萌えと感動の日々

ド田舎でオタクな日々を過ごす究極のヒッキー。腐女子歴25年。BLが「耽美系」と言われていた頃からの筋金入り。

木原音瀬2

2008-10-22 18:26:21 | 読書
前回の記事から早一ヶ月以上経ってます。

その間『木原音瀬祭り』してました。
もう中毒です。

登場人物やストーリー、すべてが「痛々しい」です。
普通のBLは結構「一生お前が好きだ」とか言いつつ、その後どうなったかはわかりませんよね。

でもこの人、登場人物の一生を描き切ろうとしている感があります。
良いことばかりでない人生の、悪い部分や悲しい部分、みっともない部分もすべて描こうとするから、結果的に「痛々しく」なるのでしょうか。

前回の『箱の中』『檻の外』は、まさしくその代表です。
この二冊のほかに実は小冊子もありまして、全部を読むと、二人の人生を追い続けた気分になります。


他の作品で気に入ったのは、
●薔薇色の人生
●情熱の温度
●FRAGILE
●吸血鬼と愉快な仲間たち

かな。

木原さんの作品で一貫して言えそうなのが、
『絶対に知り合わないであろう二人が、どうして出会って「愛」にまで行き着くのか』
に執着している気がします。
だって、絶対出会わない二人が出逢っているし、絶対恋愛関係にならないはずの立場の二人が結ばれてしまったり。
しかも読んでいる側に、それを納得させてしまう力量。

いや、スゴイです。
しかもこの人、多分ドSですよ。
プライドを剥ぎ取る言葉を言わせたら天下一品です。
読んでいる私が、「ヒイィィィ(ガクブル」となります。


10月末に『吸血鬼~』の3巻が発売されます。
楽しみ!!