舟久保香織@渋谷

渋谷のライブカフェ、舟久保さん以外は初めて観た。

anoa
ピアノ弾き語りで、ピアノ(キーボード)も歌声も軽快だ。わずかに気だるさも入るかな。特に余談とかがなく、最後におもちゃのピアノで歌いながら挨拶した。1曲1曲というより、ライブ全体の流れを聴く感じだった。

木村華子
まず座ってギター弾き語り。カントリー風な陽気さで、トークも弾む。歌に入る前に、歌のテーマを一言で述べる。後半はピアノの弾き語りに移った。やや気だるさを含むが、anoaがお嬢様的であったのに対し、木村華子はやや中性的であった。終わりはやはり歌いながらの挨拶だった。

舟久保香織
パーカッションと、それにピアノがそのまま置いてある。キーボードのサポート?ではなかった。立ってギターを弾く舟久保さんと、パーカッションの演奏で始まった。
「ことづての月」が全く違ったアレンジになっていた。前は激しくも悲しげなメロディを、敢えて微笑を込めて歌うという感じであったが、今回は、メロディそのものをしっとりと、かつサラッと受け流す印象であった。
舟久保さん、泳ぐマグロ話に興奮気味。気付いた舟久保さんは自制しようとしてたが、観てる側としては面白いので、これはアリだろう。ちなみに舟久保さんはチューニングしながらのお喋り、普通にできるんですね。
それにしても、身体の芯に迫る歌声である。初めて聴いた「奇跡だった日」というのは、今までの舟久保さんにはなかった、ポップな曲だ。が、妙にしっくり行って、舟久保さんらしくもある。新しい一面だろう。
ラストは、はにかみつつピアノに座る。ほぼ初めて、というピアノ弾き語り。自分が何か始めないと生まれ変わらないという決意の表れのようだった。座った時、明らかに緊張して狼狽してた舟久保さんだが、いざ歌えばパワフルさは少しも遜色なかった。力強い歌声に、実に繊細な心を宿してるよ。
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Masae@新宿

新宿のロック系ライブハウス。Masaeさん以外は初めて観る。

Masae
素晴らしい勢いである。体勢も何か、徒競走のスタートみたいだしね。間断なく攻め上がってくる。なまじ観客に拍手のいとまさえ与えない、それもこれだけの勢いなら有りだろう。バラードも含めて、思い切りの良さが素晴らしい。とにかく新進では最も注目したいアーティスト。
一転、お喋りになると、いっぱいいっぱいのはにかみ笑顔。味噌ピー大使になりますって笑。

塩月辰朗
ギター弾き語り。ちょい高めで、正統派なロックの色もある。若いにしては玄人…ベテランのロック歌手みたいな歌い方するね。声が枯れ気味なのは、たまたまなのか、いつもなのか。

mint
女性のアコースティックギター&ボーカルのバンド。なかなか潤いのある歌声、バンドだが清楚な印象すら持たせる。拍手のしどころが難しい…悪くないんだが、何か性急なステージ。観客との間合いを狭めようと急ぎすぎではないか。良くも悪くも、癖がないか。

CHiCO
賑やかな音。女性のボーカル、コーラス、それからギター×2、キーボード、ベース、ドラム。重厚でソウルフル(って何や)で、洒落た雰囲気。一転、後半はボーカルとギター2名になり、アコースティックも披露。
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石野田奈津代、戸田和雅子、平絵里香@赤坂

赤坂の洒落たアコースティックライブハウス。初めて行き、アーティストさんも初めて観た。いずれも一度は観てみたかったアーティストさん。まあ第一印象である。

平絵里香
直立して背筋をピンと張って、背伸びしながらギターの弾き語り。
声に張りがあるのと、わずかに奔放さが見られる。比較的テンポが速い印象。ボーイッシュと言って良いかも知れんが、パワフルなのとは何か違う。
トークの間の取り方が…どうも眠気を誘う。何か言おうとして、止めるみたいな。本人もその消化不良な空気は気にしているようで、アカンアカンと首を横に振っていた。

戸田和雅子
座ってギターの弾き語り。女性ならではの癒しの入った歌声で、聴く者に安心感を与える。程よくリラックスできる内容だった。

石野田奈津代
立ってギターの弾き語り。小気味良い歌声、やや低めで通りが良く、すんなりと飛び込んでくる。感情が豊かそうで、特に明るい部分が、歌声から溢れ出るようだ。
陽気な人柄のようで、さっぱりとしていて、落ち着きのない言動、そういう面白味でも人を惹きつける魅力がある。キーボードでも1曲演った。
  
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NIRGILIS@渋谷

ステージの配置が、観客から向かって左手前にドラムだった。ドラムが女性(稲寺佑紀)だということもあり、引き立てる為に前の方にいるのかと思った。それもあるだろうし、あと太鼓が一つボーカル(岩田アッチュ)側を向いていて、彼女がそれを叩くところもあったので、ボーカルの横にドラムがあったのかもしれない。
ベース(栗原稔)が後ろにいて、ギター(伊藤孝氣)は右手にいた。

ボーカルの岩田アッチュというコは、もともとキーボードとしてバンドに加入したそうで、向かって、右手に鍵盤の少ないそれが置いてあった。何曲か、キーボードを触りながら歌っていた。
コードで繋がった打ち込みの操作卓を持ちながら歌ったりもして、コードが足に絡まってヨロッしていた。見た目、結構子供っぽい。ルックスというか、衣装とか髪飾りからしてそうなのだけど。歌いながらかなり弾んだり回ったりするので、よっぽど疲れるらしく、音楽が一段落すると、彼女のフウフウ言う息遣いが、マイクを通して流れていた。

東京ドームでマドンナがライブだそうで、それを前フリに「日本のマドンナはあたしです!」といきなり宣言しだした。そう、いきなり。「秋風に吹かれて切なくないですかー」から強引に切ないよね、好き人に会いたいとか言い出す。ついには好きですー、好きなんだもーんと叫ぶ。だいたいそんな調子だった。
アッチュの唐突的な喋りや叫びに、観客は好意的な失笑。観客は学生から若い感じの人が多かったな。女性は半分くらいいたな。ロックのライブにしては、全体的におとなしめで、メンバーの名前を呼ぶとか声を掛けるとかする人、いなかった。
中盤でギター、ベースの人も曲説明や告知などなど、点々と喋る。長くはない。アンコールの時にドラムの人もちょっと喋った。

バンドの演奏に、打ち込みがかなり効果的に使われていた。アップテンポが中心で、一呼吸してたまにバラードがあるという内容だった。バラードは少ない。序盤、アップテンポの羅列がやや単調な気がしたが、後半にはその感触は霧散していた。だんだんと良い味になっていった。
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Rie fu@渋谷

ステージに、Rie fuが描いた抽象的な絵画が飾ってあった。これは彼女が言うに、ステージから見た観客の似顔絵だとのこと。
バンドメンバーが待機してる中、Rie fuはトコトコッと入ってきて、アコースティックギターを抱えて歌い出す。ちょっと懐かしい原宿みたいな赤と黒の衣装に、赤い大きな花の髪飾り。緩やかでなだらかな序盤の流れ。一部観客の手拍子が…半端過ぎた。あの流れは手拍子するところじゃなかったろう。

それにしても何という歌声の滑らかさ。手のひらと甲をひっくり返す動作のように、自在な歌声であることよ。自分は北欧的な寂寥を含んだ響きだと感じるのですが、どうでしょうか。
ギターを置くと、今度はタンバリンを手にして、ちょっと跳ねる。Rie fuは動作が非常に愛らしい。その愛らしさは半端じゃない。
ピアノ(キーボード)を演奏したりもする。序盤の静けさと対比するような、演奏の勢いが魅力的。だんだんポップな楽曲になっていく。再びギターを弾く。前と後ろのピアノ、行ったり来たり。ピアノの弾き語りもあった。

会場内は、いつしか静かーになっていた。心地よい静けさである。どうせなら座って聴ければ良かったのにね。
観客は男女半々か、若い女性が多かった気はする。
動作だけでなく、言葉の方も結構愛らしく、新曲の後には、(その場で)感想聞かせてくださいとか、どっちの曲が好きですかとか、結構観客を困らせる?ことを言い出す。
現在、海外留学中で、来年には帰国するので、もっと身近なところで活動したいとのこと。

ライブが終わると、ギターのピックを次々と投げる。そしてトコトコ小走りに引っ込んで行く。その動作が半端じゃなく可愛い。アンコールの後も同じ動きを見せる。ナイス。
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小柳ゆき@お台場

小柳ゆきというと、ムスッとしかめっ面で、もっとコーヒー色してるイメージだったんですか。今回観たのは、ほとんど別人でした。白くてにこやかで、腰にまで届く長い茶髪の、女の子でした。というか完全に若返ってました。
トークが存外に子供っぽいというか、口数多くしかもグダっとフニャっとしていた。いや思いのほか年齢相応のギャルだった。

観客の全体的な印象。総じておとなしめじゃないですか。ただ一部にハイテンションな人をチラホラ見かけるという感じ。ハイテンションというのは、ジャンプしまくったり絶叫してたりのね。多くは控えめな手拍子でしたよ。観客スペースの2/3くらいは座席になってた。まずだいたい立ってたが、後半の一部、小柳ゆきが「バラードが続くから座った方が良いよ、座って」と言ったので、みんな座った。ナイス小柳ゆき。

年齢的には青壮年が多く、男女の割合は半々だったか。余談だがステージの袖にいたスタッフの人は凄いテンションでノリまくってたな。誰よりも激しかったよ。
ステージにセットは皆無で、ベース、キーボード、ドラム、ギターが横並びしてるだけだった。
最初に1曲歌って挨拶して、暫くノンストップ。中間からどんどん喋りが多くなる。久々なので何を喋ったら良いか分からないと言ってたが。で、デビュー当時は反抗期だったらしい。テレビに映るのに何で笑わなきゃいけないの?と思ってたが、今は学習して笑うことを覚えたそうで。やっぱその辺り、本人も意識してたのね。
今回なんか、声裏返してハシャギ気味だったもの。写経が楽しいウフフウフフって興奮してたもんな。

小柳ゆきの歌は、CDで聴くよりもずっと魅力的だった。この迫力は生でないと伝わらない…と強く思えた一人ですね。強さなり迫力だけでなく、ああ、こんなあどけない歌い方もするんだと思った。

格好はラフな方で、最初はジーンズだった。後半赤い網タイツとか履いてた。アンコールではまたジーンズで、上はオフィシャル装備だった。中間の1曲だけアコースティックっぽく着席して歌っていたが、あとは立って、かなり長髪を振り乱しまくって歌ってた。
お喋りだけでなく、観客への呼び掛けとか掛け合いも、かなり苦手意識を持ってるみたい。本人そう言ってたし、実際かなりぎこちなく、かみまくりだった。それはそれで面白いのでOK。
とにかく、小柳ゆきがピョンピョン跳ねて、観客の声援に手を振って応えまくる訳で、予想外ではあった。
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ナツラル、大津貴子@高田馬場

移転して、内装はほとんど変わらないまま広くなった四谷天窓というアコースティック向けライブハウス。
このブログで良く取り上げるところの、ナツラルと大津貴子の直接対決が実現。他のアーティストさんは初めて観た。

伊達恵子(Ke-ko)
ピアノ、ベース、パーカッション、バイオリンのサポート。低くてハスキーでとても張りのある低音で、シャンソンかなーと思った。

ナツラル(Natsural)
キーボード演奏、前半はベースのサポートも。
しっとりした、とても美しい歌声。ほんわかしていて気品がある。ナツさんは、弾き語りをするようになって以来、回を追うごとに危うさ、たどたどしさは抜けて来ているのが分かる。その分だけ思い切りの良さが出て来た。切実さというか、赤裸々な本音っぽさを前面で感じるようになった。
お喋りの方は、相変わらず緊張していそうで、グダグダモード。まあ、ほんわかしてて本音っぽくて、これはこれで良い。

むさしのこまち
ボーカルとピアノの女性ユニット。高めに響いて耳に残る歌声。鐘の音のように。ピアノのコーラスも相まって、ムード感の漂う内容だった。

大津貴子
序盤はキーボード演奏、後半は立ってボーカル。ギターのサポート、終盤は更にキーボードも加わる。
全力で歌うってのが伝わって来る。限界ギリギリで、これを超えると乱暴と受け止められかねない。そういう歌声の出方をする。
立って歌う時は、軽快にリズムを取る。アップテンポの曲…キーボード以上に、ギターの小気味良くも深い音色が似合う。貴子さん自身、サポートを得ることによって安心感があるのか、より奔放で楽しそうである。バラードではいつになく凛々しくもある。
ただ段取りとか進行は、やっぱり苦手みたいね。ステージ移動は文字通り足元が危なかった。何というか、慌てないで落ち着いて。
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Bearsluck@秋葉原

秋葉原にもライブハウスはたくさんあるようだけど、入ったのは初めて。今回のライブハウスは受付も客席スペースも広めに取られていて、観やすくて良かったです。ドリンクやフード類も、お求めやすい価格に設定されてたし。おでん缶も取り揃えてあった。
Bearsluck以外は、初めて観た。一見での印象なので、結論を出すには尚早かもしれないが、ライブハウスで観る多くのアーティストと観客は初対面であり、ほとんど一見で決まってしまう訳で。まあとにかく一見での評価も大事じゃないの、という言い訳である。

MARBLE
女性ボーカルのロックバンド。最初、ボーカルがメイドカチューシャを着けて「お帰りなさいませ、ご主人様」と一声を発したので、秋葉原系のバンドかと思ったが、実際はそうではないらしい。
ボーカルは、ショートカットで面白いことをしでかすタイプと見受けた。ちょいと蓮っ葉な歌声と歌い方をする。激しすぎるでもなく、おとなしすぎもせず、程よいペースであり、これであと個人的に惹かれるメロディがあれば、かなりはまってたかもしれない。

Bearsluck
バンドメンバーがシーンとしてる中、後からボーカルのJULIさんがスーッと歩いて来た。この間が何とも不思議ではあった。曲が始まると一転して、跳ねつつ、歌声を振り絞る。以前より全体の動きが激しく、アクションだけでなくむしろ音そのものが激しく、ロック色はより濃くなった。JULIさんの甘いのと同時にワイルドでハスキーな歌声が、ライブハウス全体に心地良く響く。
やや久々に観て、何だろ、Bearsluckは視覚的な面白さを増したと、そんな気がする。ギター、ベース、ドラム、それぞれの見せ場もあるしね。
トークになって、ちょっとホンワカと甘ったるーくなったのには、ホッとしもしたりして。

AQUASOUL
男性のバンド。いずれの曲も、歌い出しが不安定な気がしたんだけど。歌声そのものは良いのだけれど。ある種の悪どさというのかな、そういうのがなくて、何か殻を突き破れてないように思えた。

浪漫ちぃすとリッパーバンド
女性ボーカルのバンドだが、ライブハウスでは初めて観るタイプだった。ロックというよりはソウルかね。そのパワフルさは搾り出すものではなく、もう土台として持っている、いわば完成形。
観客から拍手がなかったのである。恐いくらい迫力に圧倒された空気はあった。それ以上に、観客が予期していたジャンルとのギャップも大きかったと思う。

まほろば
女性のキーボード&ボーカルのバンド。大人っぽい歌声だな。まほろばって名に相応しくて、どことなく春めいた声だったな。ただメロディに、観客を繋ぎ止めるインパクトが不足してるように思えた。意外性とか求めてはいかんのかな。
歌声の持つ雰囲気を生かして、もっと独特な世界観を前面に出したらどうだろうと思った。

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プロレスリング・ノア@武道館

小橋いないし、目玉になる外敵がいる訳でもないせいか、結構空いてましたよ。上の方は寝転びながら観てる人もいたし。でも内容的には、期待以上でしたよ。
試合の経過や結果は専門的なとこに譲り、観てて思ったことをつらつらと書いておく。

ムシキング・テリー × 青木篤志
子供たちからひっきりなしに、テリーがんばれーの声援。他は静か。何というか、絶対テリー勝つだろ? 青木という選手も頑張っていたが、力の差は歴然としていた。青木の頑張りも、テリーが見せ場を作った感は否めず。

齋藤彰俊/井上雅央/川畑輝鎮 × スコーピオ/ジョー・レジェンド/エース・スティール
齋藤とスコーピオは力あるし笑いもとれる。今となっては齋藤の存在も新日は羨ましいくらいじゃないですか。
井上雅央が、マサオーマサオーの声援を大いに受けて良い味を出してた。楽しさを真骨頂にしていた超ベテランは引退したが、ポストは確実にいた。

本田多聞/菊地毅 × 佐野巧真/SUWA
もう一人のポストは菊地か。雅央×菊地が、いずれ第一試合の名物カードになって行くんだろうな。単に強さだけでなく、ベテランの適材適所を考えているところが、今のノアと他の大きな団体の差になったな。菊地、素晴らしいいじられっぷり、やられっぷり。

志賀賢太郎/金丸義信 × モハメドヨネ/太田一平
太田という選手のやられ方が一方的で、ちょっと悲壮だったね。他の3人が笑い取れた分だけ余計に。ヨネがもうちょっと何とかしてやれんかったか。

田上明/潮崎豪 × KENTA/柴田勝頼
外敵、柴田に田上が立ちはだかるって構成なんだけど、どこか緊迫感に欠けたのは確か。どう考えても潮崎がやられちゃうだろって予測がついちゃうからね。
田上の動きに馬場、柴田の動きに猪木の面影を感じるよ。KENTAと柴田は剃刀のように鋭く、田上は鉄槌のように重い攻撃、そういう対比は面白かったですがね。KENTAと柴田の大物食いは先の楽しみにとっておくってとこですか。

三沢光晴/小川良成 × バイソン・スミス/キース・ウォーカー
それぞれ個性があって、外国人勢のパワー、三沢&小川の連携など、面白かったんだけど、外国人スタミナ切れ。あっさり終わってしまった感は否めない。

力皇猛/森嶋猛 × 高山善廣/杉浦貴
今回一際目を引いた、杉浦の頑張り。レスラーとしては小柄な杉浦が、巨漢相手に大健闘。森嶋や力皇を投げる。
力皇、なぜに人気がない。何か花が足りんのか。相手を引き立てる花、自分が目立つための花。そういう花は、森嶋のほうが遥かにあった。巨体と体重を生かした攻撃、敢えて杉浦に投げられ、観客を興奮させるツボを掴んでる。力皇はもとより、高山よりも、森嶋が良かった。力皇は悪役に徹したらどうなるだろ。

秋山準 × 丸藤正道
今回はヘビーとジュニアの絡みがテーマになってたんかね。そのメインがこれ。チャンピオンの秋山に、軽い丸藤がどう挑むか。
試合内容は秋山が圧倒。体格とパワーの差が歴然としすぎて、ただ秋山が力を見せつければ見せつけるほどに、波乱も予感しちゃうんだけど。メインでこのまま決着ついたら…つまらない大会の烙印押されるしさ。
秋山が丸藤を客席に放り込んだのはちょっと驚いたよ。中盤、丸藤が反撃に出る。クルンと飛んだりしてね。でも物足りなさは拭いきれない。鋭い攻撃なんだけどね、とうてい秋山のタフさを突き破るには至らない。
うーん、丸藤が秋山をKOしたり、関節を完全に決められるとは思えない。つまり勝てる要因がない…アレ以外は。
20分を過ぎると、もはや秋山は貫禄を見せ付けるばかり。力で丸藤を捻じ伏せようとする。丸藤はギリギリで返す。あっと一瞬だったね。あの瞬間以外に、丸藤の勝機はなかったね。単に強さだけを競う訳ではないのが、プロレスと他の格闘技の違うところ。そして、それが勝敗のあやになる。
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佐藤ひろこ、シミズリエ@渋谷

渋谷のカフェレストランでの、アコースティックライブだった。

シミズリエ
キーボード弾き語り。前にも触れたが、このアーティストさんは雰囲気が変わってきた。丸くなったか大人になったか、それとはちょっと違うが、何かが変わってきている。その奏でるメロディや歌声に見合った柔らさというんか。代表曲である"Stay with me"とかね、しみりえさん自身が歌って違和感なく聴けるようになった。爆発力というんではないが、躍動感に近いものも板に付いてきた。歌声、指先、表情などなど。

後藤冬樹
ギター弾き語り。カッコイイと言うと軽々しく響いてしまいそうだが、まあ一言で表してしまえば、そうなる。渋谷や新宿のライブハウスやストリートで見聞した弾き語りの男性アーティストでは、最も気に入ったかもしれない。歌声は低いんじゃないけど、深いよね。強弱の妙もあり、特に強においては、女性アーティストには届かない魅力があり、しっとり歌っても決して暗く沈んだ空気にならないよな。

佐藤ひろこ
このアーティストさんが他とまず違うのは、準備中も口数が多いこと。セッティングしながら、視線の合った観客と挨拶を交わしたりしちゃうのだ。ギター&ボーカルに、今回はバイオリンとパーカッションのサポート。
身体全体で、音楽の楽しさを具現してるという勢いを持つが、歌自体はどこか翳を落としていることが多い。それとあっさりしているようで実はしていない、声質の不思議。
笑いはとれるんだが、カフェとかアコースティックの雰囲気、笑って良いのかって静かな雰囲気がね、佐藤さんを戸惑わせるというか、佐藤さんが戸惑わせるというか、微妙ではある。今ならロック系のライブハウスでやってみると面白いかもしれない。
アンコールではアドリブでか、いつもキーボードでサポートしてるあの人(低反発パンダのピアノのあの人)が、フルートで協力。佐藤さんはメンバーや出演者に感謝の言葉を言いながら、ポロポロ。佐藤さんはライブでだんだん本当の佐藤さんになってきているのかもしれない。それはしみりえさんにも言えることなのかも。
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土屋アンナ@渋谷

観客詰め込みすぎだろってくらい密集してた。息苦しい…空気が薄い…暑い。
黒地に赤いバラの描かれた布幕が下がってて、演奏開始と同時に床下に落ちた。更に前にすし詰めになったが、観客の空気は若い若い、声援だの、手を振るとかジャンプとかさあ。女性が半数か、やや多めか、男女の歓声も五分五分に聞こえた。

土屋アンナはボーイッシュだね。アクションも良かったみたい。それ以上に、後ろのバンドの人たちが半端じゃないテンションになってた。特にベースの人が暴れてた。バンドはあと、ギターとドラム。
土屋アンナの衣装は黒系で、背中とか破れてたよ。誰か教えてあげなよー。下はジーンズ。髪は赤と金が混じってた。アイシャドーとか、かなり黒基調なメイク。
歌っている時はともかく、東京サイコーサイコー言ったり、笑ったりする土屋アンナの声は、ちょっと懐かしいドラえもんを思い出したよ。観客の呼び掛けとか質問には、結構反応する。自分のことをアンさんと呼んでいた。

中盤はアコースティックで、バイオリン入りだった。この時と序盤の1曲以外は、ノリの良さげなのが続いていた。あと、だいたいタイトルコールはする。終盤の「rose」というのが、俄然盛り上がっていた。全体的に引き締まっていて、中だるみのない内容だった。
次でラストでーす、と言うとイエーイと返す観客はみんなポジティブ。

アンコール待ちは、ひたすら手拍子だった。思い思いに、アンナーアンナー呼ぶコが多かった。アンコールで出て来たバンドの人たちはペットボトルの水を観客に撒き散らす。
土屋アンナはジャンガジャンガジャン言いながら出て来たので何かと思ったが、これは'We Will Rock You'のイントロのつもりだったらしい。
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