有田芳生の『酔醒漫録』

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「人魚の嘆き」(神保町)8周年を祝う

2010-11-11 23:29:22 | 酒場

 101111_194901 11月11日(木)明日は本会議。もう寝なくては。しかし記録すべきことがある。今晩は神保町に開店して8年目になる「人魚の嘆き」のお祝いが学士会館で行われた。元編集者の松本彩子さんが東京堂書店の近くに店を出してから、あっという間に文壇バーに育っていった。その松本さんの誕生日でもある。中上健次さんなどが通った文壇バーといえばたいてい新宿界隈だから「人魚の嘆き」は界隈では唯一といっていいだろう。私はもう1年以上顔を出していないが、御案内をいただいたので出席した。司会は丸山真男研究で知られる苅部直さん。久しぶりに茂木健一郎さんと握手したことには理由があった。われらが先輩の佐野眞一さん、素敵な表現者の高山文彦さんとも久しぶりで、みなさんと不義理の数々。20代から交流ある「Insideline」編集長の歳川隆雄さんからは政界のディープ情報を教えてもらった。分子生物学者の福岡伸一さんとは四方山話。乾杯の音頭は「キョンキョン」こと小泉今日子さん。そのあとビックリは1928年の無声映画で活動弁士が実演。さらに小津安二郎さんの映画(「東京物語」だったか)を使っての「人魚の嘆き」物語。言葉で表現できないのがもどかしい。『酔醒漫録』を出してくれた「にんげん出版」の小林健治さん、解放出版の多井みゆきさんたちとも懇談。俳句の会で先日もご一緒した吉田類さん、坂崎重盛さんもいらした。そうして懐しい方々との交流から離れてひとり「ボン・ヴィバン」で食事。ちあきなおみの「紅い花」を流してもらう。こんな夜に心に染みる。どうやら店を出たあとに吉田類さんが来店したようだ。


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1 コメント

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お疲れ様です。 (若い頃 夏に無声を 一度観て(俳句のつもり)
2010-11-12 19:46:48
お疲れ様です。

有田様は、さすが、いろいろな方と会われているのですね。
俳句の会にも、入ってらっしゃるのですか。それに、無声映画を観るとは!
私も、池袋で、1933年(昭和8年)の無声映画を観ました、タイトルは結構有名です。滝の白糸という、泉鏡花の原作です。
岡田時彦という二枚目がでていました。
無声映画は、弁士の力ですごい作品になりますね。私もぐいぐいと引き寄せられたような気がしました。
それにしても、1933年の日本と、今の日本、景気も似ていますね。
この後、政治がどうなるか、本当に気になります。

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