井川慶「K’s Voice」 from NewYork ←少しだけ声が聴けます
山崎(MBSリポーター:以下、山):5月4日、メジャー6度目の登板がありました。マリナーズ戦。5回途中9安打8失点という結果が出ない、そういうピッチングでしたけども。
井川(以下、井):うーん、デビルレイズの時よりは内容があったかなぁと思ってますけどね。
山:ただ、HR3発、それから2塁打も3本。まあ、長打を浴びたと。肝心なところでボールが甘く入ってしまったのか、相手がうまく捕らえてしまったのか、というところだと思うんですけどね。
井:うーん、そうですね。やっぱりランナー溜めてね、そこでの一発というのが一番防がなくてはいけないところでミスをしてしまったのが結果が出ない原因かなぁとは思ってますけどね。
山:ただ、ボール、真っ直ぐは94マイルが3度。球場の表示でね、出てたんですけども、真っ直ぐは結構走ってたじゃないですか。
井:はい。腕の振りっていうのはね、前回同様にね、しっかりと振れてたと思います、はい。
山:全体的に見てどうですか?まだ納得のいくピッチングというのがね、ないと思うんですけども。
井:全くないですね、うーん。まあ、これもね、日本ではいつもこんな感じで4月5月とやってるんでね、この時に苦しい思いをしてね、しっかりと夏に繋げられればいいかなと思ってます。
山:まだ長いイニング入ってないですね~。
井:入ってないですね、全く。体は楽ですけどね。
山:球数を気にして投げる。本人というよりはベンチが気にしてね、交代の時期を見ているわけですけども、この違いというのは大きいですか?
井:うーーーん、そうですね。まあ、全部の球場で球数というのは表示されてますし、まあもちろんね、もうちょっと投げたいっていうのもあるんですけど、これはね、アメリカのやり方なんでね、これに慣れるしかないかなと思ってますけどね。
山:100球、110球からピークが来ることも日本ではあったと思うんですけどね、そういう意味では、こっちではピークが来る前に・・・つまりこっちではもっと早くピークを持ってこなければならない、立ちあがりから、ということかもしれないけど、そしたらずいぶん違いますよねぇ。
井:そうですね。こう、悪くても悪いなりに粘って粘って良くなるという要素がなくなってしまうというのがとても残念ですけどね、はい。
山:じゃあどういうピッチングをしていこうと?今は。
井:まあホント初回から飛ばすしかないのかなぁと思いますけどね。80球、90球くらいなら全然体は楽ですし、はい。
山:とにかく1イニングあたり10球前後くらいに収まるとねぇ、結果的に言うとね、完投もあるのかなぁ?と思ったんですけども。
井:完投・・・そうですね。まあ完投狙って完投はなかなかできないと思うんですけどね、まあその、球数で切られてね、完投ができないっていうのが一番残念ですね。その~、調子を見てほしいなぁっていうのはありますけど。まあでも、今の状態だったらね、完投どころじゃないんで、とにかくゲーム作ることで精一杯ですよね。
山:今の状態は、精神的にはどうですか?
井:精神的には・・・まあ悪くもなく別に良くもなくですけどね、うん。
山:マウンドに上がる時に、まだ足りないなっていう不安みたいなものはない?
井:まあホントね、調整法から何から手探り状態ですから、ある程度結果出ないのも仕方ないと思ってますし、結果が出たら出たでね、それをちょっと参考にしたいなと思ってますけどね。
井川慶の“ワンポイント英会話”
【Chin music】
山:さあ、今週の英語。
井:「Chin music」
山:「Chin music」これはどういう意味でしょう?
井:そうですね。まあ、「chin」ていうのは「あご」ですよね。あごの辺り、顔の辺りにね、ボールが来ると音がするってことで、それが「music」っていうんですかね。顔の方にボールを投げるっていうか、行ったボールのことですよね。
山:バッターからしたら危ないボールってことですけども、当たるとこれは日本では危険球退場になってしまいますが、そういえばこの間のマリナーズ戦でイチロー選手との対戦の時にありましたね。「Chin music」
井:そうですね(笑)。
山:あれはどうして?
井:あれはインコース真っ直ぐのサインで、自分は力むとあっちに行くんですよね。左バッターの頭の辺とかね。右バッターの時もね、力むと全然違うね、アウトサイドの外れた方に行ってしまうことはよくあることなんで。ま、狙っては全然ないんですけど。
山:イチロー選手も「あれ狙ったんだったらたいしたもんだ」なんてことを言ってましたけど。
井:あー、狙ってないです、はい(笑)。
山:じゃあ、「Chin music」。あまりバッターとしてはありがたくないボールですけども、でもある程度「Chin music」じゃないにしても、インコースの際どいところにいっとかないとねぇ。
井:そうですね。特にイチローさんはね、いいバッターというのはもちろん知ってますし、厳しいところ攻めないと抑えられないってのはもちろんわかってますから、そういうボールはね、しっかりと投げていきたいと思ってます。
山:実際どうでした?イチロー選手とのメジャーでの対戦は。
井:そうですね。まあ、同じ舞台で野球ができたっていうのはうれしいですし、対戦の結果とかそこまではちょっと、うーん、まだなんて言うかね、実感ができなかったですけど。まあでも、同じ舞台に立てたってことはうれしいです。
山:じゃあ今週の英語をもう一度最後に言っていただきましょう。
井:はい。「Chin music」
連休中旅行に行ったりしてたんでしばらく野球情報から遠ざかってたんですが、いつのまにか阪神は最下位になってるし井川くんはマイナー行っちゃうしで私も倒れそうになりました(@_@;)しばらくテレビで見られないのは残念だけど、じっくり調整してまた上がってきてくれる日を待ってます。
マリナーズ戦は中継見ましたが本人も言ってたとおりTB戦よりは良かったけど...イチローの内野安打でリズム狂っちゃったかなあ。。
その前のBOS戦はもしかしたらと思って録画セットしてたんで後で見る事ができました。このときの感覚で今回も投げてたらってついつい思ってしまうけれど、そこが調整の難しさなんでしょうか。
来週からは八木さんのこのコーナーが貴重な情報源になりそうなんでこれからも要チェックですね!
前回の話になりますがあらんじさんがわからないっておっしゃってたのは"nothing much"だったんですね。
失礼しました。うん、この返事したら確かにそこで会話が途絶えそう(笑)
このインタビューの次の日ぐらいにマイナー降格を宣告されたんでしょうか。淡々と答えているように見えて、やっぱり調整がうまくいっていない悩みは滲んでますね。
それにしても、ヤンキースって…。クレメンスを22億円?も払って呼び戻したというし、片や井川くんに30億円払ったわけでしょう。やることが派手ですよね。
こんな記事がありました。
http://mlb.yahoo.co.jp/headlines/?a=1478
井川くんの姿が見られないのは残念。だけど、悔いのないようにマイナーでとことん調整してほしい。すぐに昇格できなくても、本人の納得がいくまで。だいたいが日本にいたときより、調整不足だったんだから。
それにしても。阪神があの状態で、井川くんがこうじあ、生きていく張り合いがありません。はぁ
帰ってきてこの状況にさぞ驚かれたことでしょう・・・。
なかなか続けて好投できなかったので、マイナー落ちもやむなしということでしょう。下で思う存分走りこんだらいいと思います。
もはやこのラジオコーナーだけが生声を聞けるチャンスですよね。
どうか打ち切りになどなりませんように・・・!(-人-)
全体的にいつも通り淡々と話してましたが、「まだ納得がいくピッチングがないと思うんですが?」という問いに対して、「全くないですね」と答えた時の話し方がとても悔しそうに聞こえました。
精神的には良くも悪くもないと言ってますが、本当はいろいろ悩んでるんだろうなぁ。気分転換にダーツとかやってたらいいけど、そんな余裕もなさそうですね。