親知らず その11

前回親知らずを抜いたときは、抜歯直後に痛み止めを飲んだだけで、我慢できないほどの痛みというのは体験しなかった。
なので、今回も大丈夫かなぁと思って、薬を飲まないでみた。

それは間違いだった。

ボコちゃんの保育園にお迎えに行く頃、つまり麻酔が切れた頃、痛みはピークを迎える。
いてもたってもいられないくらい痛くて痛くてたまらない。
早く帰って薬を飲まねばぁ～。
というときにボコちゃんはお漏らしするし。

家に帰ると、馬君はまだ帰宅していない。
あれほど、今日は親知らずを抜くから早く帰ってきてくれってお願いしていたのに。
と思ってイライライライラしながら薬を飲んでいると、帰ってきてくれた。
よかった。これで寝られる。

薬を飲んで、ボコちゃんをほっぽり出して布団に入る。
隣の部屋で、プラレールの上を新幹線とボコが走っている。
歯に響く。文句は言えないのでそのまま静かに眠る。

そうやって2時間くらい休んだらだいぶ痛みはひいたみたい。
朝起きてもそんなに痛くないので、落ち着いたようだ。
やっと血も止まったみたいだし。
昨日、ガーゼを取るとドバドバと血が流れてきたので、一時はどうなることかと思った。

馬君が帰ってきてくれて本当によかった。
あの状態は一人では乗り切れなかったと思う。

親知らず　その10