まい たびっくす

ネコ好きの建築家 羽鳥誠一のブログです。

クリスマスがおわって

2006-12-27 09:04:15 | 日々のこと
我が家では クリスマスにケーキは食べないんですが
ここ数年燻製した七面鳥を食べてるんです
いつも買ってる業務用スーパーには今年は七面鳥が売り切れで
ショッピングセンターでもとめようと食品売り場へ行きました
売っていたのはまるごと一羽のもので
どれが美味しいんだろうねと家族でヒソヒソはなしを始めました
「かたちのいいのがうまいんでしょ」
「だったら肉付きよくてばらんすのとれたのとか」
「こんなのはどう 美形なのは中身もいいから
 七面長の生前の顔写真が貼ってあってそれで判断するとか」
「そんなことしたら食べにくくなっちぁうよ」 笑い

食事って本来生存を保持するための行為であったはずなのに
私たちはいつから快楽のための食生活になってしまったのか
食生活について考えさせられる一日でした

はとりけんちくせっけいしつ


もだにずむⅣ

2006-12-23 10:24:30 | けんちくと街
最近 シャープで繊細でかっこいい建物をよく
見かけるようになりました
ブティック や ブランドショップばかりでなく
一般住宅にもおしゃれなデザインの建物をみかけます
モダニズムの復活といってもいいでしょう
ただ 本当にモダニズムを理解しモダニズムのいい所を
踏まえて設計している建物はごく一部です
モダニズムの特徴である 早く 安く より合理的な部分だけを
拝借して 美しさとか優しさといったメンタルな部分を
なおざりにしてる業者さんが多いように見受けられます
モダニズムの祖の一人 ミース ファンデルローエがアメリカ シカゴに
建てた レイクショアドライブアパートメント(マンション)は
真四角のだだの箱ですが 細く見える柱に わざわざ細工を施して
建物に優雅さを与えています
この頃の建築家たちは モダニズムのいい面と悪い面をよく
わきまえていたんでしょうね
ただ 儲ければいいという姿勢では本当はないんです

はとりけんちくせっけいしつ

もだにずむⅢ

2006-12-21 09:23:13 | けんちくと街
1960年代ごろから 近代建築(モダニズム)への反省をふまえて
ポストモダニズム という流れが起こり始めました
一切の装飾を廃し 合理的でシンプルなデザインだったものが
人間性を取り戻し遊び心を加え そのモチーフを
クラシックな建築から取り入れてなんだか賑やかな様相を
呈しはじめました。
東京都庁舎なんかはその典型です
ポストモダニズムの流れは30年間つづきました
でも 社会に与えるインパクトがあったかどうかは疑問にのこります

つづく

はとりけんちくせっけいしつ

もだにずむⅡ

2006-12-19 09:18:13 | けんちくと街
911テロで もろくも崩れ去ったNYのツインタワー
WTC(ワールドトレードセンター)は
日系アメリカ人 ミノルヤマザキ が設計したものでした
モダニズムを象徴するようなデザインの建物ですが
彼は他にも 大規模な住宅団地を手がけました
その団地は 全建物に 均等に日光があたり
各部屋が同じ間取りで 見た目にも清潔感あふれる
設計でした しかし 十年近く経ち 
その団地での住まわれ方は 見る見る豹変し
犯罪と貧困が多発し とても住める状態ではなくなりました
そして 取り壊しがきめられ 当初の目論見は
失敗に終わったのです
早く 経済的で 機能的 合理的な設計だけでは
社会を正常なかたちに持ってゆくことが
いかに難しいかを 証明したかたちとなったわけです

つづく

はとりけんちくせっけいしつ

もだにずむ

2006-12-17 09:04:06 | けんちくと街
19世紀までの建築は 権力者や貴族のために創られデザインされた
建物ばかりでした 装飾がやたらと多く ごてごてしたもので
ギリシャや古代ローマから延々と続いてきた 設計手法でした
19世紀末 そんな一部の人たちだけの 建築をもっと一般の庶民に
役立つような設計手法に変えようとした芸術家や建築家たちの運動が
ありました バウハウスに端を発したモダニズム運動がそれで
コルビジェ や ミースファンデルローエの後に続く建築家たちに
多大な影響をあたえたのがこの時代の人たちでした
無駄な装飾を一切排除して 簡潔でシンプルな形は
見た目に美しいだけでなく 安く 早く 機能的でもありました

つづく

はとりけんちくせっけいしつ

ロハスなせいかつⅡ

2006-12-14 08:57:01 | 日々のこと
我が家の前には 祖父が開墾した畑がありますが
土壌もやせていて 20センチほると玉石がごろごろ
出てくるんです 生前祖父は有機肥料と称して 生ゴミや肥溜め
をよくまいて 特に肥溜めは近隣の不評を買ったものでした
土地が痩せていれば 肥料をまいて土を肥やすのは当然でしょうけど
最近の進んだ 有機能無農薬栽培をする農家の方は
生ゴミや堆肥などを与えず 干草(ほしくさ)を畑にしいてやるだけで
あとは構わないと言うのです
野菜を甘やかさないで厳しい条件で育てると
本当に おいしい野菜になるということだそうです
それを聞くと 私には子供はいませんが
子育ても同じかななんて 連想してしまいました
本当に不憫(ふびん)な子は別として
ある程度恵まれた こどもさんなら 多少厳しい環境で育てた方が
子供の為になるのかな なんて考えちゃいました
はとりけんちくせっけいしつ

ロハスなせいかつ

2006-12-11 09:10:36 | 日々のこと
首都圏から脱サラをして 宮城の山奥へ
家族5人で 無農薬有機栽培で生活してる家族がTVで
放映されてました 年収は1/4以下になったそうですが
家族の絆も深まり 子供たちの表情も明るくなりました
有機農法は 今でこそもてはやされてますが
非常に手間がかかり リスクも大きいとされてます
アメリカでは遺伝子組み換え食品を輸出してますが
健康に関心のある 国内の生活者は値段は張っても
有機農栽培野菜を選択します
そうゆう観点からみると ロハスな生活って
ものすごく 贅沢な食生活なのかもしれません
はとりけんちくせっけいしつ 

ぷろふぇしょなる

2006-12-07 08:42:01 | 日々のこと
先日 仙台ユアテックスタジアムでベガルターヴィッセル戦を
観戦しました 雪混じりの小雨が降っていて
セーターに防寒具で武装してても からだが縮こまるようでした
ふだんは TVでしかプロスポーツ観戦しないタイプの私ですが
生の臨場感あふれるプレーもいいかなと思って見たのです
座ったところがプレーフィールドに近いとこで
選手たちの動きがとてもよく伝わってきました
TVでみる走る姿と違い 本気で全力疾走してるのがわかるんです
狩猟生活時代私たち先祖が持っていた本能とでもいいますか
ほんとに命がけで ここでのがしたら1週間くいっぱぐれになるかも
ぐらいの真剣さなんです
プロの仕事ってそうかもしれませんが
世の中に対しての見方が180度反転した気持ちですはとりけんちくせっけいしつ

なつかしーにおい

2006-12-02 10:01:27 | 日々のこと
いつもは 就寝前にレンタルしたアニメビデオを観るのが日課ですが
昨日は 9:00からのテレビ放映で
「ALWAYS 3丁目の夕日」を観てしまいました
昭和34年の東京が舞台で 東京タワーが半分建ちあがっている頃です
主人公は 一人ではなく その時代に生きる普通の人たちで
高校を卒業したばかりの田舎から集団就職してきた子とか
文学に情熱を持つ売れない小説家とか 
訳ありでスナックを切り盛りするママだったりと
多彩な視点で時代を描いてます
中でも感動的だったのが、私生児として生まれた男の子と
売れない小説家 茶川との深い人間的繋がりを演じたところで
大会社の社長が父親としてその子を引取りにきて連れて行くのですが
最後は父親をすて 茶川のもとへ戻ってくる場面には
涙目を堪えきれませんでした
ストーリーを話すとこれから観たいひとの楽しみをそぐので
ここまでにしますが
私が生まれるちょっと前の時代なのでひとごとではなく
自然と受け入れられるんです
みんな貧しかった時代でしたけどあこがれちゃいます
2007年11月 続編が放映される予定だそうです
お勧めの一作品ですはとりけんちくせっけいしつ