ふきの指定席

エッ! 永さんだ!? 本当に永さんだった

テレビの画面に映し出された青年を見て
エッと驚き 
持っていたコーヒーカップを落としてしまった
「永さんや・・・」
床にこぼれたコーヒーをふきながらテレビに見入った

青年の名前は永拓実(エイタクミ)さん
永六輔さんのお孫さんだそうだ
若干二十歳して知性のオーラが半端なし
東大に在学中との事
これらは後でネットで調べた

私が驚いてコーヒーをこぼしてしまったのは
そこに若き頃の永六輔さんがいたからだ
拓実氏は 六輔さんに生き写しだった

青年の祖父永六輔さんを知ったのは
私が小学校の低学年の頃だった
半世紀以上にも前に遡る
六輔さんが作詞された『遠くへ行きたい』の詩に翻弄され
導かれるように 生きた青春時代
それが人生の指針だった
永さんが語る言葉が 私の若い心にどれだけ入ってきたことか
25歳で『遠くへ行きたい』それを実行した
生真面目にぶれることなくだ

記憶は定かではないが(40年以上も前の事)
永さんと小沢昭一さんのお二人で
何かの会を企画され
私はどうしてもそのお仲間に入れて頂きたく
面接に出向いた事がある
その時 永さんもいらしたと思うが 直接の面接官は小沢昭一さんだった
私は緊張でガチンガチンだったが
そんな時こそ度胸がすわり
クールに面接を受ける事ができた
お仲間に入れる絶対の自信があったのに その場でダメの結果が出てしまった
お二人は私の中身のなさをいとも簡単に見抜かれたのだ
当然と言えば当然
恥ずかしくって消え入りたかった
それからは 
自分のあらがえない人間としてのレベルを悟り
身の丈にあった人生をのほほんと歩んできた
永さんは我が青春と共に 過去の人になってしまったのだ

永さんの訃報を知り 静かにご冥福を祈った
あれだけ私の前人生に影響を与え続けた人なのに
40年間そのご活躍に目を向ける事無く気持を封印していた

思いがけず
若い時のままの永さんをテレビで目の当たりにし驚いてしまった
その彼が永さんのお孫さんだった事に
とても感動を覚えるのだ
永六輔さんはすごい人だな
お孫さんを通して 日本人の魂を 守り続けてくれている
夢ではないよね
現実だよね


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にゃんともすんとも・・・

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