医療用かつら の学校

今日はヘアエピテーゼ協会「かつらの学校」その後　定例会がありました




人数も増えかつら美容師を目指す人が増えています


現在「ボイス　オブ　ペイシャント」の署名活動をしています

現在５００名の電子署名と手書き署名１０００名と盛り上がってきています


自分も参加したのは２年前でした

父親の姉　おばさんが白血病になり、初めて抗がん剤による脱毛を目にしました

あまりに髪が抜けるので、理容師の母が丸坊主にしたそうです

それでも毛が落ちるみたいな話を聞いた事を覚えています

よくはわかりませんが、抗がん剤を３回やるとの事でした

今考えるとすごい強い薬だったのかもしれません


２回目を終わり、回復し自宅に帰れたことを聞いて安心していました

それが突然の訃報

３回目の抗がん剤の体力がついていかず急変したのでした

もう２年前の事です


かつらの学校卒業前でした　かつらを作ってあげることができませんでした


今だったら最高のかつらを作ってあげれるのに・・・

いつも謙虚で人にやさしく、素晴らしい人でした

「私のはいいから、もったいないから他の人に作ってあげな・・でもありがとう」

そんな声が天国から聞こえるような気がします


そんなきっかけで自分は医療用かつらを作っています

それが天命だと思っています

きっと一生作り続けるでしょう


署名活動が広がって、必要な方が安心して医療用かつらを作れる世の中になればと

思って活動を続けています　







簡単に署名できますのでぜひご協力をお願いします

本当の笑顔

先週国立がんセンターにパンフレットを置きに行ったせいか、すぐ患者さまがいらしてくれました

横須賀のご自宅から車で１時間３０分ぐらいかかったそうです

奥様、ご主人、小学生の男の子　３人でいらしてくれました


きの　　　「遠くからありがとうございます。もう治療は　はじまっているんですね」

Nさま　　　「もう６か月も、帽子だけで過ごしてます」

以前横浜で作ろうと大手のサロンに行ったのだけど　予約なしで行ったので
作れずそのままになっていたそうである


ご家族でご来店した場合、そのご家庭の夫婦関係、家族関係はなんとなくわかる

知らない３人の中に自分が入っていくといろんな事をすごく感じる

今回いらしてくれたNさまとご主人は，本当に仲が良く、そこの空間にいると何故か

ほっとする

Nさまは６カ月も前から脱毛されている

そんな姿を見て、ご主人はなんとかしてあげたいと強く思っていたと思う

そんな思いをひしひしと感じていた


きの　　　　「それでは、作りますので鏡の前にいらしてください」

Nさまはちょっぴり恥ずかしそうに帽子を取った

だんな様　　「まだ脱毛した姿は誰にも見せてないんですよ」


毎日患者さまと接していると髪のないのが当たり前なので、初心を忘れそうになる

そんなNさまにウイックをつけてみた


きの　　　　 「いかがですか」

Nさま　　　　 「何で早くここにこなかったんだろう　６か月我慢したことがいっぱいある」

旦那さま　　　「いいよ、すごく似あってる」


そしてお顔のもっとフィットするよう調整のカットをする。多分少し痩せて、お顔が

細く見えるのを段を上げてシルエットをふっくらさせた

１時間ほどして出来上がった




Nさま　　　　「ありがとうございます、こんな髪にしたかったんです、お顔にも合わせてくれて」

旦那様　　　 「いい　いいホントありがとうございます、やっと作ってあげれました」

とにかく旦那様の笑顔が素敵だった

奥様も口紅も書いて、お顔の血色が変わり　より素敵になった　やっぱり笑顔

子供も何カ月かぶりに見る、髪のあるお母さん　嬉しいに決まっているのにかを顔を見れない

ゲームを一生懸命やっている　照れ隠しだ


確かにウイックを作ったのは自分だが、温かい笑顔に包まれたこの瞬間に立ち会えたことが

自分自身も、ありがたかった。


ウイックをカットは　２年前に亡くなってしまったが、

おばさんが抗がん剤で脱毛したのをきっかけでウイックを作りたいと思った。


あまりの素敵な瞬間に　天国のおばさんの笑顔も浮かんだ

おばさんにはウイックは間に合わなかったが、きっと喜んでくれてると思う


たくさんの本当の笑顔をみた。








簡単に署名できますのでぜひご協力をお願いします

脱毛

4月にウイックを作ってくださったHさま

大雨の中ご来店してくれました


きの　 「4か月ぶりですね、ご連絡がないので」心配してました」

Hさま 「きのさん　そうなんです、すぐ抗がん剤はじめるはずが、のびまして
　　　　　更に抗がん剤も普通の方より弱いのらしく3回打ったのに
　　　　　抜けてないんです、でも急にここ2.3日で脱毛がひどくなってきました」

ANGELIQUEでは、ウイック製作前、制作後6か月は自髪のカットも、無料で

やらさせてもらっている。

Hさま　　「実際抜けるというイメージはつかめてなかったけど、さすがに
　　　　　　ストレスになりますね、お風呂場は恐怖」

きの　　 「みなさんそうおっしゃいます、3ミリのバリカンを
　　　　　　おもいきって入れる方も多いです」


みなさん病院から，抜けますといわれても、実際信じられない、半信半疑

の方がほとんどである。育毛剤を使おうとするかたもいるぐらいである


さすがに脱毛は進んできていた。手でとかしただけでも、バラバラと抜けてくる

シャンプーもしてショートヘアーにカットしたのだが、全部なくなってしまうのでは

とおもったぐらいだ。

ここまで、抜ける髪をカットしたのははじめてかも。


４か月間あったことをいっぱいお話を聞いた

まだ結婚したばかりで、最近一緒に住み始めたこと

抗がん剤のダメージがなく、充分仕事が出来たこと

抗がん剤を、アルコールで薄めるらしく、点滴すると少しいい気分になり

梅酒ロックの味がしてくること

泣きあり笑いありという感じである

「きのさん、きのさん」と呼んでくれる　Hさまに親近感を持つ

また、ヘア担当としてこれからお力になれそうな気がした

修正カットは終わり、少しコンパクトにした




Hさま「きのさん、以前遊びに来た友達にも、ウイックつけてるのに
　　　　　何にも言われなかったんですよ
　　　　帰った後、逆にウイックだったんだと電話したぐらい
　　　　今回もいい感じです」

すっかり晴れ間が広がっていた。Hさまは、来た時と変わらず、笑顔で

お店をあとにした







簡単に署名できますのでぜひご協力をお願いします

髪は体の一部です

美容室の求人は３月ごろから始まり、もう夏前には半分以上の内定が決まる

当然人気サロンは人気が集中し、自分達のような個人店は、行ける限りの就職ガイダンスに

参加し、生徒さんに自分達のお店のアピールをします。

ただ毎年コツコツ参加し、自分達も、せっかく面接に来た生徒さんに、泣く泣く不合格

を出さなければいけないことがあったり、逆に合格を出して、生徒さんの迷いが出て

キャンセルになったり結構ドラマがあります

当然そうすると先生との信頼関係も生まれものです。

今では必ず生徒さんをご紹介して下さる先生がいたりして、半ば戦友みたいなものです

今年もやっと就職活動が終わったので、自分達の署名活動をお話しすると

２つ返事で、ぜひ協力したいと、嬉しいお言葉を頂けます

最近は先生に連絡を取り、お願いの手紙をこつこつと書いております




これから、美容師を目指す生徒さん達ですが、

美容師は髪をきれいにする、もっともっとの仕事だけど

患者さまで、脱毛し「普通でいたい」という、当たり前の願いをかなえる

仕事もあるんだ　ということをわかっていただければと思います。


また髪は女性にとって、体の一部だちいうことが分かれば、髪に対する意識

扱いも変わるのではと、経験して改めて感じる今日この頃です








簡単に署名できますのでぜひご協力をお願いします

頑張らなきゃ

同じヘアエピテーゼ協会　長野支部で頑張っている大根田さん

長野日報で「女性のがん治療にともなうの補正具の医療費控除の対象に」の

署名活動で取り上げられました



全国の仲間も頑張っています。励みになります



たくさんの病院を担当させてもらっているので、こつこつと休みに病院を回っております

住んでいる、江戸川区から車で都心に向かいます。

途中、「スカイツリー」が必ず目に入りあまりのでかさにびっくり




毎回の事ですが・・・・・・・２段目が・・・・ロケット？



今回、駒込、築地と病院を回って、パンフレットの補充と、

署名活動のお願いをしてきました。



駒込病院は、今年４回目の補充ですが、先日患者さまが、初めていらしてくれたので

さっそく補充に行ってきました

パンフレットも１６ページになって一新されました

まだまだ頑張らなきゃという感じです






簡単に署名できますのでぜひご協力をお願いします

ウイックの価値

先日いらしたN様　旦那さまと２人でご来店くれました

もう脱毛は始まっていて、３万円ぐらいのを買ったらしいが１度つけてやめてしまったそう

きの　　 「もう脱毛は始まっているんですね、ずっと帽子ですか？」

Nさま　　「ええそうなんです、どうしても気に入らなくてつけられないんです
　　　　　でもウイックって自分に合わないんじゃないかと思って、これ以上いいものが
　　　　　できるなら制作してほしいし、変わらないんだったらハッキリ言って下さい」

ズバッと直球だ・・・・・

確かに３万円のウイックは似合っていると言えない感じだ


エピテーゼ協会のウイックはもちろん自信を持ってお勧めできる

自分も絶対価値があるものを作るつもりでやっている


実際にカット前の状態のウイックをかぶっていただいた。

自分と、ご夫婦は顔を見合わせこれならいいかも、旦那さまも後押ししてくれた

自分も自信を持って「お任せ下さい。いいものが作れると思います」とお伝えした


Nさま　　「ぜひお願いします」

やっぱり一人一人思いがある

その思いに応えるのが再現美容師のつとめだ

チャレンジは続く　いい緊張感だ　

更にやればやるほど自分の中のハードルもどんどん上がる

そしてそれを乗り越えたいと思う

なんか職人ぽいが、洗練とはそういうなのだろう

ウイックはいい出来に仕上がった




Nさま　　 「やっぱり違いますね、思いきってよかった」

旦那さま　「いい、いい　いつもこんな感じにしてて、思ったとおりだった」

２人は笑顔でお店を後にした

２人分の思い　うけとめられたかな？

ほっとした






簡単に署名できますのでぜひご協力をお願いします

ウイックと帽子

ウイック製作今月もたくさんのオーダーをいただく。ありがたい限りです

自分の先輩が言っていた。

「１００個制作したら違うものが見えてくる」

その時、あまり感じなかったが、その言葉が今になり頭をよぎる

今だんだんその数字に近ずいてくるといろんなものが見えてきた。

毎日が新しい発見ばかりだ。

髪の毛がなくなる患者さまは当たり前だが、今までの生活に戻りたい気持ちが強い

ウイックに対してもみなさん思いを持ってお店にいらっしゃる。

やればやるほどいろんな方の思いを聞く

誰一人同じ人はいない

それを受け止めてウイックをカットして形にする。

やればやるほど、もっと成長できる気がしてくる。

なんか美容師になった時みたいになってきた。

もちろん患者さまのためと思ってやっているのが

いつの間にか自分が成長させてもらっている

どう見ても１年前とは違う自分がいる

感謝　



今日いらしてくれたO様は埼玉県から

先日ウイックを作り２回目のご来店

帽子をベレー帽（？）風にかぶり素敵な感じになっていた



明日はやはり先日ウイック製作をして沢山の感謝のお言葉をいただいたS様

が帽子のつけ毛のご相談にいらっしゃる

S様は実は帽子デザイナー

患者さまからのオーダーもいただくそうだ

何か帽子のことで新しいものが見えてくるかもしれない

ちょっと楽しみである

９月 始まりましたね

８月は、ウイック制作の依頼が多くびっくりしました。

通常の月の倍ぐらいあったのではという感じです。

今までコツコツ病院回りをしてきたのが、一気にいろんな方面から患者さまがいらしてくれました

まだまだ頑張らなきゃという感じです



先日いらしたK様は、帽子を深々とかぶっていらっしゃいました


きの　　「今日はありがとうございます、お電話で、脱毛が始まってると聞きました」

Kさま　 「そうなんです、体調は悪くないんですけど、かなり抜け始めてきて」


確かに、ウイックが必要かなというぐらい脱毛が始まっていた

Kさま　 「もう切っちゃってください、短く」


３mmバリカンでカットすることに・・

何回やっても、ロングヘアをバリカンで刈るのはいろんな面で緊張する

いつも思うのが、「もうウイックが必要なんだ、ちゃんとしたもの作らなきゃ」

という思い

Kさんは、今まで美容室にはまめに通い、朝は、アイロンを当て、髪のお手入れを

かかさなかった方らしい

子供が同い年の子供がいる・・自分は病気ではないので

病気に対してわかったふりはできないが、

でもわからないからこそ、いろんな話を聞いてみたい

今回も、１時間半ぐらいの制作時間中、お互いに話は途切れない

なぜか患者さまとの話は途切れることはない

患者さまも話したいことがあるし、自分も聴きたい

いつもいい関係になれるような気がする

そんなこんなでウイックは出来上がった

仕上げにいつものようにアイロンを入れ再現しました



Kさま　　「いい感じですね、ウイックもこんなになるんですね」

嬉しかった　また









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