ジャワ島バトゥ・ブミアジの町の裏手にあるネギ畑に
ハキダメギクがいっぱい生えていた。
この花、日本にもある。
私が認定した日本の野草3悪名の1つに入っている。
その名の通り、野菜くずなんかを捨てる場所など、土がものすごく肥えたところに生える「雑草」。
この花はとても小さいけれど、ルーペを使ってよく見るとめちゃくちゃかわいい花で、
黄色い中心部の周りに5枚の白い花びらがあるが、その花びらの先がさらに3つに分かれているのがよく分かる。
とはいってもキク科の花はみんな基本的にこういう構造になっていて、
花びらの先が3裂か5裂しているが、
日本在来のキクはほぼみんな5裂している。そしてインドネシアなど熱帯で見かけるものは3裂しているものが多い。
日本にあるハキダメギクは外来種である。
さて、このネギ畑にあまりに見事にハキダメギクが生えているものだから、もしやと思って、近くにいたおじさんに「これって食べるの?」と聞くと、
そうだ、野菜だ、と。
……。
あまりおいしそうに見えないけど。今度試してみなきゃ。
インドネシアの料理の中にこの植物を発見したことは、いまだにないけれど。
写真/ネギとハキダメギク・バトゥで(2012年)
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