神戸市立博物館 ¥1,200(ミュージアムカードで入場)
幕末・明治期の「手彩色写真」の展覧会。
まだカラー写真が実用化されていなかった時代、花も木も着物の柄も髪の筋も、モノクロ写真に1点1点丁寧に手作業で絵の具を塗って仕上げられら作品たち。
旅先の風景や人物を持ち帰る、今でいうところの「ポストカード」のような存在だったのですねぇ。
同じ写真に別々の職人が彩色したものがあったのも面白かったねぇ。
<HPより>
日本の開国後、幕末から明治時代にかけて、これまで交流のなかった諸外国の人々が、来日するようになりました。未知の日本文化を目にした彼らの需要に応え、フェリーチェ・ベアト、ライムント・フォン・シュティルフリート、臼井秀三郎うすいしゅうざぶろう、日下部金兵衛くさかべきんべえ、アドルフォ・ファルサーリ、玉村康三郎たまむらこうざぶろうらの写真館では、日本の名所や風俗を撮影した写真を販売しました。
それらの写真はしばしば、1点1点精緻に彩色され、カラー写真と見紛うような「手彩色写真てさいしきしゃしん」に仕上げられて、豪華な蒔絵表紙のアルバムに綴じ込まれました。被写体の選定、巧みな構図と美しい彩色は、現実の日本そのものではなく、東洋の神秘「JAPAN」のイメージを作り上げていきます。
本展では、幕末・明治期に撮影され、手彩色が施された写真と関連資料約150点を一堂に展観し、手彩色写真のもつ唯一無二の美を通して、時代を超えて人々を魅了する「JAPAN」の姿をご紹介します。
ついでにこっちも観てきました