詩のブログ

読んで下さった奇特な方ありがとうございます

ほんとうかもしれない物

2006年01月24日 | 佳作
本当に好きな気持ちが

空を切ったから

かりそめの気持ちを

受け止めてみた


他の誰かを忘れるためというよりも

ただ

寂しかったから


重なった気持ちと気持ちの隙き間に

何度も

何度も

無心にキスをし続けた


君を忘れないためというよりも

ただ

暖かかったから


このままずっと

嘘が続けばいい

君が君自身の

はりぼてみたいな気持ちに

気付いてしまわないように

ぼくはそっと

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コメント (2)
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だからあなたに触れる

2006年01月11日 | 佳作
栓が抜けて

さんざん溜め込んでいた感情が上着に染み出した


雑巾みたいに絞っている私をみて

あなたは笑っていた


それが優しさなのか

何なのか

私はとても恐くて

整然としたものを

組み立てる間もなく

失ってしまった
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