日々のスケッチ

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何たる言い草

2007-09-22 13:42:42 | あれこれ放談
「僕をなめないでいただきたい」

山口県光市の母子殺害事件の差し戻し審で
加害者の元少年は検察官の質問に答えてこう述べたと言う。

自分をなめるなとは一体どういう意味だろう。
二人の人間を殺めた自分の罪を裁く法廷で
被害者遺族の意見陳述の後に行われた質問に対する発言として
ふとどき至極ではないか。

この差し戻し審での被告の態度は明らかにこれまでと違っていた。
謝罪の言葉を口にし、涙を流し、生きたいと哀願した。
裁判官の心象を良くする為にはどう振舞えば良いのか
弁護士が彼に指南したのだろう。

しかし、残念ながら全て弁護団の思惑通りとはいかなかったようだ。
思わぬところでボロが出た。
このような暴言を吐く加害者が他にどんな綺麗事を並べようとも
そこに心からの悔悟や贖罪の気持ちなど汲み取れようはずが無い。

さらに、この裁判の弁護士の一人は記者会見で涙を流した。
みんなに憎まれた加害者の辛い気持ちがよく分かったと
話しているうちに感極まったのだ。
しかし失礼ながらその涙には何の説得力も無い。
ただただ不愉快なだけだ。

この裁判の弁護士達はみんなおかしい。

傍聴席に被害者の遺影を持ち込もうとした遺族に対し
加害者の人権を理由に布で覆うことを要求した者。
無期懲役の判決が出た時、遺族の前であることも憚らず
ガッツポーズをした大馬鹿者もいた。
そして、今回の奇想天外な大弁護団。

最終弁論では一体何を仕出かすつもりなのか。
考えるだに恐ろしい。


[追記]

この発言や弁護士が会見で泣き出した経緯については
こちらに詳しく書かれている。

ちなみに、件の弁護士の個人ブログによれば
弁護団の一人はこの発言を元少年の成長の証と評価したらしい。

・・・絶句だ。