Una voce poco fa・・・

日々のつぶやき、舞台の記録など。。

「ポンペイの壁画展」ブロガー向け内覧会 その2

2016年12月03日 | いろいろ
11月27日(日) ブロガー向け内覧会のレポートです。



レクチャールーム前で受け付けを済ませて。

まず、5時半からスライドを見ながら学芸員さんの解説を聞きました。

ポンペイの遺跡は火山灰が乾燥剤の役割を果たしたことで奇跡的に保存されていたこと、
ポンペイの壁画は時代ごとに4つの様式に分類されること、
1748年に始まった発掘の初期の頃に見つかったものは切り取られて額装されてナポリの考古学博物館に所蔵。一方、近年のものは布を張って漆喰ごと剥がし、新しい漆喰に張りなおす方法が取られていて額には入っていない、こちらはポンペイ監督局で所蔵。

設置作業の様子なども。
 

イタリア側のスタッフたちは、壁の強度が何百キロという重量に耐えられるかどうかをとても心配していたそうです。兵庫では仮設の壁は使わずすべて常設の壁に展示しているとのこと。
ちなみに、作品に帯同して輸送や設置の監督する人のことを「クーリエ」と呼ぶそうです。クーリエって運送業界的にはFedexとかDHLといった小口貨物の国際宅配便のことを言うけど、クーリエの元の意味は「王様の手紙を持って旅する飛脚」だから、ここから派生して別々のものを指すようになったのですね。

特別展入り口 - ここから鑑賞開始


展示は4つのパートで構成
Ⅰ 建築と風景
Ⅱ 日常の生活
Ⅲ 神話
Ⅳ 神々と信仰



ブロガーさんたち、取材中。
  

もちろん通常は撮影禁止。お触りもダメよ~。


当時使われた顔料や道具の展示も。
 

激写するブロガーたちと、「カルミアーノ農園別荘 トリクリニウム」 当時の室内を再現。
 
 
 

左は「犬のシュンクレトゥス」、右は「コブラとアオサギ」。リアルな描写に驚かされますね。
 

ギリシャ神話をモチーフにした作品たち。
 

「踊るマイナス」


展示の一番最後を飾る「フェニックスと2羽のクジャク」
レクチャールームに戻って質疑応答の締めくくりにもスライドで見せて下さいました。

「Phoenix ferix et tu」-フェニックスは幸せである、君もまたそうであるように-
この絵を見ると何だか幸せな気持ちに。
ぜひ実物で味わってくださいね。


「写真を撮ろう!」のコーナーもあります。衣装や小道具もあったり・・・
 

写真を撮って遊んでいるうちに、鑑賞後の質疑応答が始まっていました・・・・。


2008年 ナポリ王宮横から望むヴェスーヴィオ火山


たしかこの時、考古学博物館にも行ったんだよね・・・・と思って写真を探したけど、

窓から見えた風景と、


たこ焼き器みたいなの(?)しか撮っていなかったようで・・・
でも、なんとなく壁画も見たような気がしてきました・・・。
そういえばSDカードがもういっぱいで撮れなかったのよね😅

ポンペイの壁画展 兵庫県立美術館にて 12月25日まで
ポンペイとその近郊で発掘された壁画たち(本物です!)がやってきています。

<関連イベント>
12月3日(土)11:00 人形劇「プルチネッラ」 アトリエⅠにて(入場無料)
12月4日(日)14:00 いいむろなおきマイムカンパニー公演「ポンペイの夢」ミュージアムホールにて ¥1,000
12月17日(土)10:00 子供のイベント「フレスコ画を描いてみよう」  ←これ、楽しそう。(入れてもらえないけど)
コメント