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洋楽に目を向ける

2016年02月27日 | ランドマーク・ポスト

「頭隠して尻隠さず」を英語で言うと、以下のようになるそうです。
Stop burying your head in the sand.
That's behaving like an ostrich.

現在の若者も、音楽には目を向けてるのです。しかし、外の世界・洋楽には目を向けていません。外国人アーティストのコンサート会場に若者は来ないし、CDは売れない。

テイラー・スウィフトを知っていますか。普段はあまり洋楽を聞かない人でも「Shake It Off」という曲はきっとどこかで耳にしたことがあると思います。Taylor SwiftはTIME誌の「The 100 Most Influential People」やForbes誌の「The World's Most Powerful Women 2015」に選ばれています。彼女が2014年6月にさいたまスーパーアリーナで行った日本公演の様子を日本経済新聞電子版が伝えていますので、以下に引用すると
客席を埋めた2万人のうち、目分量だが9割は10代から20代の女性だ。多くがテイラーと同じ赤い口紅を引き、上品なファッションに身を包んでいる。
日本の若者は洋楽に目を向けていますね。2万人の9割というと、かなりの数になります。年配の方はほとんどいなかったようですが、40~50代の方はTIMEやForbes誌が注目する海外アーティストに背を向けているのでしょうか(笑)。ちなみに、Taylor Swiftのファッションを真似る熱烈ファンをSwiftiesと呼びます。日本では「テイラー女子」と言うそうですが、若者が洋楽に目を向けていない国でテイラー女子という新語が生まれるでしょうか?



デビューアルバム「Title」がアメリカやイギリスをはじめ世界各国で1位を獲得した「ぽちゃカワ歌姫」ことMeghan Trainorは、今年2月にグラミー賞最優秀新人賞に選ばれました。メーガン・トレイナーは昨年4月にラフォーレミュージアム原宿で初来日ライブを行っています。それを見てきた人のブログ記事によると「お客さんはバリエーション豊かでしたが、若め世代の女の子が多かったかな。」だそうです。体型なんて気にしないと歌って多くの女性から共感を得ているメーガンですから、聴衆に若い女性が多いのも納得です。

外国人アーティストのコンサート会場に若者は来ない・・・ふーん。何の根拠があって、そんな事を書くのでしょうか。去年来日したアーティストの日本公演のうち、いったい何ヶ所の会場に足を運んで、聴衆に占める若者の割合を調べているのでしょうか。なぜだか理由は分かりませんが、とにかく日本の若者がお嫌いなのですね。詳細は知りませんが過去に若者に馬鹿にされた辛い経験があって、それがトラウマになっているのかもしれません。お気の毒に(笑)。私も年をとったら若者の悪口を言うようになるのでしょうか。イヤだなー、年は取りたくないですね。

CDは売れない。
一般社団法人日本レコード協会の統計によると、邦楽盤CDの生産実績はピーク時の3億4118万枚(1999年)から1億4429万枚(2015年)まで大幅に減少しています。このように「邦楽」CD生産が激減した理由は
1. 日本は英語に背を向けているから
2. もう日本人には英語は不要だから
3. 若者が洋楽に目を向けていないから
4. 上記以外の理由は思いつかなし、考えたくもない
CNN Moneyによると、アメリカの音楽総収入(sales and licensing)は1999年に記録した146億ドルに比べて、2009年には63億ドルまで落ち込んでいます。CDやカセットなど「フィジカル・メディア」の減少が著しいですが、このようにアメリカで洋楽の売上が激減した理由は
1. アメリカは英語に背を向けているから
2. もうアメリカ人には英語は不要だから
3. 米国の若者が洋楽に目を向けていないから(馬鹿のひとつ覚え)


1999年頃から日米で同時期にCD売上が激減しているのですから、今世紀に入って何か大きな変化が起こっている事は容易に推測できますね。もしあなたが音楽業界で働いていたとして、このような社会的変化に対してどのように対処しますか?日本の若者をscapegoatにすれば良いのでしょうか。音楽業界のビジネスモデルが変わりつつあると受け止めるべきでしょう。FORTUNE誌(Volume 172 Number 4)のMost Powerful Womenという特集で、Taylor Swiftは51位です。トップ50には入りませんでしたが、BONUS PICK!として最後を飾りました。彼女は赤い口紅と派手な衣装で踊るだけの女性ではなく、FORTUNE誌がTechnology Industy Disrupterと評価するアーティストです。Disrupterですよ。馬鹿のひとつ覚えのように、問題の原因を英語や若者のせいにするのはいい加減に止めませんか?

最後になりますが、洋楽を聞く聞かないは個人の趣味の問題でしょう。洋画はよく映画館で見るけど洋楽はお金を出してまで聞かない人がいても、私は全く問題ないと思います。職場の付き合いでカラオケに行けば1曲2曲は歌うけど、歌はそれほど好きではないという人がいても構わないと思います。外国人アーティストが来日したら、必ずコンサート会場に行かないとダメなのでしょうか?Ariana Grandeが来日したら、40歳過ぎの男性も有給休暇を取ってコンサート会場に足を運ばないとダメなのですか(苦笑)。Jazz Quintetが好きな人もいれば、交響楽が好きな人がいて、K-POPファンがいて、それでいいじゃありませんか。

恐れ入りますが、今日の記事をご覧になった方は、先日の記事「日本は英語に背を向けていません」も合わせてお読み下さい。
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