今日は、藤田地区のESD活動で、3つの小学校一斉のフィールドワークがあった。
昨年度に続いて2回目の取り組み。
社会科で日本の農業について学ぶ5年生が、藤田地区の農業についても調べ、インタビュー内容を考えて、学区のさまざまな農家にグループごとにインタビューに行く。
農業高校である興陽高校の生徒や岡山大学の教育学部の学生、保護者や地域の人たちもサポートする。
以前も書いたが、藤田は明治以降、食糧増産のためつくられた広大な干拓地で、今の小学生のおじいちゃんたちは、干拓地の苦労を子どもの頃に体験している。
しかし、たった3世代で、社会は大きく様変わりしてしまった。
おじいちゃんたちは現役でがんばっているが、子どもたちは田んぼの手伝いをしたこともない。
この子たちがおとなになるころはどうなっているだろう。
藤田の未来、農業の未来はどうすればいいのか。
地域の人と一緒に考えよう。
それが藤田のESDのテーマ。
私は第二藤田小学校のグループについて行った。
訪ねるのは、この地域の代表的な農産物である玉ねぎ農家の茅原さん。
藤田の玉ねぎは柔らかくて甘いのが特徴。
農業に縁のなかった私は知らないことばかり。
ーどうして玉ねぎをつくっているんですか?
その方が儲かるから。
玉ねぎは米の裏作としてつくる。
11月に植え付けて、4月から6月に収穫。
米は1俵7000円だが、麦は1500円。(今年は雨が多くて品質がよくなかったため)
10アール(1反)の田んぼの裏作に麦をつくっても5万6千円にしかならない。
(この中から肥料や農薬代を出す。これでは誰もつくらないので、政府から補助があるそうだ。)
ー玉ねぎだと、10アールあたりいくらになるでしょう?
答え・・56万円。
その代わり、朝は3時半に起きて作業して、朝ご飯を食べるのは8時半。
1日10時間は働く。
ーこれからの藤田をどうしたいですか?
麦と玉ねぎで藤田をグリーンのじゅうたんにしたい。
昔はそうだった。
金甲山から見ると、春には麦の若穂で一面淡い緑に染まっていた。
いつかまたそうしたい。
ーどんな思いで玉ねぎをつくっているんですか?
野菜はすべてかわいい。
手をかければかけるだけ応えてくれる。
人間だと反抗期もあるが、野菜はつくる人の気持ちになって応えてくれる。
ー玉ねぎは、むいてもむいてもまた皮。マトリョーシカみたい。どうしてですか?
玉ねぎはユリ科の植物。
葉っぱがふくらんだところが玉ねぎです。
玉ねぎはたいてい7-8枚の葉でできるから、8枚むいたらなくなるよ。
私は9枚だが、10枚つくれる人もいる。
10枚の人の玉ねぎは1個300g。
昔は米が足らなかったから米に麦を入れて食べていた。
今は身体を動かさなくなったので量を食べなくなった。
(私が5年生の頃は5杯おかわりしてました。今のように立派なおかずはなかったから)
米は大事にしなければならないけど、米と麦だけではもうだめ。
いろんな野菜をつくって地産地消して、余ったら関西に送ればいいと思う。
そう言って、茅原さんは丹誠込めた自分の畑に案内してくださった。
淡い緑の糸のような苗がみんな空を向いてきれいに並んでいた。
昨年度に続いて2回目の取り組み。
社会科で日本の農業について学ぶ5年生が、藤田地区の農業についても調べ、インタビュー内容を考えて、学区のさまざまな農家にグループごとにインタビューに行く。
農業高校である興陽高校の生徒や岡山大学の教育学部の学生、保護者や地域の人たちもサポートする。
以前も書いたが、藤田は明治以降、食糧増産のためつくられた広大な干拓地で、今の小学生のおじいちゃんたちは、干拓地の苦労を子どもの頃に体験している。
しかし、たった3世代で、社会は大きく様変わりしてしまった。
おじいちゃんたちは現役でがんばっているが、子どもたちは田んぼの手伝いをしたこともない。
この子たちがおとなになるころはどうなっているだろう。
藤田の未来、農業の未来はどうすればいいのか。
地域の人と一緒に考えよう。
それが藤田のESDのテーマ。
私は第二藤田小学校のグループについて行った。
訪ねるのは、この地域の代表的な農産物である玉ねぎ農家の茅原さん。
藤田の玉ねぎは柔らかくて甘いのが特徴。
農業に縁のなかった私は知らないことばかり。
ーどうして玉ねぎをつくっているんですか?
その方が儲かるから。
玉ねぎは米の裏作としてつくる。
11月に植え付けて、4月から6月に収穫。
米は1俵7000円だが、麦は1500円。(今年は雨が多くて品質がよくなかったため)
10アール(1反)の田んぼの裏作に麦をつくっても5万6千円にしかならない。
(この中から肥料や農薬代を出す。これでは誰もつくらないので、政府から補助があるそうだ。)
ー玉ねぎだと、10アールあたりいくらになるでしょう?
答え・・56万円。
その代わり、朝は3時半に起きて作業して、朝ご飯を食べるのは8時半。
1日10時間は働く。
ーこれからの藤田をどうしたいですか?
麦と玉ねぎで藤田をグリーンのじゅうたんにしたい。
昔はそうだった。
金甲山から見ると、春には麦の若穂で一面淡い緑に染まっていた。
いつかまたそうしたい。
ーどんな思いで玉ねぎをつくっているんですか?
野菜はすべてかわいい。
手をかければかけるだけ応えてくれる。
人間だと反抗期もあるが、野菜はつくる人の気持ちになって応えてくれる。
ー玉ねぎは、むいてもむいてもまた皮。マトリョーシカみたい。どうしてですか?
玉ねぎはユリ科の植物。
葉っぱがふくらんだところが玉ねぎです。
玉ねぎはたいてい7-8枚の葉でできるから、8枚むいたらなくなるよ。
私は9枚だが、10枚つくれる人もいる。
10枚の人の玉ねぎは1個300g。
昔は米が足らなかったから米に麦を入れて食べていた。
今は身体を動かさなくなったので量を食べなくなった。
(私が5年生の頃は5杯おかわりしてました。今のように立派なおかずはなかったから)
米は大事にしなければならないけど、米と麦だけではもうだめ。
いろんな野菜をつくって地産地消して、余ったら関西に送ればいいと思う。
そう言って、茅原さんは丹誠込めた自分の畑に案内してくださった。
淡い緑の糸のような苗がみんな空を向いてきれいに並んでいた。