いや~今週号の『ゆらぎ荘』は普段よりも頭一つ抜け出ていたと言っていいほどの良さでした。
コガラシのイケメンさがもうね!!!
真のイケメンというものは、「優しい」だけじゃダメだと思うんですよ。
相手を真剣に思い遣ってくれているからこそ。本気で大切に思ってくれているからこそ。
だからこその、「怒り」。
しかも、その「怒り」を単なる怒号としてぶつけるのではなく、敢えて背中を向けて告げたのも彼らしい配慮の形になっているんですよね。
正面切って怒りをぶつけてしまったら、狭霧が傷付いてしまうかもしれない。
怒りつつも、同時に相手を必要以上に責めようとしないコガラシの誠実さは本当に男前の一言です。
「優しく」はあれほど、決して「甘く」はない。
そういった絶妙な男前さは創真と似てるなあ、と個人的には思ったり。
週刊少年ジャンプ2018年7号掲載
掲載順第10位
第246話 【カワイイ“女王”様】
茜ケ久保もものツイッターに寄せられる【いいね!】。
う~ん時代だねえ~。(←ツイッターやってない人)
でもさ~やっぱりそのスイーツは・・・(汗)。
最近の「カワイイ」の基準はわからん★
それにしても茜ヶ久保ももって随分とSNSの人気者だったんですね。
月饗祭で売り上げ第一位だったのも、この人気が後押ししていたのでは。
前回は茜ケ久保もものターンでしたが、今回はえりなのターン。
やはりえりなもスイーツで正面勝負を挑んできました。
やっぱりね~。やっぱりな~。
お。
前に新戸が言っていた「えりなは薊の計画の“鍵”」発言がここで再び取り上げられました。
それを初めて聞いたときは色々と想像を巡らしましたが、一体どういう事なのでしょう?
えりなの才[神の舌]と、薊がえりなを自分の価値観を絶対のものとするように洗脳したことが、きっと関係しているとは思うのですが・・・。
その真相を明かすのは誰になるのでしょうかね?
仙左衛門か、それとも司あたりか。
やはり・・・薊か。
えりなに(上っ面でとはいえ)声援を送るとは随分な余裕ぶりですね茜ケ久保ももは。
それだけ自分の勝利を微塵も疑っていないということでしょうけど。
その自信はどこから来ているのかというと、自分の絶対的センスや高度な製菓技術もさることながら・・・。
用意されていた多くの選択肢の中から、「パティシエ」という道を選んだ自負。
天性の才を持っていたという点ではえりなとよく似ていた茜ケ久保もも。
ですが、えりなの「舌」という才は食物のみでしか発揮できないものですが、茜ケ久保ももの「審美眼」は衣服や玩具、装飾等々、デザインに関わるもの全てに通用する非常に活用幅の広い才です。
それだけ多くの道があったというのに、何故「パティシエ」という道を選んだのか。
その理由は―――
ふ~ん・・・。
茜ケ久保ももは「かわいい」ということを絶対的価値観としてこれまで度々口にしてきましたが、この時用いた「かわいい」を言い換えるならば。
お菓子を作っている時の自分が一番“輝いている”から。
それだけ茜ケ久保ももにとって、お菓子を作ることは好きな事であり、楽しい事であったのでしょう。
なのに・・・。
いつからなのでしょうね。
お菓子作りが「敵を倒す手段」になり、「ストレス発散法」になってしまったのは。
敷かれたレールをただ進むのではなく、しっかりと「自分」が選んだ「自分の道」を歩んできた茜ケ久保もも。
それは尊敬すべきことです。
ですが。
そんな「自分だけの道」しか歩んでいないことが、茜ヶ久保ももの大人への成長を妨げているのでしょう。
そんな茜ケ久保ももに何かを教えるため、えりなが作った品は。
ホットケーキ!
今の御時世では「パンケーキ」と呼んでいるようですが、いいんです!誰がどう言おうが私にとってはこういう品は「ホットケーキ」なんです!!
だって「ホット」なんですから!!!
料理とえりなの二重の意味においても。
その品は、名付けて『Souffle’ le’ger de grace』
直訳すると『優美なるスフレ』とのこと。
茜ケ久保ももの「可愛さ」に対して、えりなは「美しさ」で対抗してくるだろうとは予想していましたが、まさにえりならしい品ですね。
それにしてもスフレかぁ~~~。(単行本4巻を目にしながら含み笑い)
でもって桜の花かぁ~~~。(単行本1巻&小説版第二弾を目にしながら以下略)
でも今回取り上げられていたのは、恵のどら焼きとの“繋がり”。
和菓子を作ってくるかと思いきや、ホットケーキという至って馴染み深い洋菓子を出してきた時はちょっと意表を突かされましたが、どら焼きの構成要素をこういう風にアレンジしてくるとは思いませんでした。
しかも「創真がもしお菓子を作るとしたらホットケーキかな~」と想像していた身としては、ダブルの不意打ちです。
・・・なんだか、附田&森崎先生のアイデアが今回の品には一層感じられるような・・・。
でもって川島麗と一緒にアンもリアクション。
「餡」だけに。
うまい☆
前回と同様に今回も過去作との融合リアクションですね。
第30話での「見下ろすえりな」+第215話の「ぱふぱふ」という(苦笑)。
繰り返し読んで気付いたことが一つ。
インスタ映えするお菓子を披露している茜ヶ久保ももと、ホットケーキを作ったえりな。
今回の話は共に「今のトレンド」にスポットを当てた内容になっていたんですね。
こういう発見があるからこの漫画は面白いんですよ♪
さぁて。
次回は茜ケ久保ももの派手なリアクションが弾けそうですね。
それに、まだ例のコーヒーフィルターが何に用いられたのか明かされていませんし。
全然想像がつかないだけに、次回の種明かしが楽しみです。
今回は料理を通して恵との“繋がり”が描かれていましたが、次回は是非とも新戸や郁魅との“繋がり”を描いて欲しいところ。
新戸は勿論ですが、郁魅の場合も、今回の勝負にえりなが勝ったら第三次進級試験時(第191~192話)の敵討ちを兼ねることもできますから。
そんなえりなの戦いの一方で、司と竜胆先輩は一体誰と当たっているのでしょうか。
創真は今回は控えに回っているようですから、出場しているのはタクミと一色先輩。
多分、一色先輩は司と、タクミは竜胆先輩と当たっているものと予想します。
一色先輩は、その鋭さで司が何故薊政権を支持しているかについて切り込んでくれることを期待。
タクミは、その情熱で竜胆先輩に立ち向かっていってもらいたいです。