台風がこないうちにと、祖母と墓参りに行くと墓の線香や蝋燭を立てるちょっとした屋根があるスペースの天井にあしなが蜂が巣を作っていた。
握りこぶしぐらいの大きさで何匹かがせっせと巣作りに励んでいた。
アクリルの板を閉めると雨風がしのげる為、これまでに何度か蜂が巣を作っていた事があるが今回は大物で素人が下手に巣を壊そうもんならどえらいことになるのは間違いない。
しかし、このままほっておく事も出来ない。
意を決した私は、線香に火を付け、祖母を撤退させた後に蜂との最終決戦に挑もうとしていた。この蜂がスズメバチやクマンバチならば、敵前逃亡もありだが、アシナガバチぐらいは
( ・∀・)ノ<やってみるさっ!!
ばかだった…
若さ故の過ちだった…
疾風のごとき早さで線香立てに線香を立て、手を引き抜こうとした瞬間!
ちく
Σ(´Д`)<あたっ!!!!
左手でアクリルの板を閉め、右手で水の入ったペットボトル(花の水用)を掴み、他人様の墓を駆け抜け脱兎のごとく逃げる!
右手に鋭い痛みが!!
確認してみると中指の甲の辺りが曇天なのに腫れ模様…
やられた!
ペットボトルの水を患部にかけつつ、雨降り緑生い茂る墓場を駆け抜ける。
すげえ奴らはすげえ
私の口からは蜂達へのホームセキュリティーへの賛美しか出てこなかった。
幸い。針はすぐ抜け落ちたのか、水で流れたのか確認は出来なかった。
蜂に刺された際のマニュアル通り、患部から毒を吸い出しキンカンを塗っておいた。キンカン塗ってまた塗って~
しばらくは鈍い痛みがとれなかったが今はもう腫れも痛みも引いた。やはり初期の適切な処置がよかったのだろう。
今まで色んな生物に噛まれたり刺されたりしてきたが蜂は人生初でる。
さて来月。あの蜂の巣はどうなっているだろうか?
想像もしたくない。