浅井久仁臣 私の視点「第二次湾岸戦争」

ブッシュ政権が始めたイラク戦争は、ブッシュ・シニアが仕掛けた『湾岸戦争』の完結編になる予定でした。しかし、その結末は…

今日もイラクでは

2006年06月18日 | Weblog
 内戦だから当然といえば当然のことだが、イラクではスンニ派とシーア派の殺し合いが止まる気配がない。

 17日も各所で自爆攻撃や仕掛け弾などで少なくとも31人の死亡が確認され、60人以上が負傷した。その全てが、自爆実行者以外、一般市民であったということだ。

 日本では、自衛隊をいつ引き揚げるかという話題がマスコミで中心になり、「イラクで何が起きているのか」という視点がいつの間にか忘れられかけている。

 ブッシュ大統領は先週、バグダッドを隠密に電撃訪問したが、結局話題づくりでしかなかった。

 イラク市民が毎日、いつ訪れてくるやも知れぬ死との恐怖と闘っていることなどもう世界は忘れようとしているかのようだ。今日届いた元日本陸軍特務機関員の方からの手紙に、「日本はW杯サッカーに浮かれてしまい、世界で起きていることに目をやろうとしない」という主旨の嘆きが書かれていたが、もちろん、彼もサッカーを観る事を否定しているのではなく、「浮かれている」日本人を見て不安になられたのだろう。先輩からのこの言葉をきちんと心に止めておかねばと思った。

1 コメント

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イラクの内戦の構図がわからない (tu-ta)
2006-06-23 06:19:17
「内戦だから当然といえば当然のことだが、イラクではスンニ派とシーア派の殺し合いが止まる気配がない」とのことですが、両派はそれぞれまとまりをもっているのでしょうか?また、それぞれの派と占領軍の関係はどうなっているのでしょう。

ともあれ、イラクの占領状態を解除しなければ、何も始まらないだろうとは思うものの、どのような構図で何をめぐって争われているのかという構図がとてもわかりにくいので教えていただけたら幸いです。