青空ヒュッテ

登山歴15年目・筋金入りの雨女が青空の下の稜線歩きを求めて今日も山に登ります。

早池峰山

2013-07-21 13:19:45 | 東北

早池峰山 2013.7.15(mon)

 

【データ】

標高:

1,917m

ルート:

小田越~1合目~5合目~早池峰山のピストン

標高差:

約681m

歩行距離:

約5km

歩行時間:

約5.5時間(5:54出発、8:21登頂、11:13下山、休憩含む。)

アクセス:

岳駐車場からバスで小田越登山口へ(片道700円)。

 

 【行程】

 
東北遠征登山第三弾にしてトリを飾るのは、早池峰山です。
どうも東北地方は前線の真下にあるようなので、
この日は最初から雨を想定して最初からレインウェアの上下を着こみ、
ルートも当初は小田越~河原の坊の縦走の予定でしたが、
雨でペースが遅くなるのを見越して、新幹線に乗り遅れないよう最速ルートで
小田越ピストンに変更しました。



2013年7月15日(月)

04:00に盛岡のホテルを出発、途中道の駅はやちねでトイレ休憩を済ませ、
05:10過ぎに岳駐車場に到着。
雨は降っていませんが怪しい雲行きなので、昨日の学習に基づき
出発前からレインウェアを着こみます。
始発の05:30のバス(10分前くらいにはバス停に到着しました。)に
ギリギリ座席を確保して乗り込みます。
その後も登山者が続々と押し寄せ、バスはあっという間に満員に。
途中峰南山荘前で後続のバスが合流し、まだ空席があるということで
立っていた人の大部分が2台目のバスに移動しました。
(2台が同時に進むのでタイムロスは考えなくてよさそうです。)


河原の坊で乗客の半分以上が下りましたが、
私たちは次の小田越で下りました。



時刻通り05:54に小田越のバス停に到着。
母が念のため携帯トイレ@350円を購入し、いざ出発



(上)私がスーパーコンデジで撮影したギンリョウソウ。
今日は雨なのでミラーレス一眼はビニール袋に入れてザックに封印です。
万一晴れたら出そうと思いましたが、結局この日は出番なし。
(下)母が防水カメラで撮影した携帯トイレブース。ブレブレです



(上)一里ごとにあったらしい目印。
(下)クマよけのドラム缶。みんな打ち鳴らしていました。
因みに両方とも母の撮影です



06:26に一合目の森林限界に到着。ここから蛇紋岩地帯に入ります。



ガスガスの景色をおかずに朝食のパンを食べます。
ここで足の速い団体さんに追い越されました。
この先頂上まで抜きつ抜かれつ(いや、抜かれる方が多かったですね)でした。



この辺は固有種のハヤチネウスユキソウではなくミネウスユキソウ。



ミヤマオダマキ、ミネウスユキソウ、ミヤマアズマギク。
蛇紋岩で足を滑らせないよう注意しながら登ります。



ミネウスユキソウ&マルバシモツケ



地味に高度を上げていきます。左下はホソバツメクサ?



チシマフウロ



07:25に五合目を通過。



ガスガスの斜面を黙々と登っていきます。
雨は小雨が降ったりやんだりで、昨日のような土砂降りにはならずほっと一安心。



ミヤマアズマギク



ようやくこの日のお目当てハヤチネウスユキソウが出現
見分け方は、ミネウスユキソウは葉っぱが太くてハヤチネは細い
ということくらいしか知らないんですが、
同じく葉っぱが細いミヤマウスユキソウとはどう見分ければよいのでしょうか。。。



ロープを伝ったり、はしごを登ったり。



07:56に八合目を通過。



ハヤチネウスユキソウ、キバナノコマノツメ(?)、ミヤマオダマキ



08:03に剣ヶ峰の分岐を通過。



ここから木道の稜線歩きが続きます。



木道の脇にはお花畑が広がります。
ヨツバシオガマ、マルバシモツケ、コバイケイソウなどなど。



コイワカガミ



木道を進み、正面の岩場を右手から回り込んで山頂を目指します。



山頂直下の最後の一登り。



ミヤマシオガマとミヤマアズマギク



アオノツガザクラと、正体不明の花。
その場に居合わせた団体のガイドさんが「オゼソウみたい」と言っていましたが
何かは不明とのこと。その後のリサーチによると、ヒメイワショウブかも?



08:21に避難小屋前を通過して、



すぐ奥の早池峰山頂上@1,917mに到着
団体さんの記念撮影が終わるのを待つ間、
昼食場所のサーチを兼ねて山頂をうろつきます。



山頂裏手にひっそりとたたずむ観音像を発見。



(画像クリックで拡大表示)
個人が建てたんでしょうか?



山頂写真ゲット
結局食事をするのに適当な場所が見つからなかったので、場所を移動することに。
まだ予定のバスまで時間があるので、
コースタイム通りなら河原の坊まで縦走できる時間帯です。
あの蛇紋岩地帯を下山するのはかなり危険そうだったので、
縦走コースに心が傾きかけましたが、
どうせ雨で濡れているので河原の坊コースも多少滑ることが予想され、
それをコースタイム(健脚者タイムで調べてしまいました)通りの
ハイペースで下りるのは危険だろうということで、
登りと同じくらいの時間をかけてゆっくり小田越までピストンで下ることにしました。



コバイケイソウ&ハクサンチドリ、マイヅルソウ、タカネスミレ(?)



マルバシモツケ、ミヤマヤマブキショウマ?



左下写真のすれ違い待機スペースに腰を下ろしておにぎりタイムを取ったのち、
08:53に下山開始



蛇紋岩に足を滑らせないようゆっくり慎重に下ります。
因みに早池峰はボランティアさんがパトロールを兼ねてたくさん登っていて、
途中で通りがかった方に「ストックはつかない方が歩きやすいですよ」と言われましたが、
手で岩をつかむだけでは下りにくい箇所もあったので、
ストックと素手を併用して行きました。



固有種ナンブトラノオ発見



これはハヤチネウスユキソウであってますか?



チシマフウロ&ミヤマダイコンソウ



はしごを下ります。



前向きで下りるつわものが



凡人は焦らず三点確保でゆっくり下ります。



ミヤマオダマキ



09:37に五合目を通過。



ホソバツメクサ?



ハヤチネウスユキソウの群落



ミネウスユキソウ



指先より小さなこの花は咲きたてでしょうか?



薄っすらとガスが晴れてきました。
薄日もさして暑くなったので、レインウェアの上着を脱ぎました。



1分後にはさらに視界がクリアに



キンロバイ



少し経つとまたガスがかかってきました。



これは何だかわかりませんでした。



10:40に一合目を通過。



雨が止んで、朝より滑らなくなりましたが最後まで気を抜かずに下山します。



朝は気付かなかった立派なギンリョウソウ。



ミヤマカラマツ



11:13に無事下山しました
11:42のバスまでレインウェアを脱いだり、ザックカバーを外したりと
身支度をしながら時間をつぶします。



青空が広がりだしたと思ったら、向かい側の薬師岳がくっきり姿を現しました
でも背後の早池峰はまだガスの中でした。
(その後、バスに乗車後ガスが晴れて山体がようやく見えました。)


バスを待つ間、またボランティアの方が現れました。
今度は早池峰山でのシカの食害について情報を広める活動をしている方で、
是非ご協力くださいとのことだったので載せておきます。
現在早池峰山にも鹿が出現し、高山植物を食い荒らしてしまっているそうです。
高山植物の宝庫にとっては大問題ですね。
来る平成25年10月5日(土)13:00-16:00に
遠野市民センターあえりあ遠野中ホールで講演会も開催されるそうなので、
興味のある方&お近くにお越しの方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
(問い合わせ先:岩手県勤労者山岳連盟)



今年の三連休登山は雨だらけでしたが、
高山植物を山ほど見ることができたので救われました
やっぱり雨の恐れがある時期は花を目当てに山を選ぶとよさそうです。

さて、今回は東北3連チャン登山でしたが、
それぞれ標高差がそれほどないので筋肉痛にもならず、
適度な運動量でちょうど良かったです。


来月はいよいよ今年のメインイベント大キレット越えが待っています
それまでにあと1回、お花と岩登りを楽しめるお山に登って
キレットに備えたいと思います

 

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
早池峰山 (ふさじろう)
2013-07-23 21:54:36
こんばんは

北東北までの遠征おつかれさまでした。
遠望が利かない日は、花の山が正解ですね。
それにしてもたくさんの種類があって、
雨の中をがんばって撮りましたね。
8月にこの方面に足を伸ばせれば参考になります。

同じ3連休に、私は前からの念願の白山に登りました。
岐阜側からの最短ルートの往復で、御前峰は登頂できましたが、
2日目はカメラも出せないどしゃ降りになりました。
編集は当分先になりそうです。
>ふさじろう様 (青空ヒュッテ)
2013-07-25 08:51:08
8月に東北遠征のご予定があるのですね!
今は大雨が続いていますが、8月には好天が続くといいですね。

そしてふさじろうさんはこの連休は白山だったのですね。
どこも雨になってしまったようで、登山家にとっては残念な連休でしたね。
白山のレポート、楽しみにしております!

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