goo blog サービス終了のお知らせ 

観自在

身辺雑感を気ままに書き込んでいます。日記ではなく、随筆風にと心がけています。気になったら是非メールください!

行ってみたいよ!銀山温泉

2009-10-21 21:12:58 | 旅行
 日本では、欧米の方に対して、よく「青い目の」という冠詞が付けられます。単一民族に近い私たちは、島国根性によって、青い目でなくても「青い目の」と呼んで、差別と好奇の目を向けてしまうのでしょう。
藤ジニーさんは山形県銀山温泉で「青い目の女将」として有名な方で、アメリカ出身のようです。彼女が地元の中学生の体験学習を引き受けた際、部屋に飾る花を活けてもらおうとすると、中学生は習ったことがないというので、ジニーさんが教えたという話を読みました。ジニーさんは、アメリカは移民の国だから人種も文化もいろいろで、学校で伝統文化を教えることはできないが、日本ではもっと伝統的な文化や芸術を教えたらよいと話していました。考えてみると、書道は小学校で少し習いますが、珠算は学校で習わなくなりました。剣道や柔道は女子はやらない。ましてや、華道、茶道、香道、琴などになると、ごく特殊な部活動です。
 国際化社会というと、英語を習って外国人と交流しなければならないと考えがちです。すると、小学生から英語を習わなければならいという発想になります。しかし、本当にそうでしょうか。英語を話せるようになって外国に行き、外国人から日本のことを尋ねられたとき、私たちはきちんと答えることができるでしょうか。相互理解のためには、互いの考え方や感じ方の違いを理解しなければならないと言われますが、私たちは、日本や日本人について、どれだけ正確に知っているでしょうか。私には自信がない。外国の方から、神道や浮世絵のことを尋ねられても、「よくわからない」と答えることしかできないと思います。これでは、文化の異なる人々との相互理解など不可能です。
「己を知り、他を知れば百戦危うからず」という言葉を聞いたことがあります。相手の国を知ることはもちろん重要ですが、それとともに、自国のことを知らなければならない。外国の方に自国の伝統文化を習っているようでは、国際化はおぼつきません。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。