ふるさとの 山にむかいて言うことなし
ふるさとの山はありがたきかな
石川啄木
文学の知識がないので啄木の世界観はよくわかりませんが
故郷があって、ありがたいと感じたことは私もあります。
そして、病気になった時、故郷の父母を想う気持ちが強くなった事もあります。
ふるさとを離れている皆さんは、どんな時に故郷を思うのでしょうか?
ちょっとおセンチになってるのは、こんな注文があったからなのです。
この3月末に露地物の無農薬野菜作ってる我が家に
お野菜のご注文が来ました。
何がお送りできるでしょうか?
土の中に埋めて保存してあるものや、小さなハウスの中の
数点の葉物しかないのです。
それでも送って欲しい、
「一関産の野菜が欲しい。私は一関市で生まれたから・・・」
とおっしゃるお客様。
ご高齢の様子ですし・・・
事情があって里帰りができないのでしょうか・・・
勝手に想像してしまいます。
そして私の妄想は留まるところを知りません。
同じ大根でもきっと一関産は美味しいのでしょう。
ただの大根ではないんですよね。
一関産の大根なんですものね。
どうぞダンボールのガムテープを剥がしたら
一関の香りがしますように、風が吹きますように。
思いを込めてお送りしましょう。