか？

日記じゃないから。
意外に長続きするかもしれない。

・・・なんて自分では日記じゃないと信じているが。
傍から見ると、「日記じゃん！」だったりして。

でも本人は日記だと思ってませんから～　

今の自分

子盗り 文芸春秋 このアイテムの詳細を見る

し～えふ宣言して10年目。
今の自分には、ミステリー小説として楽しめるかな・・・という本。

今日、買ったばかりなので、舞台は関西ということしかわからないけれど。
登場人物のセリフ、ひとつひとつが「ああ、聞かされたことある言葉だな～」としみじみ。

10年以上前の自分だったら、たぶん手に取らなかった本かもしれない。