浅井久仁臣 私の視点「第二次湾岸戦争」

ブッシュ政権が始めたイラク戦争は、ブッシュ・シニアが仕掛けた『湾岸戦争』の完結編になる予定でした。しかし、その結末は…

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ロシア学校占拠と文明の対立

2004年09月07日 | Weblog
★学校占拠事件その後(9月7日)
 占拠事件の「救出劇」については様々な「説」が飛び出し、私がお伝えしていたものも含めて、どれが真相かつかめない状態になっています。私がお伝えしたニュース・ソースは、露、英、仏、米の通信社でしたが、マスメディアも混乱をきたしているようです。これは、ロシア側から意図的に多くの情報を流す、一種の情報操作というかかく乱戦術と思われます。
 その点を踏まえて推測を重ねますと、犯人側が先に爆破させたとか、銃撃を開始したというのは、疑わしい事が分かります。ただ、今回の場合は、どちらから撃ち始めたというのは、大した問題ではありません。それは、これが最初から「結論の見えた」占拠事件だったからです。犯人側は、ロシア政府から妥協も平和的解決も引き出せるとは思っておらず、こういう大惨事が起きることは充分承知していたはずです。
 TVカメラの前に引きずり出された「生き残りゲリラ」の発言を元に解説する人もいますが、あれは明らかに「しゃべらされている」のであり、ロシア側にとって都合のいいことばかりです。
 犯人の「カフカス地方に戦争を」と言うのも、プーティン大統領が言わせたかったことでしょう。というのは、カフカスは、ロシアだけでなく、世界にとっても「生命線」の一つになりつつある地域だからです。「犯行グループの中に10人のアラブ人がいた」と言う証言とセットと考えるのが賢明でしょう。プーティン大統領が今回の事件をアル・カーイダと絡ませて、世界に不安を煽らせようとしているのは明らかです。本当にアラブ人が10人いたかについては、私は信用していません。
 今回の占拠事件で、皆さんの中にはチェチェンが天然資源の宝庫であることを始めて知ったという方もいることでしょう。問題はこの地域にある天然資源だけではありません。この地域にはロシアからの輸出用の天然ガスや石油のパイプラインが通っているのです。それら全てが世界経済に与える影響は少なくありません。グルジア共和国にアメリカが力を入れるのはそのためなのです。
 プーティン大統領とすれば、この辺りを強く世界にアピールして、支援と理解を仰ぎ、その一方で国内に向けては強権政治を推し進めていこうという腹積もりだと思われます。
 イスラエルのシャロン首相が早速、「仲間入り」を表明しました。これからブッシュ大統領が戦列に並ぶことも充分ありうるでしょう。そうなれば、西側文明とイスラーム文明の対立構造がいよいよ仕上がりの段階に入って行くわけです。一つの事件が終わってやれやれなどと言っていられる事態ではないのです。
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ロシアの学校占拠事件 (FUNKY DIARY)
詳細を知る程言葉が無くなるな… 子供を楯にして水も与えずに50時間以上も狭い体育館に押し込めて… 俺はこの事件だけ切り取って『許せない』とか言うつもりはない。 もちろん一般市民を巻き込むテロは『ルール』には違反している。 でもチェチェンの人達は、強い
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