とりあえず、最初の週刊感想である第48話の一部分を削除してみましたが・・・。
あんま変わってないね(爆)。
極力セリフは抜き、細かいツッコミを減らそうとしてるのですが…。
『ソーマ』は一件些細な事に思える事柄が、後々大きな伏線になるという事が多々ある作品なので、さり気ないことも大事なことに思えてしまうんですよね~。
しかも、当時は今とは違う形式で書いていたため、今の形式に変えるのがかなり大変な作業で・・・。
う~ん、前途多難★
煮詰まるのも良くないので、今日は映画鑑賞に行ってきました。
観た作品は、今日公開したばかりの『アナと雪の女王』!!
いや~素晴らしかったです!!
あの映像美には、ただただ圧巻でしたね。
事情があったのか3Dは無く、2Dのみの放映でしたが、それでも最高の映像でした。
3Dも公開されたら、また改めて見てみたいと思います!
さて、それではかなり遅れてしまいましたが、先週の『ソーマ』感想にいってみたいと思います。
今回の第60話は、絶対今日中にUPしたいと思っていたのでした。
なんせ今日はホワイトデーですものね♪(ニヤリング)
週刊少年ジャンプ2014年14号掲載。
掲載順第4位。
第60話 【戦士たちの宴】
日が沈み、場は極星寮。
吉野の主催により、選抜予選の終結を記念しての「お祝い&お疲れパーティー」が催されていました。
そこには極星メンバーだけでなく、アルディーニ兄弟や郁魅の姿も。
時は遡り、数時間前。
予選の終了直後―――
地元の漁師さん達に囲まれ、祝福される恵。
そんな恵に声を掛けてきたのは北条。
恵のことを誤解していたようだった、と詫び、何か困った事があったら協力すると言って去っていきました。
おお!やはり北条は気持ちの良い姉御キャラとして、これからも活躍してくれるようですね!!(^^)
ここにまたひとつ、素敵な“繋がり”が出来ました!!
北条に続き、吉野も恵に声を掛けます。
選抜本選では自分が恵の応援団長だから!と明るく言う吉野。
でしたが・・・。
恵が吉野の側を離れた際に、ふみ緒は吉野に声を掛けます。
ふみ緒の温かい言葉に、吉野は涙を溢れさせるのでした。
ここの吉野、ギャグ調に描かれていますが、もしシリアス調に描かれていたら私も涙を誘われてしまっていたことでしょう。
予選敗退となってしまった悔しさを胸に押し込め、友達である恵を気持ちよく応援しようとした吉野は、本当に本当に良い子。
そんな吉野の気持ちを察し、温かく労ってくれたふみ緒さんは本当に良い「お母さん」。
同じく予選敗退となっても、創真の活躍を喜んでくれていた榊も。
予選にすら出られずとも、仲間達を全力で応援してくれた揚げ物コンビも。
皆とっても良い人達。
改めて、創真はとても素晴らしい所で暮らせていると思います。(^^)
そうして、吉野の計らいによって予選終了パーティーが行われる運びになったのでした。
談笑し合う面々。
鴨肉について語り合う、郁魅と吉野。
お!ジビエ限定とはいえ、「肉」が得意分野という共通点を持った吉野と郁魅はいつか関わってもらいたいと思っていましたが、その関わりの場をこういう形で設けてくれましたか!
片や、榊から麹についての話を聞くタクミ。
おお!確かにイタリアンと日本食の融合をスタイルにしているタクミにとって、日本食の大きな特徴の一つである麹の話は興味深いでしょうね。
この関わりは予想だにしていませんでしたが、とても納得性のある描写でした!
その一方で、丸井が実力者だったことが分かり、見る目が変わったと話す揚げ物コンビ。
でも丸井の部屋で騒ぐのは相変わらず。
見る目が変わっても扱いは変わらない、そんな男丸井善二。
・・・頑張れ丸井。
そんな思いのほか極星メンバーと仲良く交流し合う、アルディーニ兄弟と郁魅。
てっきり創真が彼らを誘ったのかと思っていたのですが、一色先輩が招待してくれたようです。
十傑第七席である一色先輩に恐縮しつつも、内心で裸エプロンという姿にツッコまざるをえない郁魅達。
タクミ:(気圧されてるオレ達がおかしいのか・・・?)
いいえ、君達は至って正常です。
ただ、他の方々が「慣れ」という恐怖に侵されてしまっているだけなのです(大苦笑)。
そして、話題は前回ラストに登場した例の巨漢に。
どうやら結構謎が多い生徒らしく、詳しく知る者はいない模様。
良くない噂はよく聞かれるようですが・・・
噂その1:ヤバい組織と繋がりがある
⇒これは叡山の傘下に入っていることを言っているのでしょうね。
噂その2:暴力団を壊滅させた
⇒“懐柔させた”の間違いなのでは?その料理の腕をもって。
噂その3:熊(もしくは牛)を一撃で倒す所を目撃
⇒クマの着ぐるみと戯れていたとかいうオチだったら笑ってやる。
そんな中、伊武崎の姿が見当たりません。
どうやら予選敗退となってしまった悔しさのあまり、自室に閉じこもってしまった模様。
吉野によると、伊武崎はクールに振舞っているが意外とコドモだそうで。
へ~~~。
1年生の極星メンバーの中でもオトナな子と思っていたのですが、そんな一面があったとは意外でした。プライドは高い子だろうとは思ってましたが。
神経質でヒステリックな子かと思いきや実は静かで理知的だった丸井のように、伊武崎も他の極星メンバー共々、これまで見えていなかった部分が明かされていきそうですね。
予選を勝ち抜いた創真ら8名が挑むことになる、「秋の選抜本戦」の開催は2週間後とのこと。
あれま。予選が終わった次の日にでも始まるとばかり思っていたのですが、結構時間を置くのですね。
ということは、この2週間という期間をどう使うかによって、本戦での勝敗が大きく左右しそうです。
そんな「秋の選抜」は、薙切えりなを除いた、現時点での遠月1年生最強を決める戦い。
「現時点で」というのがさりげにミソですね。
病欠などの何らかの理由で今回は選出されなかった生徒もいるかもしれませんし、後から急激に頭角を現してくる生徒もきっといるでしょうから。
第4話の始業式の際に描かれていた、創真と同年代のライバル達。
その中にアルディーニ兄弟や黒木場も居たわけですが、未だに半分以上のキャラクターが未登場のままですもの。(・・・ん?でも7:3分けのメガネの女の子って・・・、ひょっとして丸井を応援していたメガネちゃん!?)
ここのシーン、創真・恵・タクミ以外の本戦出場者がバックに描かれていますが、皆「手」をアピールさせていますね。
その中でアリスだけが唯一何かを持っているようなんですが・・・?
ま、ここは単行本化された時には見切れてることでしょう。(単行本化されると、画面領域が縦幅は広がるけど横幅は狭まってしまうんですよね~★)
創真との再戦に向けて、士気が高まるタクミ。
そんなタクミに創真も応えますが・・・。
・・・創真、元気無いね・・・。
いつもの創真なら、こういう時「おう!」と気風良く応えてくれる筈なのに・・・。
笑ってくれてるけど、でも・・・。
(・・・・・?)
そんな創真の様子に気付いたのは―――
皆のいる部屋から離れ、一人、ベランダに佇む創真。
吉野らの計らいを汲んでパーティーに出席してくれたけど、やはり少しだけ一人になりたかったのでしょう。
うう、この後姿が・・・!(><。)
そんな創真に声を掛けたのは、恵。
創真の様子がおかしかったという恵の言葉に、創真は「・・・・・そーかな・・・」と。
肯定するでもなく、否定するでもなく。
敢えて曖昧に答える創真。
肯定したら、自分から内心の落ち込みを明かしてしまうことになってしまいますし、だからといって否定したら嘘になってしまいますものね。
プライドと正直さ。
こういったところにも、創真の“絶妙さ”が感じ取られます。
・・・不謹慎は百も承知で言わせて頂きます。
ここら一帯の創真さんに胸キュンが止まりません(核爆)。
だってね、創真って普段は強気で明朗快活な表情が多いじゃありませんか。
そんな子が普段見せないアンニュイな表情をしちゃってたらもう・・・!
これは母性本能?それともギャップ萌え?(←誰かこのバカを蹴ってやってください)
そんなアホな考えは置いといて、と。
やはり創真は、葉山との勝負を自分の敗北と捉えていました。
いくら審査員が揉めようが、1点という超僅差であろうが「負けは負け」と。
そしてやはり、本気で勝とうとしていたことも。
「もっと 強くなりたい」
ああ・・・、星が綺麗・・・。
創真さんも綺麗・・・。
じゃなくって!
創真はこの敗北もまた、自分の糧にしていました。
四宮戦での敗北で思い知ることになった、父親以外の強者の存在。“世界”の広さ。
その時の「気付き」を、今度は知りたい、学びたいという「願望」へ。
自分の向上心をより一層、高く、広く。
そんな創真の姿に、彼の相当な悔しさを感じ取る恵。
それと同時に、そんな悔しさにも縛られることなく前を向き続ける、彼の強さも。
話題を変え、地元の食材をカレーに活かした恵を称賛する創真。
ですが恵からすれば、今一つ実感が湧いていないようで。
そうだね、崖っぷちに追い詰められていた当時からして見れば、今のこの状況は全く考えられなかったでしょう。
そっか・・・、創真と出会い、初めて一緒に組んだあの時からもう半年経ったのですね・・・。
恵は言います。全部創真のお陰だと。
感謝の思いを述べながら、両手を軽く合わせる恵。
それは言うまでもなく、「合掌パチン」のおまじない。(何となく意味合い的に、これからは「裏技」でなく「おまじない」と呼ばせて頂きますね)
創真が恵に与えてくれたものの象徴です。
そんな恵に、恵がここまでやれたのは元々いいものを持っていたからだと言う創真。
「田所の料理いいよな 気持ちが温かくなるっつーか」
「好きだよ俺」
いえね、勿論料理が好きと言っているのですが、それでも・・・!!
創真にそう言われ、満面の笑みでお礼を言う恵。
本当に嬉しそうに笑ってくれてるなあ~。
恵のこういう所、本当に好きです。
相手の言葉を純粋に受け止め、そして素直に自分の気持ちを返してくれるところが。
やっぱり女の子は素直が一番ですよ、うん。
そんな二人の微笑ましいやり取りを遠巻きに見ていた郁魅。
まだ創真への気持ちに気付いてないのですか郁魅ちゃん・・・。傍から見れば一目瞭然なのに(苦笑)。
まあ、創真と恵の仲の良さを考えると、気付かないままの方がいいかもだけど。
そこへ吉野と榊という、新たな覗き隊二名追加(笑)。
とりあえず吉野と榊には、これから良い仕事をしてくれることを心から期待しています。
郁魅はまあ・・・頑張れ(苦笑)。
そうして皆のもとへと戻った創真と恵。
そこで二人は、一色先輩が最近ビジネスを始め、その所用で明日出掛けるという話を聞きます。
ビジネス・・・。
高校生という若い身でありながら独立起業・・・(汗)。
えりなといい、叡山といい、やはり十傑になるほどの人物は「一介の学生」では収まらないようですね・・・!
そのビジネスとは、極星畑で収穫した野菜を使ったものだそうで。
お~!またもや既存の設定から上手く話を広げてきましたね附田先生!
とここで、作品中でも有数の策士な一色先輩、何かを閃いた様子。
創真と恵に手伝いを頼んできます。
二人も興味を持ち、同行することになったのでした。
文字通り(笑)伊武崎を引っ張ってきた吉野によって、パーティーは第2ラウンドへ突入。
景気付けに一品(=ゲテモノ料理)を作ろうとする創真を必死に止める吉野と榊。
・・・この二人の様子だと、恵同様被害に遭ったな(苦笑)。にしても、ゲテモノ料理に挑むという事は・・・創真さん、お元気になられたようで何よりです(爆)。
高級和牛をタレで食べようとした揚げ物コンビに激怒する郁魅。
・・・さすがは「ミート・ジェネラル」と新たに呼ばれたこともあり、鍋将軍ならぬ肉将軍な郁魅さん降臨です(笑)。あ~・・・、それと附田&佐伯先生すみません、スッは余計だったと思います。ゴッだけの方がテンポが良いかと。
なんか熱血スイッチが入っちゃったタクミ。
・・・「三つ子の魂百までも」ということで。期待を裏切らず、タクミは泣き上戸でした(笑)。
とまあ、だんだん場がカオスな流れに(笑)。
そんな危険領域に入りつつある空気を無意識に感じ取ったのか(笑)、そろそろ休んだ方が良いのではと、恵は創真に提案しますが・・・。
極星寮・・・というより、この漫画の最大のカオスはそれを許しませんでした。
郁魅の反応がまともすぎる・・・(笑)。
より盛り上がる宴。
笑いあう面々。(あ、伊武崎も笑ってくれてる。良かった。(^^))
何かが放り投げられましたが、それは敢えてスルー。
こうして夜はふけていったのでした。
夜が明け、一色先輩の呼び声で起こされる創真と恵。
一色先輩以外皆同じ部屋で寝落ちしているあたり、昨晩は相当盛り上がったようですね。う~ん、青春だ☆
そして・・・頑張れ丸井、めっちゃ頑張れ。
出掛ける身支度を整え、創真らが玄関から出ると。
そこに居たのはビジネススタイルな一色先輩。
『食戟のソーマ』ならぬ
イサミの激ヤセ以上の驚愕っぷりです。
私は創真一筋なので、一色先輩のこの姿は「カッコいい」と思うより「うわ新鮮☆」って感じでしたね。
むしろそんな一色先輩に対する創真達の反応の方が面白かった(笑)。
そうして、一色先輩の仕事先へと向かう面々。
果たして一色先輩のビジネスとは?
恵、ありがとう。
前回でのモヤモヤした気持ちが、今回でかなり浄化されました。
それぐらい、今回の恵の創真への働きかけは嬉しくもあり有難かったです。
覚えておいででしょうか?
単行本第2巻感想の最後の方にて、私が「創真は「ああいう子」だからこそ、恵(癒し)が必要に思う」と述べたことを。
今回はそれがまさに示されていました。
創真は「ああいう」プライドが高くて好戦的な子です。
そして
「ああいう」妥協なんて一切しない、とても自分に厳しい子です。
一途で向上心が高く、迷い無く目標に向かって真っすぐ進む創真。
彼のそんなところは、物凄い“力”を生み出す反面、非常な“危うさ”でもあるのではないか。
第27話【敗北の苦み】を読んで以降、そんな不安を抱いていました。
だからこそ、思ったのです。
創真には、常に傍に寄り添い、温もりや安らぎを与えてくれる子が必要だと。
いつも創真と一緒にいて、彼の姿をずっと見てきた恵。
その事が地盤とされ、遂に今回「創真への眼力」として発揮されました。
誰もが気付かなかった中、恵だけは創真の胸の内に気付いてくれたわけですが・・・。
ここ最近、ちょっぴり思っていたんです。
創真に好意を持ってくれる人は沢山いるけど、彼を理解してくれる人はどれぐらいいるだろう・・・、と。
創真は難解な子ではありませんが、非常に“絶妙”な子ですから・・・。
そして恵は、そんな私の心配にも見事応えてくれました。
審査員全員から満点を貰う気だったと冗談調に言いながらも、実際に本気だったことを。
もっと強くなりたいという言葉から、敗北への悔しさと、変わらず前を向き続ける意志を。
ちゃんと恵は創真の思いを理解してくれていました。
四宮との敗北の際は気付けなかったけど、時の重なりと共に創真への理解を深めてくれていた恵。
彼女には、創真の最大の理解者になってもらいたいと願っています。
そんな創真への着眼と尊敬、そして感謝の思いが描かれていた恵でしたが、同時に創真も恵に対する思いが描かれていましたね!
基本的に裏表がありませんが、同時にプライドも高い創真。
そんな彼はこれまで、内面に触れる繊細な表情はあまり見せてきませんでした。
だけど、恵の前ではそんな表情、そして思いを見せるようになっているんです。
今回もそうでしたが、個人的にその先駆けと感じたのは第46話で「今の時点で負けてる事はちっとも問題じゃない」と話した時の、あの柔らかい笑みですね。
きっとそれは、「心を許す」とか「信頼する」といったものとは似て非なる思い。
無意識にかもしれませんが、創真は恵に「自分」を預けているのではないのでしょうか。
今回の後半ではいつもの元気な創真に戻れたのも、恵に自分の気持ちを打ち明けられたのが大きかったのではと思います。(^^)
そして、恵の料理に対する創真の思いも。
これまで数多の人々をその料理で笑顔にさせてきた創真。
ですが。
創真自身が誰かの料理を食べて笑顔になったのは、全くと言っていいほど無いのですよ。
料理に対するリアクションは時々見せますが、その表情はいずれも「驚き」。「笑顔」ではありません。
それは何故か。
個人的に、私はこう考えています。
美味しい料理を食べた時、人が思う事は大きく分けて以下の3つ。
一つ目:その美味しさを純粋に喜ぶ。
二つ目:その美味しさを、誰かと共有したいと思う。
そして
三つ目:その料理と同じぐらい自分も美味しく作りたいと思う、もしくは超えたいと思う。
創真はまさに三つ目のタイプだと思うのです。
創真は、本物の「プロ意識」と果て無き向上心を、素で持っている子だから。
美味しい料理を口にしても、美味しさへの喜びより先に、その料理や作った者への対抗心を先に感じてしまうのではないのでしょうか。
そんな創真が、美味しいと笑顔になった数少ない料理、それが。
第14話【恵の庭】で、恵が作ったおにぎり。
その回では一色先輩のトマトにも良い笑顔を見せていましたが、トマトは料理ではなく食材ですからね。
小さめのコマで、しかもプニキャラ状態でしたが、確かにここで創真は恵の料理の美味しさに無邪気に喜び、そして素直に感心していました。
その当時から創真は恵の料理を認め、好いてくれていたのですよね・・・。
改めて、第23話【存在の証明】で創真が恵に言った「お前のおにぎり ほんとうに美味かった」というセリフが、どれだけ深い思いが込められていた言葉だったのかというのを感じます。
そして、その第23話にはもう一つ、今回との繋がりが感じ取られました。
それは、「料理というのは、皿の上に自分の全部を載せること」という言葉。
これも創真が恵に言ったセリフですが、この言葉は裏を返せば「料理は、それを作った者の人となりそのもの」ということなのでは。
そう考えると、創真は恵自身にも好意を持ってくれていると言えるんですよね。
今回最大の爆弾発言(笑)である、創真のこの言葉。
「好きだよ 俺」
今に始まった事じゃありませんが(笑)、創真はどストレートな物言いをしてくる子ですよね。
ですから他の事でも、好きか嫌いかと聞かれたら、「好き」という言葉は口にするでしょう。
でも。
普段の創真の口調から考えれば、「好きだぞ」と言うと思うのです。
なのに、この時は「好きだよ」と言っているのですよね・・・。
「ぞ」と「よ」。
たかが一文字。
されど一文字!!
最近本誌の方で、漫画賞の審査員を務めておられた附田先生。
その際のコメントで、キャラクターの言葉に背景を反映させることは常に心がけていると仰っていました。
数多くのキャラクターの中で、附田先生がとりわけ言葉に留意しているキャラクターは間違いなく創真でしょう。
それだけ創真の言葉は、非常に絶妙な配分で真実性と様々な要素が組み込まれています。
そんな附田先生によって、創真が口にしたこの言葉。
一文字の違い。
軽く扱っていいわけがありません。
私としては、この言葉に優しさと柔らかさ、そして誠実さがとても感じられました。
この言葉もまた、創真の内面に触れた言葉だったと思います。
まだ本戦が控えているわけですが、その前に「予選」という戦いを終えた面々の総括と言えた今回。
勝ち上がった者。予選落ちしてしまった者。
それぞれの描写がありながら、その中で特異的に描かれていた創真。
予選は勝ち上がったものの、葉山との勝負には敗北したという事に悔しさと更なる精進を決意するという、他の本戦出場者には見られない心情が描写されていました。
眼の前の事実をしっかり捉えつつ、同時にずっと先の事も見据えている。
そんな、より一層掘り下げられていた彼の絶妙さが印象的でした。
その一方で、恵と北条との和解、極星メンバー・アルディーニ兄弟・郁魅らの交流、そして創真と恵の気持ちの交わし合いも。
“横”の広がりと“縦”の掘り下げ、両方が大変良く描かれていた回だったと思います!
では最後に。
附田&佐伯先生ありがとうございます。
創真&恵派の読者にとってはとりわけ最高の回だった第50話から、丁度10回目の今回に設けてくださった、創真と恵のやり取り。
星空の下での語り合いという、今回の素敵シチュエーション。
極星寮にはあんなに立派なベランダがあるというのに、何でそのシチュを描いてこないのか。
そうず~~~っと思っていただけに、今回はもうなんのご褒美かと思ってしまいました。
創真が落ち込んでいなかったら、きっと今の3倍のテンションで騒いでた(笑)。
そんな二人のやり取り。
ほっこりほかほか感が半端無かったです。(^^)
ピュア最高。
イノセントは正義。
贔屓目入っていると言われても構いません。
創真の相手は恵しかいない
改めて、心から思います!!!