昨日の中日新聞の一面、トヨタホームがインドネシアに進出、の記事に
かなりショック……。
考えてみればこんなことは予想できないことではない。
車だってベントーだってコンビニだってホンダだってインドネシアに取り入れられて
みんなに喜ばれている。
日本人は着物を捨てTシャツを着ているし
(昨日のノーベル賞山中教授の奥様の着物姿はすばらしかった!『美しいキモノ」の表紙にしたい)
インドネシア人にトヨタホームに住むななどと言えるわけない。
それに日本が外貨を稼ぐという面を見ればいいことだろう。
けど、どうしてこうなっちゃうのかなぁ……、とため息つかずにはいられない。
これは、トヨタホームという一企業や製品が悪いといっているわけでは決してない。
トヨタホームに象徴される建築の流れのことである。
日本の新しい住宅建築は今それ系がとても多い。
パネル工法のものでないにしても、吸湿性のない壁紙やアルミサッシ、てらてら光る外壁。
庶民の買える家はそんなものである。特に、農村地帯では、若夫婦のために新しく建てる家はそのタイプのものが多く、それが昔からの家と並んで立っているのでとてもよく目立つ。
皮肉なことに、昨晩のNHKクローズアップ現代の話題は、東日本大震災のがれきがアメリカ沖を直撃しその後太平洋を回遊するだろうという、大問題についてであった。
昔だったらがれきの大部分は木材だっただろう。
このことでアメリカやカナダや太平洋の島々の人や、地球上の生き物たちは大きな被害をこうむるわけだが、じゃあ日本の責任なのかということになると、地震が起こったのは日本の責任とかそういう問題ではないが、しかし、ゴミの質がそのようなものであるということには、やはり何がしか責任を感じなければならないだろう。
これはこれから世界中で考えなければならないことである。
この反省はこれから生かしていかなくていいのだろうか。
処分するときに、自分の手ではどうにもならないものを買うということに、
もっと敏感にならないといけない。
都市はゴミ収集車におまかせしないといけない環境だが
山村地域では、土に埋めたり燃やしたりする場所がある。そこで自分で処理できる範囲内のものを極力使うように、もっとみんなが考え直していく時期だろう。
私はインドネシアの家や建物にとても興味があって
それを見るのが旅の大きな楽しみになっている。写真もたくさん撮っている。
農村風景に調和する家々はきれいだ。
もちろん都市にある装飾のある家も素敵だ。
10年か20年後ぐらいに、インドネシアのあちこちにトヨタホームが見られるようになるのだろうか。
まあ、考えてみれば、トヨタホームが進出するというだけであって、どういう家を建てるのかは新聞には書いてなかったので、それだけの情報でやきもきするのもバカだったかもしれない。
このブログにも「住まい・建物」のカテゴリーを作ってスタンバイしていたので
これから少しずつ写真を載せていきたい。
写真/スラウェシ島タナ・トラジャ トンコナンという様式の家の窓で昼寝中の猫(2008年)
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