青空ヒュッテ

登山歴15年目・筋金入りの雨女が青空の下の稜線歩きを求めて今日も山に登ります。

前穂~奥穂縦走(1日目)

2014-10-11 13:27:29 | 北アルプス

前穂~奥穂縦走 2014.9.26(fri)-28(sun)

 

【データ】

標高:

前穂高岳:3,090m、奥穂高岳:3,190m

ルート:

1日目:上高地BT~岳沢登山口~岳沢小屋
2日目:岳沢小屋~紀美子平~前穂~吊尾根~奥穂のピストン
3日目:岳沢小屋~岳沢登山口~上高地BT

標高差:

1日目:+650m(上高地:1,500m~岳沢小屋:2,170m)
2日目:±1,120m(岳沢小屋:2,170m~奥穂:3,190m)
3日目:-650m(岳沢小屋:2,170m~上高地:1,500m~)

歩行距離:

1日目:約5km(歩数:約9,700歩/約250kcal消費)
2日目:約8.5km(歩数:約16,700歩/約430kcal消費)
1日目:約5km(歩数:約11,200歩/約320kcal消費)
※歩数計での計測

歩行時間:

1日目:約3時間(13:09出発、16:15到着、休憩含む。)
2日目:約12時間(04:23出発、08:04登頂、昼食休憩約75分、16:25帰着)
3日目:約2時間(06:00出発、08:10帰着)

アクセス:

沢渡駐車場からタクシーで上高地バスターミナルへ(定額4,200円)。

 

 【行程】

 
先日ダイジェスト版を公開した前穂~奥穂縦走記。
改めて写真満載の詳細レポートを公開いたします



前穂登山は数年前からずっと温めていた計画でしたが、
何度も天候不良により行き先変更を余儀なくされ、
今年の7月もやはり雨で、前日に急きょ行き先を変更して西穂に登りました。


奥穂北穂西穂・前穂と4つの穂高全制覇もかかっていましたので、
早めに登っておきたいと思っていたところ、
この週末は直前の天気予報も文句なく晴れマークが並び、
さらに予想外に紅葉が早く進んで、なんと見ごろにどんぴしゃりという
理想的な条件がそろいました


一週間前に私が重度の寝違えで首が動かなくなるという
まさかのハプニングもありましたが、なんとか登山前日に
行動に支障のない程度に回復して、
いよいよ満を持して北アルプス入りしました



2014年9月26日(金)
08:00過ぎに自宅を出発し、12:30頃に沢渡に到着しました。
いつもの調子で足湯のある駐車場を利用しましたが、
バスターミナルができてからは足湯駐車場のバス停が廃止され、
バスに乗るにはバスターミナルまで歩かなければならない、
ということが駐車場に車を停めてから判明しました


この日の目的地は岳沢で、急ぐ旅ではないので
少しでも出費を抑えるためにバスを利用したいと思っていましたが、
いきなりの大誤算でした


が、運転手さんがとても親切で、期待した通り
少し運賃をオマケしてくれて、
定額4,200円のところを4,000円にしてくれました
帰りは3,500円でいいよ、というのですかさず予約を取り付け、
一応下山したらすぐに電話するということで名刺ももらいました。


ビジターセンターで登山届をポストに投函して出発。



正面の岳沢が本日の目的地です。
標高差は650mとちょいキツめですが、コースタイムは2.5時間なので、
テン場ライフを充実させるべく、ちょっと荷物多めでやってきました


河童橋を13:09に出発



最初は遊歩道を歩きます。
久々の重量級ザックはずっしりと肩に堪え、
足の速い観光客の方に追い抜かされつつゆっくり進みます。



河童橋から20分弱で岳沢登山口に到着。
ここからはクマ鈴全開で参ります。
でも思ったより岳沢ピストンの観光客が多くて、
静まり返るような雰囲気ではありませんでした。



樹林帯の中の登り。たまに視界が開けて付近の山が見えます。



雪崩で崩壊した岳沢ヒュッテ時代の看板。
これがずっと岳沢小屋まで続いて付いているかと思ったら、
途中からは「落石注意」の丸看板に変わっていました。



ほんのり黄葉が色づいています。



青空だし上々の天気



岳沢名所天然クーラーの風穴です。
冷たい風が勢いよく吹いてとても気分爽快



しばらくするとガレ場に出ます。



そこからの眺めがまさに絶景



上高地BTで買った河童焼きを食べながら、
撮影を兼ねて少々休憩します。



(画像クリックで拡大表示)



魚眼レンズ風で遊んでみました。



背後のトンガリは霞沢岳?


休憩&撮影が済んだらぼちぼち歩き始めます。



足元にはゴゼンタチバナの赤い実。



何度か視界が開けて撮影に好適なスポットが現れます。



この辺はまだ色づき始めですが、それでも十分きれいですね



真上もいい感じ



撮っては登り、の繰り返し。



西穂~奥穂の稜線。奥穂はずっと雲をかぶったままです。



西穂&背後の上高地。



この岸壁の荒々しい感じ、穂高に来たって感じですね



そして道は紅葉のトンネルに



落石注意の看板に、テープで道標が付けられていることをここで発見。
⑦の風穴が最後だったので、⑥~③を飛ばしてしまいました



段々寝違えた首の痛みが出てきましたが、
この紅葉の中を歩いていたら痛みも多少は吹っ飛びました(笑)


結局途中で痛みに耐えられなくなり、
ボルタレンを塗りまくって、寝違えに効くというストレッチをしました。



うーん、絶景



岳沢小屋が見えてきました



あと少し。



ガレ場を横切ります。



1本だけ見事に色づいたナナカマド。



真っ赤っかです



豪雨による増水時はここが濁流にのまれるので渡れなくなるそうです。



今日は一滴も流れていないのでそのまま突っ切ります。



背後を振り返ると大分登ってきてます。



ちょうど日差しを浴びて輝きだした山肌。



色とりどりの道です。



そして、河童橋から約3時間かけて16:15にようやく岳沢小屋に到着



受付棟外観&内側。
壁に掛けられた赤色のバンダナにご注目。
同じ槍ヶ岳山荘グループということで、南岳小屋と同じシリーズのバンダナでした



というわけで迷わずお買い上げ。
我が家のリビングに飾ってある額縁入りの南岳小屋のバンダナとおそろいの色
でも岳沢小屋は普通に頭に巻いて使いたいと思います。



テラスは満員御礼でした。階段を上ってテン場に向かいます。



テン場までは結構ガチなガレ場で、ソックオンサンダルではかなり手こずりました
下の写真は、今年からテン場に登場した手作りの水場。
これができるまでは小屋まで水を汲みにいかなきゃいけないので大変だったでしょう。



ガレ場を登ってテン場確保に向かいます。
晴れ間違いなしで紅葉どんぴしゃりの週末ということで、
既にテン場は満員かもと不安に思っていましたが、
まだ金曜なのでテン場はガラガラで好きな場所選び放題でした



テン場ここから、の看板のすぐ上の個室スペースをゲット
やっぱりすぐ隣にテントがあるのとないのとでは全然快適さが違います


因みに最近は、洗濯が大変なのでグランドシートに代えて
百均で購入したレジャーシートを2枚重ねて敷いて使い捨てにしています。
撤収の時もしまう手間がないし一石二鳥でお勧めです



テント設営は2人いれば十分なので、ヘタレな私は写真撮影部隊。
でもこんな写真は時間限定なので大事な仕事です



前穂&奥穂もバッチリ



(画像クリックで拡大表示)



16:40にテント設営完了。ちょっと休憩してからボチボチ夕飯の準備。
まずは妹が水を汲みに出かけます。



その間も私は撮影に徹します



夕日はちょうど西穂の奥に沈んでいきました。



今回満を持して登場したのが写真奥のジェットボイル
岳沢で使うために購入してずっと出番を待っていましたがようやく投入となりました。
唯一の欠点は着火装置がなくてマッチかライターが不可欠なことですが、
それ以外は大満足本当にあっという間にお湯が沸きます。
あっという間過ぎて毎回吹きこぼしました(苦笑)
山頂でカップ麺を調理するにも便利だし、これは本当に買ってよかった優れものです



霞沢岳方面の夕焼けショーを堪能しつつ、



アツアツお鍋の夕食です
肉、野菜、キノコとしっかり担ぎ上げてきました(母と妹が・笑)
時間がかかるけど、やっぱり山で食べる鍋は最高です



段々周りが暗くなっていき、



気が付けばとっぷり日が暮れてヘッデン必須な明るさに。
因みに明るいうちは虫がたくさんいましたが、日が沈むとどこかに消えました。



アルファ米を投入しての〆の雑炊はヘッデンの明かりで照らしていただきます
大分真っ暗なので、多少虫が入っていてももうわかりません(笑)


因みにこのテン場でご飯を食べる人は少数派で、
皆さん小屋前のテラスで食事をしていました。(イスとテーブルはたくさんあります。)


我が家は登山道のすぐ目の前で鍋パーティーをしていたので
思いっきり通行中の皆さんに見られながらの食事となりましたが、
途中、感じのいい若者3人組パーティーとちょっとしたふれあいがあったりなんかして、
なかなか素敵な夕食となりました


そして、皆さん明日は穂高を目指すので早寝の人が多く、
結局我が家のテントが一番遅くまで騒がしかったような・・・


耳栓も不要なほど静かで快適な夜を過ごし、明日のガッツリ山行に備えます。

 

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