北の窓から(芦田っち)

PC関連と私的雑感のブログ。
2015年7月10日、カッコ内に名前を加えました。昔の友だちに気付いてほしくて・・・

おやぢチップス (41) : Excel [VBA] で日付選択カレンダー(DateTimePicker)を追加

2016-11-02 09:29:02 | おやぢチップス
Excel VBA(マクロ)を使っている人向けの情報・・・

ユーザーフォームあるいはワークシート上に日付を選択できるカレンダーを作る方法です。


 # カレンダーとは、Date and Time Picker コントロール。
   これです。
   

  【注意】
    これは 32-bit バージョンの Office(Excel)で使えます。
    残念ながら 64-bit バージョンの Office では使えません。
    64-bit バージョンの Office で使いたい場合は、サードパーティ製のコントロールが必要です。

で、Date and Time Picker コントロールの使い方、
具体的には・・・

1.VBE(VB エディター)画面を開く
   [開発]> [Visual Basic]
    (この時点では「デザインモード」をオンにしておくのが良いでしょう)
    

2.ユーザーフォームを挿入
   [挿入]>[ユーザーフォーム]
    

3.「ツールボックス」の「DTPicker」をクリックし、フォーム上のどこかでクリック
   

   これで Date and Time Picker コントロールがフォーム上に追加されます。

   # ツールボックスが表示されていない場合は[表示]>[ツールボックス]
     

   # フォーム上に DTPicker が配置できたら、適当にサイズや位置を変えましょう。
     より詳細な設定は、DTPicker のプロパティ画面で・・・
     




通常なら、「ツールボックス」に「DTPicker」が入っているのですが、
世の中ままならないことが多く・・・
入っていない場合があります。


  # オヤヂの Office 2016 がまさにその状態でした・・・

「ツールボックス」に「DTPicker」が入っていない場合は次のようにします。

  # 以下を要約すると・・・
    MSCOMCT2.OCX をダウンロードして
    所定の場所にコピーし、レジストリーにそのことを覚え込ませます。

1.MSCOMCT2.cab をダウンロード

   ここから MSCOMCT2.cab をダウンロードします。

2."MSCOMCT2.OCX" を取り出して所定のフォルダーに保存

   ダウンロードしたファイル "MSCOMCT2.cab" は圧縮・アーカイブファイルです。
   ここから "MSCOMCT2.OCX" を取り出して(解凍して)、
   所定のフォルダーに保存します。

   所定のフォルダーは・・・
   お使いの Windows のアーキテクチャ(64-bit/32-bit)により異なります。
   (Office の 32-bit/64-bit ではなく、Windows の 32-bit/64-bit です)

    # %windows% は Windows がインストールされているフォルダーを意味します。
      通常は Windows です。

   64-bit Windows ンの場合:
     "MSCOMCT2.OCX" を C:\%windows%\SysWOW64 フォルダーにコピーします

   32-bit Windows の場合:
     "MSCOMCT2.OCX" を C:\%windows%\System32 フォルダーにコピーします

3.レジストリーに OCX の場所を覚えさせる

   # ここからコマンドプロンプト(cmd.exe)を使います。
     レジストリーに覚えさせるコマンドは、例をコピー&ペーストするだけなので簡単です。

   3.1 cmd.exe を起動

       スタートボタンを右クリックし、[名前を付けて実行]に cmd.exe と入力し、[Enter]キー

   3.2 カレントディレクトリーを所定のフォルダーにして、レジストリーに覚えさせる

       お使いの Windows のアーキテクチャ(64-bit/32-bit)により異なります。
       
       # %windows% は Windows がインストールされているフォルダーを意味します。
          通常は Windows です。

       64-bit バージョンの場合:
         cd C:\%windows%\SysWOW64 と入力して [Enter]

       32-bit バージョンの場合:
         cd C:\%windows%\System32 と入力して [Enter]
    
   3.3 レジストリーに覚えさせる(64-bit、32-bit 共通)

      regsvr32 mscomct2.ocx と入力して [Enter]
      (上の文字をコピー&ペーストしてご利用ください)

4.Windows を再起動する

ここまで作業したら、Excel を起動して Date and Time Picker Control を追加します。

  A.開発画面(VB エディター)を開いておきます。
     フォームを開き、ツールボックスを表示しておきます。

  B.[ツール]>[その他のコントロール]
     

  C.コントロールの追加で
     Microsoft Date and Time Picker Control にチェックを入れ、[OK]
     

  これで、フォーム上に、あるいはシート上に 日付選択のカレンダーを追加できるようになります。
  

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