章子怡じゃなくても逃げたくなる中国

半年前から訪日予告するなんて、おじさんも人が悪いなあ。

台湾人はノービザだし。だから台湾と中国で査証発給で差別するのはおかしい、と言ってたのかもしれませんね。ノービザだと事実上いつでも行かれちゃうし、ビザを出すか出さないかでクレームをつけられないので。どちらにせよ発給はするでしょうが。

おじさんは奥の細道と言いつつ、『武士道』の著者・新渡戸稲造の故郷である盛岡も訪れたいんでしょうねえ。平泉からちょっと道を間違えた振りして北進すれば、そこはもう盛岡。

ちょっと遠いけど、3日もあればたどり着けるでしょう。いや、別に車使ってもいいですし。行けば新華社から、軍国主義と武士道を絡めた記事が出てくるに10元。

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でも李登輝氏が中国や中国人を嫌がるのも分かります。

 チャン・ツィイーはなぜ後悔しないのか?

この女性の映画は全くいいと思わない。彼女の映画は張藝謀が監督していたが、どの映画でも、この女性の演技は平凡だと思うし、張藝謀の下を離れて私は見なくなった。

しかし最近、彼女が『Geisha/Memoirs of a Geisha』という映画を撮影したらしい。はじめはあるブログを読んでいて多くの人が憤然としており、みんな彼女の言動に心を痛めている。原因は彼女が中国人の尊厳を損ない、国家の威厳を失わせているからだ。

私はあまり信用していないが、恐らく言い間違えたのだろう。百度(掲示板やウェブサイトのポータルサイト)で検索してみて、すぐにブログが嘘を言っていないと分かった。検索したサイトで映画のスチール写真を多く見つけたものの、一糸まどわぬ姿で横たわる日本人の格好で、日本人に踏みにじられている彼女のものばかりだった。

報道によれば、一番良いシーンは日本で撮影されたらしい。撮影が終了し、みんな声を上げて泣いていたという。何を泣くのか?自身のいわゆる芸術にか、祖国の尊厳を捨てた事をか?自身の演技がまだ真に迫っていないからか?スチール写真を見よう。あれが迫真の演技でなければ、何をそう呼ぶのか?

日本人の中国における集団売春を言うならば、我々はあれら中国の売春婦達が金が無くてやむを得ずやった事だと言う。では彼女は?彼女は芸術を強いられたのか?いわゆる芸術のために、日本人の格好をして中国人を踏みにじり、しかも日本で公開され、全ての日本人に思う存分見せているのだ。

彼女は一人の日本人ではなく、全ての日本人に蹂躙されたのだ。彼女一人ではなく、全ての中国人が日本人に蹂躙されたのだ。中国人に恥辱を与えておいて、この女性はまだ中国人といえるのか。

この女性は、もう私は中国人ではない。日本の国籍を取得する事も考えていると宣言した方がいいと思う。さもなければ、祖国人民に謝罪し、演じている慰安婦の韓国人の女のように、先祖の墓の前で罪を認めよ。(ソース

うわあ。この内容が個人のブログだけでなく、ポータルサイトに乗っている時点で、中国はダメです。中国人はメンツだけで生きていると言っているようなもんです。

その内に言い出すだろうとは思っていました。何しろ中国国内での出演作品が少なすぎます。『英雄』、『パープル・バタフライ』、『Lovers』、『2046』くらいでしょうか。後はハリウッドと何故か韓国、そして『オペレッタ狸御殿』と本作で日本人役二連発です。しかも二作目は芸者。

芸者の中国語訳は"芸妓"で、芸をする娼婦という意味になります。そこに女体盛りやら金持ちの愛人やら、ネガティヴな情報ばかりを混ぜていますし、文章中に集団売春(珠海のアレ)が出てくるのも、この文章がエロい所にカテゴライズされているのも、芸者=娼婦と考えているからでしょう。

しかし、中国の映画界が中共の統制化にあることを考えれば、国外に仕事を求めたくなるのが心情です。

『鬼が来た!』(鬼子来了)で日本軍人の描き方を巡って国内上映中止、監督の姜文が7年間の活動停止をくらい、張藝謀も「貧乏ったらしい中国ばかり描くな」と批判を受けて以降は、やたらにきれいなだけの映画を連発しています。ワダエミが悪いんじゃないですよ。

大陸で人気のある歌手が、台湾か香港からしか生まれないのも同じ理由でしょう。アーティストを育てる土壌が無く、運良く育っても、海賊版が一向になくならず、アジアのマーケットで活躍するアーティストにとって、実入りへの影響も深刻な、魅力の無い場所です。この辺はあまりにも正論なので自分で書いてて寒気がしますが。

一番の問題は、日本への意味の無いコンプレックスが大きくなり過ぎ、本人を全否定している点です。だからこんな文章が堂々と出てくるのです。何でも戦争に結びつける思考回路を持った人間が、ただのツインタワーに軍刀を見てしまうのです。

趙薇(ヴィッキー・チャオって言うんですね)が日章旗だか旭日旗をあしらった衣装を身にまとえば怒り、彼女の評価は以来どん底です。「元々好きではなかった」とかほざいてます。あーそうですか、『還珠格格』はさぞかしつまらなかった事でしょう。(実際つまらなかったけど)

a-mei(張惠妹)が台湾国歌を歌えば出入り禁止にし、林志玲の両親が台湾独立派と聞いては怒りってのもありましたね。

後ろ二人は日本と関係はありませんが、政治が全てに優先されてしまい、肝心のアーティスティックな部分までを否定されてしまうような場所で、仕事をしたくなくなるのも分かります。ちーりんは台湾の親善大使ですから、まるっきり関係ないとも言えませんけど。いやあ、いい女だ。

主義主張は彼らの仕事となんら関係はありません。ジョージ・タケイがゲイでも私は応援しますが、中国人には残念ながら出来ません。それが"日本人の娼婦役"ですからなおさらです。今はまだですが、台湾の2人のように政治的に悪と認定されないとも限りません。脱出して正解でした。

チャン・ツィイーを中国から出させ、日本人の役を演じさせたのは、ほかならぬ自分たちなのに。李登輝氏が日本に憧れるのも、無理からぬ事です。


追記(11/09/01:02):憤青さんは「チャン・ツィイー氏ね」で1ヶ月ほど前から盛り上がっているようですが、なだめるような文章が出てきました。訳そうか、でも長いなあと2日ほど放置していましたが、【中国反日情報】で全文翻訳されていますのでどうぞ。

ここ2日ほど、どうも掲示板ブログに「抵制日貨はいいが、雇用は喪失するし自殺行為だぞ。よく考えろ」的な地下工作員らしき書き込みが目立ちます。一番うるさく、面倒な憤青対策が強化されているんでしょうか。
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