Daily Bubble

映画や歌舞伎、音楽などのアブクを残すアクアの日記。のんびりモードで更新中。

読書日記-弥生・卯月

2006-04-23 23:59:59 | book
春はなんだか気分が不安定で、ほんの些細なことでメリメリになってしまいます。
メリメリ-これは、同僚がよく使う言葉でほかの人が言っているのを聞いたことがないんですが、気に入っているので使ってしまう。
はい、メリハリの「メリ」ですよ。でもまぁ、少しくらいメリメリの方が大人しそうに見えていいのかもしれません。

今日は図書館に本を仕入れに行ってきました。
前回、[book]へのエントリーは2月の終わりだったので、その間の読書の足跡もメモしておこう。
で、前回借りたのはコチラ。

『又五郎の春秋』池波正太郎
又五郎さんの舞台は、一昨年12月の『今昔桃太郎』の「長老の犬」と今月の『口上』しか拝見したことがありませんが、お若い頃のご苦労や名優の方々とのエピソード、国立劇場の歌舞伎俳優研修での教師としての厳しい側面などが詳しく語られて面白かった。『剣客商売』も読みたいな。

『しゃばけ』畠中恵
大店の若だんなと妖(あやかし)たちとのほのぼのとしたやりとりがとっても楽しくて、『ぬしさまへ』『ねこのばば』『ゆめつげ』とシリーズ制覇してしまいました。うーん、次作はまだかしら?

『陰陽師 滝夜叉姫 上・下』夢枕獏
久々の『陰陽師』は、あとがきで書かれているように映像的・映画的な小説でした。私は、短編で冒頭に描かれる清明の屋敷の風情や、二人の短い言葉でやり取りされる会話の行間の部分が好きなのでちょっと物足りなかった。

『ユージニア』恩田陸
今さらながら恩田作品を読んでいますが、一作一作が趣を異にしつつしかも外れが無いのは凄い。ラストの印象がちょっと薄かったように感じた。

そのほか、こんなのも読んでいました。
『花月夜綺譚』岩井志麻子、山崎洋子、花衣沙久羅、藤水名子、加門七海、藤木稟、島村洋子、森奈津子、恩田陸、霧島ケイ
10人の女性作家によるアンソロジー。
装丁がとても美しくて借りました。装丁同様、美しくて恐ろしい10のお話。

『蒲公英草紙-常野物語』恩田陸
『光の帝国-常野物語』に続く「常野」シリーズだったようです(今、知りました…)。峰子が語る「あの夏」はきらきらと輝いているのに悲しさが付きまとっていて美しい。『光の帝国』も読んでみましょう。

『歌舞伎随想』濱田恂子
-読書中-
「演じてみたい役のことなど」では、脇役を中心に初心者にも分かりやすく歌舞伎を紹介しています。親しみやすい歌舞伎入門書でしょうか。

ここからは、本日借りた本。
『猿若町捕物帳 にわか大根』近藤史恵
歌舞伎好きなんですよね、近藤史恵さん。ご贔屓は愛之助さんだったかしら?
『クチュクチュバーン』吉村萬壱
文學界新人賞受賞作なんですね。吉村さんの小説を読むのははじめてかも。
『女たちは二度遊ぶ』吉田修一
新刊が出ているのを知りませんでして、借りてみました。
『日本の写真家 木村伊兵衛』
3月に教育TVの木村伊兵衛特集が面白かったのを思い出して。
『日本の写真家 土門拳』
木村伊兵衛を借りたら、土門拳も借りないとバチが当たりそう…(笑)。
『川瀬敏郎 私の花』
日本の華道家の活ける洋の花の写真があんまり素敵で見とれました。

精神状態同様、ふわふわとした核心の無い読書日記でございました。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは! (玉さん)
2006-04-27 09:55:38
さすがに首都圏(?だったと思うんですが)図書館の蔵書も豊富でいいですねー。関西では(どこもすべてではありませんが)箱物(建築物)は立派なんですが中身はまだまだ貧弱で図書館へ足を運ぶたびに落ち込んで帰ってきます。こちらって上方文化の発祥の地なのにどうして?って感じです。目に見える文化財の保存のためには惜しげもなくお金を注ぎ込むのに目に見えないには知的文化にはまだ意識が低いんでしょうかねー。なんだか今日は愚痴のはけ口みたいになってごめんなさい。濱田恂子さんの『歌舞伎随想』は本屋さんで探します。
こんばんは、玉さん。 (アクア)
2006-04-27 23:51:09
首都圏と言うのには少し抵抗がある田舎住まいですが、図書館だけには恵まれているようです。関東に住んでいると、関西の歴史が生むんであろう雰囲気や精神の奥深さに憧れるんですけどね~。

『歌舞伎随想』は、分かりやすく解説してくれているのでいろいろとお勉強になりました。『又五郎の春秋』もかなりオススメですよ!

コメントを投稿