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世界の片隅から、愛をささやいてみたり @goo

「こいつは陸軍で特殊効果を担当している」(in『アルゴ』)

2014年04月13日 | テレビ番組
4月9日のNHK『クローズアップ現代』では
日本の技術が世界の軍関係者や軍事産業に注目されている、
という話題を取り上げていました。


例えば、乱気流を正確に測定できる超音波センサーを開発したので
海外の空港関係者に売り込もうと航空ショーに出品したら、
各国の軍関係者が「空母に積みたい」と交渉に来たとか、
海底やダムの測量のために自動航行できる無人ボートを開発したら
「もっと大きなの造れませんか」と各国から言われたとか。


民間の技術が軍事や諜報活動に転用される、というのは、
『アルゴ』(原作の方)でも描かれていましたから、
いまさら、という感じではあるのですが
(あの本ではハリウッドの特殊メイク担当が変装用具一式を製作していた)、
ただ、そう言われたときの日本企業の皆さんが
「新たなマーケットが開拓できる!」と喜ぶのではなくて
「我々そのマーケットをまったく考えていないので」
と困ってらっしゃったのが、ちょっとうれしいなあ、と思いました。


センチメンタルと言わば言え、
私は戦後何十年もの平和主義は決して無駄ではないと思っていますし、
いまでも日本の技術者の皆さんが、便利さや快適さ、楽しさのために
新しい技術を追求している、ということを誇りに思いたいと思うのです。
昔、『電子立国日本の自叙伝』でも、アメリカ辺りが軍事産業で
次々と技術を革新していったのに対して、
日本は電卓をいかに小型化するか、でしのぎを削り、
その結果、技術革新が進んでいった、という話が一番好きでした。
その日本の技術が、これからも、破壊や殺戮に使われないといいなあ、
と願っているのですが。
 


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