月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

寝室をもう一つの仕事部屋スペースに模様替え

2020-06-26 23:15:20 | コロナ禍日記 2020

  5月14日(木曜日)

 

 今朝は7時に起きる。ムジカのヌワラエリアを飲みながら、20分ほど読書。

 ゴミを捨て、家の周囲をぐるっと歩く。再び、緑の色が変わった。太陽からの紫外線を満タンに浴びて光る緑が、しっかりとした固い青緑になっていた。その分、光も強い。

 



 

 

 朝ごはんには、昨日、宝塚のカフェ「subako 」さんで求めたフルーツタルト、焼き菓子を並べ、珈琲をいれる。Nが東京へ帰ってしまい、再び、大人だけの静かな生活をつづけている。ラクだけど、ハリがない。

「この前、イオンでみつけた猫を飼いたい。きょう夕方、見に行こう」と提案するも、



「ちゃんと掃除できない人は飼えません」とパパさんの反対。

「かわいい猫ちゃんの顔をみたら、きっとすると思うわ」

「いや、そりゃあ無理だね。体を洗ってやったり、いろんな家のものを壊されたり、かまってくれとニャーニャー鳴かれたり、仕事できない!と当たられて大変なのが目にみえている。それにうちは、ペット禁止のヴィラだから」

「周囲も飼っているし、飼う」

「ダメ」

「これからの老後を豊かにするためにも飼う。なんたって15年もともに生きてくれるのよ」

「ダメです」

 と埒があかない。これでは、子供と大人の論争だ。机にすわり、急ぎの原稿を仕上げるも、いまひとつのらず。1時間ほどで止め。

 お昼は、皿うどんだけにした。豚肉と春キャベツ、ネギ、干しエビ、ヤリイカをいれる。

 午後3時。水素ガスを吸いながら、うたた寝を40分。起きて、ハーゲンダッツのイチゴのトリュフをお腹にいれてから、部屋の模様替えをした。

 パパさんのZOOMと拡声器のような電話の声から逃れるために、寝室を片づけて。

鏡台のサイドに、赤のスタンドライトを起き、散らばった鞄やショール、アクセサリーボックスなどを整理しパソコンを広げられるスペースをつくる。

 

 寝室は、神戸フランジュールのホワイトのリネンで統一された空間なので、白スペースが広く、家具らしいものといえばシモンズベッドと、このアンティーク風の鏡台くらい。カーテンは川島織物さんの薄いベージュピンク。いたってシンプルだから、赤のスタンドライトがイギリス照明みたいに映えるのだ。よっぽど、仕事部屋よりも私的スペースという気がしてきた。ホテルライクな執筆に憧れて、仕事をしてみた。ソトは、鳥の声と葉ずれの音だけ。表を歩いている、人の気配もいい感じに伝わってくる。

 

 夜ごはんは、子羊肉のガーリックソティ、にんじんといんげん豆、蒸しブロッコリーをつけあわせに。コーンクリームスープと、人参の酢漬け、サラダ。赤ワインを2杯飲む。

 

 10時半。「世界はほしいものであふれている」をみてお風呂でこのブログを書く。あがって、洗面所の鏡をみながら、裸のままで、思いっきり筋トレ。ヨガの太陽礼拝のあとでスクワット。ねじりのポーズ。じっと自分を見ながら見られながら行う。

 聞くところ、人が一番、癒やされるのは自分の姿かたちだそうだ。だからというべきなのか、女の子がいつでも、パンダ、ペンギンだ、猫だ!と飛びつくのもどこかしら自分に似たキャラクターを求めているのだとか。そういえば、パンダ好きのライター友達Yは、細く黒目の部分が多い好奇心の塊みたいな目がたれてどこかパンダ似だ。

 Nは、人前に出て働くインターナショナルな仕事に就いているが、一日に何十回も鏡をみるナルシストだと自分でいっている。

 私もこうして寝室で、パソコンを叩いていると、旅先のホテルのデスクにいるみたい。鏡を前に、自分を映して原稿を書くことになる。内容の出来、不出来は、どうだろう……。わからぬ。

 富良野から買ってきたラベンダーのアロマを焚いて12時に就寝。

 

 



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