一昨日、NHKのBSで放送している『COOL JAPAN』を見ていたら、日本の風呂場と外国のバスルームには大きな違いがあると言っていた。
『バスルーム』には、トイレが付き物で、汚れを洗い流すだけの所だけれど、『風呂場』にはトイレはついていないし、ただ単に洗い流すだけでなく、癒しの場にもなっているというようなことを言っていた。
で、思い出したのが、『風呂』と『湯』の違い・・・・
今ではこれ、区別していないどころか、本来『湯』であるべきものまで『風呂』と言っている。
じゃあ、何が違うかと言うと、本来『風呂』と言うのはたっぷりの湯を湛えた浴槽に入る物ではなく、簀子の上に座って、下からの湯気で体を温める物で、一種の蒸し風呂、今でいう、サウナに近い物を言うらしい。
『風呂』に関しては、確か、光明皇后の伝説にも関係していたと思う。
昔は医療の一つだったんですよね。
それから、『湯』に関しては、文字通りたっぷりのお湯に体を沈める物で、これも『湯治』と言う言葉の有るとおり、癒し、治療に使われてきた。
街中にある『お風呂屋さん』、『銭湯』と言う言葉通り、幾ばくかのお金を取って、湯に浸かる場所なのよね。
だから、私の親世代の人、今でも『風呂屋』と言わず、『お湯屋』って言う人がいる。
そうそう、『風呂場』と言う言葉が今は一般的だけど、『湯殿(ゆどの)』って言葉もあった。
他にも、浴槽は『湯船(ゆぶね)』、銭湯代の事は『湯銭(ゆせん)』って言ったっけ。
子供の頃は『おゆーせん』って言ってたけど・・・・・