自分史 物怖じしない国際人を育てるヒント集

近現代史に触れつつ自分の生涯を追体験的に語ることによって環境、体験、教育がいかに一個人の自己形成に影響したか跡付ける。

「マドンナの宝石」 ヴォルフ・フェラーリ/1959年春 桜散る

2014-07-15 | 体験>知識

かくて京大受験とあいなった。受験票番号666!
「マドンナの宝石」は同名オペラ第二幕への間奏曲である。
始めて会った受験生が受験宿でそのレコードをかけてくれた。
これほど官能的な曲を聴いた体験がなかったこともあって恍惚状態に陥ってしまった。
さらに悪いことに無知から、参考書を出して寝床でおさらいを始めた。
ますます眼が冴えて、眠らなければと焦ればあせるほど寝付かれなかった。
一睡もできずに試験に臨んだ。
頭がヒートアップしてミスを重ねた。
とくに代数がひどかったと思う。
最終の三日目、半病人のようなって体がふらついた。
一期一会の名前も知らぬ同宿の彼は、わたしが居た同じ法経第一教室で倒れて担架で病院に運ばれた。
3年間の最大限努力の結果がこれだった。
受験失敗が人生第二幕への間奏曲となった。

http://www.youtube.com/watch?v=0WrsqSnlWgA



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